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特長
種類名 ベンタゾン液剤
有効成分 ベンタゾンナトリウム塩・・・40.0%
性状 赤色澄明水溶性液体
毒性 普通物
安全性 製品安全データシートBASFアグロ(株)へのリンク)
有効年限 5年
包装 1Lx12
作用機構分類 HRAC 6[ベンタゾンナトリウム塩]

バサグランは、ベンタゾンを有効成分とする除草剤で、日本では1975年にベンタゾン酸が水稲分野で上市されました。その後、「酸」から「ナトリウム塩」に変更し継続試験され、1986年より麦類・とうもろこし等の畑作分野に使用場面を拡大しました。
大豆分野においても1975年より試験を開始しましたが、大豆品種により薬害の発生を認め、実用化には至りませんでした。その後、水田転換作物として大豆栽培が拡大し、高収量・高品質でかつ農作業の省力化が求められ、広葉雑草防除対策の要望が現場より高まってきました。
このような背景により、改めてバサグラン液剤の大豆への適用性が各試験機関で精力的に検討され、品種ごとの薬剤感受性や薬害助長要因などが明らかにされてきました。大豆への薬害が懸念される中、安全使用の徹底を図るために、本剤は大豆専用剤として2005年4月6日に「大豆バサグラン液剤」の商品名で新規に登録されました。
  • 広葉雑草に対し、大豆生育期処理で優れた効果
    大豆2葉期から開花前まで使用できます。
  • 大豆畑における問題雑草への切り札
    水田転作畑で問題となっているアメリカセンダングサやタデ科・アブラナ科雑草等、広範囲の広葉雑草に高い効果を発揮します。
  • 処理適期幅がきわめて広い
    広葉雑草の生育初期から6葉期まで使用できる、広い処理適期幅を有します。
  • 安全性が高く、環境にも優しい
    人畜毒性(普通物)、魚毒性(A類相当)は低く、鳥類など有用生物に対する影響もほとんどありません。

大豆バサグラン液剤の製品ページへ
(製造・販売元 BASFアグロ(株)へのリンク)

適用雑草及び使用方法
作物名 適用雑草名 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 ベンタゾンを含む農薬の総使用回数
だいず 一年生雑草(イネ科を除く) 300〜500ml/10a 畦間雑草茎葉散布 だいずの生育期(雑草の生育初期〜6葉期)(但し、収穫45日前まで) 1回 100L/10a 2回以内(但し、畦間処理は1回以内)
一年生雑草(イネ科を除く) 100〜150ml/10a 雑草茎葉散布又は全面散布 だいずの2葉期〜開花前(雑草の生育初期〜6葉期)(但し、収穫45日前まで) 1回 100L/10a 2回以内(但し、畦間処理は1回以内)

大豆バサグラン液剤の製品ちらし (BASFアグロ(株)へのリンク)
大豆バサグラン液剤の技術資料 (BASFアグロ(株)へのリンク)

使用上の注意事項(粒剤)
効果・薬害などの注意
  • だいずの品種によっては薬害により減収する場合があるので、本剤の使用に当たっては、病害虫防除所等指導機関の指導を必ず受けてください。
  • 本剤の使用により、だいずの葉に斑点、色抜け、黄変、縮葉症状の一過性の薬害を生じます。また、薬害の程度および薬害の回復は品種により異なり、減収となる場合もあるので、使用者の責任において使用品種における薬害の程度を十分確認してから使用してください。また、新2号、操、山白玉では、強い薬害が発生するので、使用を避けてください。
    なお、次の品種では本剤の使用により減収となった事例が報告されています。
    • タチユタカ、ゆめみのり、オオツル、オクシロメ、コケシジロ、コスズ、すずおとめ、すずこまち、タマホマレ、トヨコマチ、トヨムスメ、ナカセンナリ、納豆小粒、ナンブシロメ、フクシロメ、ユキホマレ、ワセシロゲ
  • 薬害を助長するので、重複散布はしないでください。また、以下の場合には薬害を助長することがあるので、使用は避けてください。
    1. 著しく高温が続く場合
    2. 日射が強く、蒸散が盛んな場合
    3. 低温、温害、肥料不足などによりだいずが生育不良の場合
  • イネ科雑草には効果がないので、イネ科雑草の優占圃場での使用は避けてください。また、イネ科雑草が混在する場合は、これらに有効な除草剤との体系で使用してください。
  • アカザ科、ヒユ科の雑草には、低薬量では効果が劣るので、これら雑草の優占圃場では、畦間雑草茎葉散布で使用してください。
  • トウダイグサ科の雑草には効果が劣るので、この雑草の優占圃場では使用しないでください。
  • 散布後、曇天、降雨日が長く続くと効果が劣ることがあるので、留意してください。
  • 周辺作物にかからないように注意してください。
  • 枝豆には使用しないでください。
  • 雑草茎葉にかかるよう、まきむらのないように均一に散布してください。
安全使用・保管上の注意
  • 誤飲などのないよう注意してください。
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗いし、眼科医の手当てを受けてください。使用後は洗眼してください。
  • 本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので、皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • かぶれやすい体質の人は、取扱いに十分注意してください。
  • 保管
    直射日光を避け食品と区別して、なるべく低温な場所に密栓して保管してください。
製造・販売: BASFアグロ(株)
住友化学(株)