バサグランは、ベンタゾンを有効成分とする除草剤で、日本では1975年にベンタゾン酸が水稲分野で上市されました。その後、「酸」から「ナトリウム塩」に変更し継続試験され、1986年より麦類・とうもろこし等の畑作分野に使用場面を拡大しました。
大豆分野においても1975年より試験を開始しましたが、大豆品種により薬害の発生を認め、実用化には至りませんでした。その後、水田転換作物として大豆栽培が拡大し、高収量・高品質でかつ農作業の省力化が求められ、広葉雑草防除対策の要望が現場より高まってきました。
このような背景により、改めてバサグラン液剤の大豆への適用性が各試験機関で精力的に検討され、品種ごとの薬剤感受性や薬害助長要因などが明らかにされてきました。大豆への薬害が懸念される中、安全使用の徹底を図るために、本剤は大豆専用剤として2005年4月6日に「大豆バサグラン液剤」の商品名で新規に登録されました。
|
- 広葉雑草に対し、大豆生育期処理で優れた効果
大豆2葉期から開花前まで使用できます。 - 大豆畑における問題雑草への切り札
水田転作畑で問題となっているアメリカセンダングサやタデ科・アブラナ科雑草等、広範囲の広葉雑草に高い効果を発揮します。
- 処理適期幅がきわめて広い
広葉雑草の生育初期から6葉期まで使用できる、広い処理適期幅を有します。
- 安全性が高く、環境にも優しい
人畜毒性(普通物)、魚毒性(A類相当)は低く、鳥類など有用生物に対する影響もほとんどありません。
|