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環境中での安全性


大気中での安全性
環境庁水質保全局による航空防除農薬環境影響評価検討会報告書(1997年12月)によれば、アプロードの航空散布区域内の散布後5日間の平均気中濃度は0.15µg/m³であり、気中濃度評価値7µg/m³の2.3%相当となっていますので実用上問題ありません。
水中での安全性
アプロードを上市した1984年から1992年にかけて、水道原水ともなる全国の主要水系においてモニタリングを実施した結果は以下の通りで、アプロードの共用水域などにおける農薬の水質評価指針値0.01mg/gより低い値となっています。また、水産動物に対するLC50値の水百分の一以下の値となっていますので実用上問題ありません。
調査水系名 阿武隈川、愛知川、江戸川、雄物川、壽瀬川、木曾川、信濃川、川内川、筑後川、千曲川、利根川、鳴瀬川、西目川、琵琶川、淀川
調査数総数 682点
(河川水:371点、水道水、地下水:311点)
検出数総数 12点
(河川水:12点、水道水、地下水:0点)
検出限界は許容値の約1/20(0.001mg/g)

最大値(mg/g) 平均値(mg/g) 許容値(試算値)を超えた数
河川水 0.003** 0.000057 0
水道水・地下水 <0.001 <0.001 0
**航空散布区域の散布当日の値
土壌中での安全性
アプロードは土壌への吸着力が特に強く、使用された大部分が土壌表面(0〜10cm)に吸着されるため、地下への浸透による地下水への流出の心配は殆どありません。また、アプロードの土壌中での半減期は、水田および畑地の土性・土質によって異なりますが、およそ20〜100日の値が得られており、土壌中で比較的速やかに分解するため、長期に亘る土壌残留性の心配は有りません。

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