農薬情報>殺虫剤>IGR剤>アプロード>アプロードの水稲害虫に対する作用特性

幼虫への殺虫作用


アプロードは昆虫の神経系には作用しません。幼虫に対してはクチクラ層形成に影響を与え、脱皮時に死亡させます。したがって死亡まで3〜5日間かかり遅効的です。


トビイロウンカ3令幼虫に対する殺虫速度
ポット植えした稲に250ppm液を散布し、風乾直後、稲体を切り取り試験管にトビイロウンカ3令幼虫とともに入れ、毎日死亡固体を調査した。
旧表皮を脱ぎきれず脱皮途中で死亡する。トビイロウンカ3令幼虫。

トビイロウンカ4令幼虫脱皮後の接続時間別LC50値を求め、カーバメート薬剤や有機リン剤と比較したところ、アプロードは他剤と異なり40〜50時間の時期に接触させた場合だけ高活性を示す事が確認できました。


処理稲に対して種々の時間帯で接触させた場合の
トビイロウンカ4令幼虫に対するアプロードの効果
◎:4令機関を通じて接触させた場合のLC50値(25℃条件下)

アプロードがトビイロウンカに作用するのは下図のスクリーンの時間帯、即ち脱皮後40〜50時間にほぼ限られており、この時期のウンカの生理状態が作用機構と関係していることがわかりました。但し、圃場レベルでは通常◎印のように連続して薬剤と接触するので安定した効果が得られます。


トビイロウンカ幼虫の4令期間内でのアプロードに対するLC50値の変化
◎:4令期間を通じて接触させた場合のLC50値(25℃条件下)

グリーンジャパンホームへ