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特長
種類名 フェンピロキシメート水和剤
有効成分 フェンピロキシメート・・・5.0%
性状 類白色水和性粘稠懸濁液
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート日本農薬(株)へのリンク)
有効年限 4年
包装 500ml×20瓶
作用機構分類 IRAC 21A[フェンピロキシメート]
ミカンハダニ リンゴハダニ ナミハダニ カンザワハダニ
  • ハダニ、サビダニ類、クワシロカイガラムシに有効な殺ダニ剤
    各種のハダニ類に高い効果を示し、特に幼若虫と成虫に対して強い殺ダニ効果を示す。卵に処理した場合には孵化直後に幼虫をよく抑える。
  • 速効性、残効性にすぐれる。
    作用の発現は極めて速効的である。
    極めて低い濃度では速効性はみられなくなるものの、幼・若令虫が脱皮時(静止期)に死亡する作用がみられる。
  • 果面や葉を汚さぬフロアブル製剤
    葉や作物への汚れが少なく調製も容易なフロアブル製剤で、主な殺虫剤、殺菌剤との混用が可能です。
  • 充実した適用作物
    果樹、茶、野菜及び花きなど、あらゆる場面で使用可能な薬剤です。
  • ミツバチ、マメコバチにもやさしい。
    授粉昆虫にも影響が少なく、開花時期でも安心して使えます。

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(製造・販売元 日本農薬(株)へのリンク)

適用及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 フェンピロキシメートを含む農薬の総使用回数
てんさい ナミハダニ 2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 100〜300L/10a 1回
あずき ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
いんげんまめ ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
えんどうまめ ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
べにばないんげん ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
豆類(未成熟、ただし、さやいんげんを除く) ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
チャノホコリダニ 1000倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
さやいんげん ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
きゅうり ハダニ類 2000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 3回以内
にがうり ハダニ類 2000倍 散布 収穫3日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
すいか ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 3回以内
メロン ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 3回以内
トマト タバココナジラミ類(シルバーリーフコナジラミを含む) 1000〜2000倍 散布 収穫開始14日前まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内
トマトサビダニ 1000倍 散布 収穫開始14日前まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内
ミニトマト タバココナジラミ類(シルバーリーフコナジラミを含む) 1000〜2000倍 散布 収穫開始14日前まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内
トマトサビダニ 1000倍 散布 収穫開始14日前まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内
なす ハダニ類 2000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 3回以内
ピーマン ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内
とうがらし類 ハダニ類 2000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 2回以内
モロヘイヤ ハダニ類 2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
しそ ハダニ類 2000倍 散布 収穫28日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
ほうれんそう ハダニ類 2000倍 散布 収穫21日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
はすいも(葉柄) ハダニ類 2000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
いちご ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
チャノホコリダニ 1000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
食用さくら(葉) ハダニ類 2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
みょうが(花穂) ハダニ類 2000倍 散布、但し花穂の発生期にはマルチフィルム被覆により散布液が直接花穂に飛散しない状態で使用する 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
みょうが(茎葉) ハダニ類 2000倍 散布 みょうが(花穂)の収穫前日まで 但し、花穂を収穫しない場合にあっては開花期終了まで 1回 150〜300L/10a 1回
かんきつ ミカンサビダニ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
ミカンハダニ 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
なし ニセナシサビダニ 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫14日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
りんご リンゴサビダニ 2000倍 散布 収穫30日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ナミハダニ 1000〜2000倍 散布 収穫30日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
リンゴハダニ 1000〜2000倍 散布 収穫30日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
びわ ビワサビダニ 1000倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
おうとう ハダニ類 1000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
もも ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ネクタリン ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
うめ ハダニ類 2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 2回以内
すもも ハダニ類 1000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
ぶどう ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫30日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
フ゛ドウサビダニ 2000倍 散布 収穫30日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
チェリモヤ カンザワハダニ 2000倍 散布 収穫30日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
アセロラ ハダニ類 1000倍 散布 収穫14日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
いちじく イチジクモンサビダニ 2000倍 散布 収穫3日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫3日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
かき ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
キウイフルーツ ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 1回 200〜700L/10a 1回
チャノホコリダニ 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 1回 200〜700L/10a 1回
花き類・観葉植物 ハダニ類 1000〜2000倍 散布 発生初期 1回 150〜300L/10a 6回以内
クワシロカイガラムシ 1000倍 散布 摘採7日前まで 2回以内 1000L/10a 2回以内
カンザワハダニ 1000倍 散布 摘採7日前まで 2回以内 400L/10a 2回以内
チャノミドリヒメヨコバイ 1000倍 散布 摘採7日前まで 2回以内 400L/10a 2回以内
チャノホソガ 1000倍 散布 摘採7日前まで 2回以内 400L/10a 2回以内
チャノホコリダニ 1000倍 散布 摘採7日前まで 2回以内 400L/10a 2回以内
ホップ ハダニ類 1000倍 散布 収穫14日前まで 1回 200〜700L/10a 1回

ダニトロンフロアブルのちらし (日本農薬(株)へのリンク)

上手な使い方
  • 使用回数
    • 本剤は年1回使用とし、ダニ類の抵抗性を回避するため、他剤との輪番(ローテーション)で使用してください。
  • 使用時期
    • ダニ類は繁殖が早く、密度が高くなると防除が困難になるため、増殖初期の散布が重要です。
    • ダニトロンはダニ類の増殖する夏場ほど、すぐれた効果を発揮します。
    • クワシロカイガラムシには幼虫孵化最盛期での防除が効果的です。
  • 散布量
    • ダニ類は葉裏に寄生することが多いので、葉裏までていねいに、かけ残しのないよう散布してください。
    • クワシロカイガラムシは葉層下の枝に寄生するので、ていねいに、かけ残しのないよう散布してください。
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 本剤は静置時は粘度が高いが、振れば粘度が下がるので、使用前には数回軽く瓶を振ってから使用する。
  • 石灰硫黄合剤との混用はさける。
  • 本剤は植物体への浸透移行性がないので、かけ残しのないように葉の裏表に十分に散布する。
  • ハダニ類は繁殖が早く、密度が高くなると防除が困難になるので、発生初期に散布むらのないようにていねいに散布する。
  • ハダニ類は薬剤抵抗性が発達しやすいので、年1回の散布とし、作用性の異なる他の薬剤と輪番で使用する。
  • 花卉類では花に薬害を生じる場合があるので、花や蕾に薬剤が付着するおそれのある時期には使用をさける。
  • ばらの新展開葉に薬害を生じる場合があるので、新展開葉に薬剤が付着するおそれのある時期には使用をさける。
  • 蚕に長期間毒性があるので、桑葉にかからないように注意する。
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法に合わせ、調節する。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用する。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用・保管上の注意
  • 取扱いには十分注意する。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせる。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受ける。
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意する。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受ける。
  • 本剤は皮膚に対して刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意する。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とす。
  • 散布の際は防護マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用する。また、散布液を吸い込んだり浴びたりしないよう注意し、作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換する。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意する。
  • 水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼす恐れがあるので、河川、湖沼及び海域等に飛散、流入しないよう注意して使用する。養殖池周辺での使用は避ける。
  • 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用する。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきる。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さない。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する。
製造・販売:日本農薬(株)