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特長
■種類名:クロチアニジン・オリサストロビン粒剤
■有効成分
:クロチアニジン・・・1.5%
:オリサストロビン・・・7.0%
■性状:類白色細粒
■人畜毒性(製剤):普通物
急性経口毒性(LD50):ラット♀>2000mg/kg
急性経皮毒性(LD50):ラット♂>2000mg/kg、ラット♀>2000mg/kg
皮膚刺激性:ウサギ よわい刺激性あり
眼刺激性:ウサギ 刺激性あり
皮膚感作性:モルモット 感作性なし
コイ:LC50(96hrs) 87mg/L
オオミジンコ:EC50(48hrs) 24mg/L
ムレミカヅキモ:EbC50(0〜72hrs) 81mg/L
(原体での魚毒性区分・・・クロチアニジン:A類、オリサストロビン:B類)
■有効年限:4年
■包装:1kg×12袋、3kgx8、12kgx1
■作用機構分類
IRAC 4A[クロチアニジン]
FRAC 11(C3)[オリサストロビン]

嵐ダントツ箱粒剤は、「嵐」と「ダントツ」の2剤を混合した、イネの主要病害虫を長期間にわたり防除することができる育苗箱処理専用の殺虫殺菌剤です。
嵐(一般名:オリサストロビン)はBASFが開発したストロビルリン系の新規殺菌剤で、イネのいもち病と紋枯病の防除剤です。本剤は菌糸侵入や伸長を妨げるなどの作用により、いもち病と紋枯病の発生を予防的に、長期間抑制します。
一方、ダントツ(一般名:クロチアニジン)は、住友化学(株)が開発したネオニコチノイド系化合物で、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ウンカ類、ツマグロヨコバイなど、より幅広い害虫に低濃度で有効な薬剤です。
嵐ダントツ箱粒剤は、平成13年より(社)日本植物防疫協会を通じ、日本各地の試験研究機関で評価され、平成18年8月に農薬登録されました。

  • いもち病、紋枯病に高い活性を示します。
    嵐は、1成分でイネの2大病害であるいもち病、紋枯病に顕著な効果を発揮し、使用薬剤成分を低減できます。
  • 広範囲の害虫に優れた効果を示します。
    ダントツは、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ウンカ類、ツマグロヨコバイなどのイネの主要害虫に卓効を示します。
  • 残効性に優れます。
    嵐もダントツも、長期間持続型防除剤です。育苗箱処理で長期間にわたりイネの主要病害虫を防除できます。
  • 防除回数の低減が図れます。
    嵐は、葉いもちはもとより、穂いもち、紋枯病に対しても高い効果を示します。
    ダントツは、イネの初・中期の害虫に対し、優れた残効性を有しています。このため、本剤の育苗箱処理でその後の防除を省け、防除回数の低減が可能です。
適用病害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫名 使用量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法
稲(箱育苗) いもち病、紋枯病、ウンカ類、ツマグロヨコバイ、ニカメイチュウ、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱当り50g 移植3日前〜移植当日 1回 育苗箱の上から均一に散布する。
クロチアニジンを含む農薬の総使用回数 オリサストロビンを含む農薬の総使用回数
4回以内(移植時までの処理は1回以内、本田での散布、空中散布、無人ヘリ散布は合計3回以内) 2回以内(育苗箱散布は1回以内、本田では1回以内)
* 収穫物への残留回避のため本剤およびその有効成分を含む農薬の総使用回数の制限。
作用機作
「嵐」の作用機作
「嵐」の作用点
「ダントツ」の作用機作
試験成績
嵐ダントツ箱粒剤の試験成績
いもち病
紋枯病
「嵐」
いもち病への効果
いもち病に対する持続性
紋枯病への効果
紋枯病に対する持続性
「ダントツ」
ダントツ箱粒剤の殺虫スペクトラム
イネミズゾウムシに対する効果発現速度
トビイロウンカに対する残効性
上手な使い方
  • 耐性菌管理について
    いもち病防除剤はいままでに多くの優れた剤が開発・販売されましたが、いくつかの剤は耐性菌の発達が認められています。耐性菌出現の危険性をさけるため、種子は毎年更新し、種子消毒をしてください。嵐剤は年1回の使用とし、体系防除を行う場合は、作用性の異なる薬剤と組み合わせ、同系統のストロビルリン系薬剤との連用はさけてください。また、採種圃での使用もさけてください。
  • 体系防除例
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 育苗箱の上から均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水して田植機にかけて移植してください。
  • 軟弱徒長苗、むれ苗、移植適期を過ぎた苗などには薬害を生じるおそれがあるので注意してください。
  • 誤って過剰に使用したり、本剤使用後4日以上移植せずに育苗箱中におくと葉枯れなどの薬害を生じることもありますので、所定の使用量、使用時期、使用方法を厳守してください。
  • 本田の整地が不均一な場合は、薬害を生じやすいので、代かきはていねいに行い、移植後田面が露出しないように注意してください。移植後は直ちに入水し、水深2〜3cm程度を保ち浅水をさけてください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用・保管上の注意
  • 眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 皮ふに対して弱い刺激性があるので皮ふに付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、本剤を使用した苗は養魚田に移植しないでください。
  • 耐性菌管理
    耐性菌出現の危険性をさけるため、種子は毎年更新し、種子消毒をします。ストロビルリン系薬剤は年1回の使用とし、体系防除を行う場合は作用性の異なる剤と組み合わせてください。また、採種圃での使用もさけてください。
製造・販売: BASFアグロ(株)
住友化学(株)