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特長
種類名 オキシテトラサイクリン・ストレプトマイシン水和剤
有効成分 オキシテトラサイクリン・・・1.5%
ストレプトマイシン硫酸塩…18.8%(ストレプトマイシンとして15.0%)
性状 淡黄褐色水和性粉末
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート日本曹達(株)へのリンク)
有効年限 4年
包装 100g×60、500g×20、1kg×10
作用機構分類 FRAC 41(D5)[オキシテトラサイクリン]
FRAC 25(D4)[ストレプトマイシン硫酸塩]
  • ストレプトマイシンにオキシテトラサイクリンを配合した複合抗生物質製剤です。
  • 作用性の異なる2種類の抗生物質の共力作用によって広範囲の植物性細菌病を的確に防除できます。
  • オキシテトラサイクリンはストレプトマイシン耐性菌に対しても有効で、耐性の獲得を遅延させます。
  • 効果が長期間にわたって持続します。

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(製造・販売元 日本曹達(株)へのリンク)

適用病害名及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 オキシテトラサイクリンを含む農薬の総使用回数 ストレプトマイシンを含む農薬の総使用回数
キャベツ 黒腐病 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内 2回以内
黒斑細菌病 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内 2回以内
はくさい 黒斑細菌病 1500〜3000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内 3回以内
軟腐病 1500〜3000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内 3回以内
たまねぎ 軟腐病 1000倍 散布 収穫7日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内 5回以内
にんにく 春腐病 1000倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内
レタス 腐敗病 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内 2回以内
キウイフルーツ かいよう病 1000倍 散布 落花期まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内 4回以内(但し、樹幹注入は1回以内)
花腐細菌病 1000倍 散布 落花期まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内 4回以内(但し、樹幹注入は1回以内)
なし 枝枯細菌病 2000倍 散布 収穫75日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内 3回以内
りんご 枝枯細菌病 2000倍 散布 収穫60日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内 3回以内
もも せん孔細菌病 1500倍 散布 収穫60日前まで 2回以内 200〜700L/10a 5回以内 2回以内
うめ かいよう病 1000倍 散布 収穫90日前まで 2回以内 200〜700L/10a 4回以内 2回以内
すもも 黒斑病 1500倍 散布 収穫30日前まで 2回以内 200〜700L/10a 3回以内 2回以内
シクラメン 葉腐細菌病 1000倍 散布 葉組み時 8回以内(但し、土壌灌注は4回以内) 100〜300L/10a 8回以内 8回以内
葉腐細菌病 1000倍 土壌灌注 鉢上げ時又は鉢替え時 8回以内(但し、土壌灌注は4回以内) 200〜300ml/鉢 8回以内 8回以内
ほおずき 斑点細菌病 1000倍 散布 発病初期 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 4回以内
西洋芝(ベントグラス)(生産圃場) かさ枯病 500倍 散布 発病前〜発病初期 8回以内 0.5L/m² 8回以内 -
こんにゃく 葉枯病 1000倍 散布 収穫30日前まで 6回以内 100〜300L/10a 6回以内(但し、種いも浸漬は1回以内) 6回以内(但し、種いもへの処理は1回以内)
腐敗病 1000倍 散布 収穫30日前まで 6回以内 100〜300L/10a 6回以内(但し、種いも浸漬は1回以内) 6回以内(但し、種いもへの処理は1回以内)
腐敗病 250〜500倍 1時間種いも浸漬 植付前 - - 6回以内(但し、種いも浸漬は1回以内) 6回以内(但し、種いもへの処理は1回以内)
ばれいしょ 疫病 1000倍 散布 収穫3日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内) 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内)
黒あし病 40〜100倍 種いも散布 植付前 1回 種いも100kgあたり2.5〜3L 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内) 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内)
黒あし病 40〜100倍 5〜10秒間種いも浸漬 植付前 1回 - 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内) 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内)
そうか病 40〜100倍 種いも散布 植付前 1回 種いも100kgあたり2.5〜3L 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内) 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内)
そうか病 40〜100倍 5〜10秒間種いも浸漬 植付前 1回 - 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内) 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内)
軟腐病 1000〜1600倍 散布 収穫3日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内) 5回以内(但し、種いもへの処理は1回以内)
縮葉細菌病 500倍 散布 - 3回以内 200〜700L/10a 3回以内 -
たばこ 疫病 1000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜180L/10a 2回以内 -
角斑病 1500倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜180L/10a 2回以内 -
空胴病 1000〜1500倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜180L/10a 2回以内 -
吊り腐れ(空胴病菌による) 1000〜1500倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜180L/10a 2回以内 -
野火病 1500倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜180L/10a 2回以内 -

アグリマイシン100のカタログ (日本曹達(株)へのリンク)

使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  1. 石灰硫黄合剤との混用はさけ、また、ボルドー液と混用する場合は、使用直前に混合してください。
  2. 本剤の使用により、薬害としてクロロシス(黄化現象)を生じることがあります。特に高温多湿時には薬害を生じやすいので、留意の上散布してください。
  3. はくさいにおいては、高温時又は幼苗期には薬害の影響が大きいので、この時期の使用はさけてください。
  4. ばれいしょの種いも消毒に使用する場合は下記の事項に注意してください。
    1. 萌芽後や種いも切断後の処理は薬害を生じるのでさけ、必ず萌芽前に種いもを切断せずに処理してください。特に植付後の地温の上昇が遅れた場合には、萌芽や生育遅延が助長されるので春先の気温の低い地域では注意してください。
    2. 浸漬処理の場合、浸漬時間が長くなったり、高濃度液に浸漬すると薬害を生じやすいので所定の浸漬時間及び希釈倍数を厳守してください。
    3. 散布の場合は、種いもを床等に十分に拡げ、種いも 100kg 当り 2.5 〜 3.0L の割合で種いも全体が均一にぬれるようにていねいに散布してください。
    4. 薬剤処理した種いもは長時間ぬれたままにしておくと発芽遅延等の薬害を生じるので、風通しのよい場所ですみやかに乾燥させてください。
    5. 種いもを切断する場合は処理した薬液が十分乾いてから行ってください。
    6. 薬剤処理した種いもは、食糧又は飼料には使用しないでください。
  5. なし及びりんごに対しては、重複散布や多量散布は薬害を生じる場合があるので、所定の希釈倍数を厳守してください。
  6. たばこの角斑病に対しては、発生初期に時期を失しないように散布してください。
  7. シクラメンの葉腐細菌病に対する土壌灌注の使用液量は、直径 15 〜 20cm の鉢が基準であり、植木鉢の大きさにより適宜増減してください。
  8. 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用・保管上の注意
  1. 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  2. 使用の際は防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用してください。作業後は直ちに身体を洗い流し、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
  3. 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  4. かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触をさけてください。
  5. 夏期高温時の使用をさけてください。
  6. 使用の際は使用に関係のない者が作業現場に近づかないよう配慮してください。
  7. かぶれ等を生じた場合には医師の手当を受けてください。
  8. 水産動植物への影響:使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  9. 直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管してください。
製造: 日本曹達(株)
販売: 丸和バイオケミカル(株)
日本曹達(株)