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特長
種類名 非病原性エルビニア カロトボーラ水和剤
有効成分 非病原性エルビニア・カロトボーラ CGE234M403
性状 類白色水和性微粒
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート日産化学(株)へのリンク)
包装 100g, 500g
  • 難防除病害である軟腐病に対する初めての微生物防除剤です。
  • 有効成分は「生きた菌」なので雨の影響を受けにくい薬剤です。このことから、病気の発生しやすい雨の時期の散布にも適しています。
  • 農薬の散布回数にカウントされませんので、特別栽培農産物に適しています。

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(製造・販売元 日産化学(株)へのリンク)

適用病害および使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 散布液量
野菜類(かぼちゃ、ズッキーニを除く) 軟腐病 500〜2000倍 散布 発病前〜発病初期 150〜300L/10a
かぼちゃ 軟腐細菌病 500〜2000倍 散布 発病前〜発病初期 150〜300L/10a
ズッキーニ 軟腐細菌病 500〜2000倍 散布 発病前〜発病初期 150〜300L/10a
かんきつ かいよう病 1000倍 散布 発病前〜発病初期 200〜700L/10a
シクラメン 軟腐病 1000倍 散布 発病前〜発病初期 150〜300L/10a
ばれいしょ 軟腐病 1000〜2000倍 散布 発病前〜発病初期 150〜300L/10a
軟腐病 16倍 無人ヘリコプターによる散布 発病前〜発病初期 3.2L/10a

混用事例
ミニ病害図鑑日産化学(株)へのリンク)

上手な使い方
  • 各作物とも発病前から予防的散布が効果的です。
  • 特に降雨・強風が予想される場合その直前・直後の散布で高い効果が発揮されます。
  • 他の難腐病防除剤との交互散布で効果が安定します。その場合は散布間隔を3日以上あけて下さい。
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 本剤を希釈する場合は、所定量の水に少量ずつ入れて散布液を調製してください。
  • 本剤の有効成分は生菌であるので、開封後は全て使い切ってください。
  • 本剤を無人ヘリコプターで散布する場合は、次の注意を守ってください。
    1. 散布は散布機種の散布基準に従って実施してください。
    2. 散布機種に適合した散布装置を使用してください。
    3. 散布中、薬液が漏れないように機体の配管その他装置の十分な点検を行ってください。
  • 本剤は使用時期が遅れると効果が劣るので軟腐病発病前に使用してください。また、はくさい、キャベツに使用する場合7〜8葉期から散布を開始し、結球初期を中心に7〜10日間隔で5回程度連続散布すると効果的です。
  • 本剤は他剤と混用すると十分に効果が発揮されない場合があるので注意してください。特に銅剤、ストレプトマイシン剤、オキソリニック酸剤等の細菌病に有効な薬剤及び乳剤当の有機溶媒を含む薬剤とは混用しないでください。
  • 混用できない薬剤でも、3日以上散布間隔を開ければ近接散布が可能です。
  • 本剤散布後、長期に日照りが続く場合は効果が劣る場合があるので、再度散布することが望ましい。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法等を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等の関係機関の指導を受けてください。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬効薬害について十分確認してから使用してください。なお、農業改良普及センター、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
製造 日産化学(株)
セントラル硝子