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特長
種類名 スピロジクロフェン水和剤
有効成分 スピロジクロフェン・・・30.0%
性状 類白色水和性粘稠懸濁液体
毒性 普通物
安全性 製品安全データシートバイエルクロップサイエンス(株)へのリンク)
有効年限 4年
包装 250mlx20本
作用機構分類 IRAC 23[スピロジクロフェン]
  • 全く新しい系統の殺ダニ剤で、作用性も異なります。
    本剤は、今までのどのグループとも異なる全く新しい系統の殺ダニ剤で、環状ケトエノール系に分類できます。また、作用機構も今までの殺ダニ剤とは全く異なり、脂質の生合成を阻害します。したがって、今までの殺ダニ剤との交差抵抗性は認められず、抵抗性の発達したミカンハダニに対しても優れた効果を示します。
  • サビダニ類に対しても高い効果があり、ミカンハダニとサビダニ類の同時防除が可能です。
  • 全てのステージに対して安定した効果を示し、長期間密度を抑制します。
    • 本剤は、ミカンハダニ、ミカンサビダニの全てのステージに効果を示しますが、卵・幼虫に対してとくに高い活性を示します。
    • 成虫に対する効果発現は多少遅効的ですが、産卵抑制作用や、産下卵が孵化しない特性があり、ミカンハダニに対しては約40 日の残効が期待でき、長期間ハダニ密度を抑制します。
  • 人畜、水産動物に対しても高い安全性を示します。
    本剤は普通物です。また、水産動物に対しても高い安全性を示すことが確認されています。海に近接した傾斜地のかんきつ園でも安心して使用できます。
  • 天敵、有用昆虫などに影響が少なく、環境にやさしい薬剤です。
    本剤は、アブラバチ・ハダニアザミウマ・テントウムシ類・ハネカクシなどの天敵に対し、実用濃度では影響が認められません。また、カイコ・ミツバチ・マルハナバチ・マメコバチに対しても安全性が高く、環境にやさしい薬剤です。

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(製造・販売元 バイエルクロップサイエンス(株)へのリンク)

適用害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 スピロジクロフェンを含む農薬の総使用回数
かんきつ ミカンキジラミ 
4000倍 
散布 
収穫7日前まで 
1回 
200〜700L/10a 
1回 
サビダニ類(ミカンサビダニを除く) 
4000倍 
散布 
収穫7日前まで 
1回 
200〜700L/10a 
1回 
ミカンサビダニ 
4000〜6000倍 
散布 
収穫7日前まで 
1回 
200〜700L/10a 
1回 
ミカンハダニ 
4000〜6000倍 
散布 
収穫7日前まで 
1回 
200〜700L/10a 
1回 
チャノホコリダニ 
4000倍 
散布 
収穫7日前まで 
1回 
200〜700L/10a 
1回 
びわ ビワサビダニ 
4000倍 
散布 
収穫7日前まで 
1回 
200〜700L/10a 
1回 
さんしょう(果実) ミカンハダニ 
4000倍 
散布 
収穫21日前まで 
1回 
200〜700L/10a 
1回 
チャノナガサビダニ 
2000倍 
散布 
摘採14日前まで 
1回 
200〜400L/10a 
1回 

ダニエモンフロアブルのカタログ (バイエルクロップサイエンス(株)へのリンク)
ダニエモンフロアブルの技術資料(混用事例含む)(バイエルクロップサイエンス(株)へのリンク)

上手な使い方
  • ミカンハダニ、ミカンサビダニの発生消長は地域によって異なる場合があります。また散布適期は、一般的な防除暦に合わせてあります。ご使用の際は各地区の防除暦に従ってください。
  • ボルドー液との近接散布は、前後2週間あけて使用してください。

試験成績
ミカンハダニに対する効果
  • 品種:宮内伊予柑18年生
  • 害虫発生状況:中発生
  • 処理月日:6月15日
  • 散布量:約12L/樹
  • 調査:散布前、散布3、10、19、31、41日後に雌成虫数を調査
  • 平成12年、山口県農業試験場
ミカンサビダニに対する効果
  • 品種:普通温州23年生
  • 害虫発生状況:極小→多発生
  • 処理月日:6月30日に十分量を散布
  • 調査:10月23日に各区100果について被害度別被害果率を求めた。
  • 平成9年、 日本植物防疫協会宮崎試験場
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  • 本剤は貯蔵中に分離することがありますので、使用に際しては容器をよく振って下さい。
  • ミカンキジラミの防除に使用する場合は、成虫には効果が劣るので、幼虫防除を対象とした。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 誤飲などのないように注意して下さい。誤って飲み込んだ場合には、直ちに医師の手当を受けさせて下さい。
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用して下さい。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをして下さい。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意して下さい。
  • 直射日光を避け、食品と区別して、なるべく低温な場所に密栓して保管して下さい。
製造・販売:バイエルクロップサイエンス(株)