ピフルブミドは、2005年に日本農薬株式会社総合研究所で初めて合成されたカルボキサニリド構造を有する新しい骨格の化合物で、ダニ目害虫に高い活性を示します。
2008年よりピフルブミド単剤はNNI-0711のコード番号で、一般社団法人日本植物防疫協会を通じて新農薬実用化試験を開始しました。その結果、「ダニコングフロアブル(NNI-0711)」は果樹、茶のハダニに優れた効果を示し、新規殺ダニ剤として実用性が確認されました。
「ダニコングフロアブル」は、Tetranychus,Panonychus 両属のハダニの成虫および幼・若虫に高い殺ダニ活性を有し、効果持続性に優れ、高い防除効果を示すことから、作物の安定生産に貢献するものと考えています。また、新規作用性を有し、既存殺ダニ剤に対して抵抗性の発達した個体群に対しても高い効果を示すことから、薬剤抵抗性管理における薬剤散布ローテーションの基幹剤としても有用と考えます。
さらに、農業害虫における選択性も高く、多くの天敵・有用昆虫に対する影響が少ないことから、IPM(総合的病害虫管理)資材として有効に活用できます。 |
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ミカンハダニ |
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リンゴハダニ |
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ナミハダニ |
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カンザワハダニ |
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- Tetranychus,Panonychus 両属のハダニに対し高い活性を示します。
- 成虫および幼・若虫に高い殺ダニ活性を有します。
- 新規作用性を有し、既存殺ダニ剤抵抗性個体群に対しても有効です。
- 残効性に優れ、安定した防除効果が長期間持続します。
- 天敵・有用昆虫を含む非標的昆虫・クモ類に対する安全性が高く、訪花昆虫や天敵等の生物資材との併用も可能です(IPMに適合)。
- 哺乳動物、水産動植物に対し高い安全性を有しています。
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