農薬情報>殺菌剤


特長
種類名 有機銅水和剤
有効成分 8-ヒドロキシキノリン銅(PRTR・1種325)・・・35.0%
性状 黄緑色水和性粘稠懸濁液体
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート日本農薬(株)へのリンク)
有効年限 3年
包装 500ml×20、1L×12
作用機構分類 FRAC M01(M)[有機同]
  • 水和剤に比べて、作物への汚れが少なくなりました。
  • フロアブルなので葉や果実への付着性や耐雨性に優れています。
  • 微粒子製剤で、作物の表面を均一に覆うので保護作用が高まり、低成分量でもすぐれた予防効果を示します。
  • 耐性菌出現リスクが低く、各種薬剤に対する耐性菌にも有効です。
  • 散布液の調製時に粉立ちがなく、安全です。

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(製造・販売元 日本農薬(株)へのリンク)

適用病害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 有機銅を含む農薬の総使用回数
キャベツ 黒腐病 500〜1000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
軟腐病 800〜1000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
はくさい 軟腐病 800〜1000倍 散布 収穫30日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
きゅうり 炭疽病 1000〜1500倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
斑点細菌病 1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
べと病 1000〜1500倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
すいか 炭疽病 500〜1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
つる枯病 500〜1000倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
果実汚斑細菌病 800倍 散布 収穫前日まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
メロン つる枯病 500〜1000倍 散布 収穫10日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
果実汚斑細菌病 800倍 散布 収穫10日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
いちご 炭疽病 500〜800倍 散布 育苗期 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
レタス 軟腐病 800〜1000倍 散布 収穫21日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
腐敗病 800倍 散布 収穫21日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
非結球レタス 軟腐病 800〜1000倍 散布 収穫30日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
腐敗病 800倍 散布 収穫30日前まで 5回以内 100〜300L/10a 5回以内
なし 黒星病 1000倍 散布 収穫3日前まで 9回以内 200〜700L/10a 12回以内(但し、塗布は3回以内、散布は9回以内)
黒斑病 1000倍 散布 収穫3日前まで 9回以内 200〜700L/10a 12回以内(但し、塗布は3回以内、散布は9回以内)
輪紋病 1000倍 散布 収穫3日前まで 9回以内 200〜700L/10a 12回以内(但し、塗布は3回以内、散布は9回以内)
枝枯細菌病 1000倍 散布 収穫3日前まで 9回以内 200〜700L/10a 12回以内(但し、塗布は3回以内、散布は9回以内)
りんご 褐斑病 800〜1000倍 散布 収穫14日前まで 4回以内 200〜700L/10a 7回以内(但し、塗布は3回以内、散布は4回以内)
黒星病 800〜1000倍 散布 収穫14日前まで 4回以内 200〜700L/10a 7回以内(但し、塗布は3回以内、散布は4回以内)
すす点病 800〜1000倍 散布 収穫14日前まで 4回以内 200〜700L/10a 7回以内(但し、塗布は3回以内、散布は4回以内)
すす斑病 800〜1000倍 散布 収穫14日前まで 4回以内 200〜700L/10a 7回以内(但し、塗布は3回以内、散布は4回以内)
炭疽病 800倍 散布 収穫14日前まで 4回以内 200〜700L/10a 7回以内(但し、塗布は3回以内、散布は4回以内)
斑点落葉病 800〜1000倍 散布 収穫14日前まで 4回以内 200〜700L/10a 7回以内(但し、塗布は3回以内、散布は4回以内)
輪紋病 800〜1000倍 散布 収穫14日前まで 4回以内 200〜700L/10a 7回以内(但し、塗布は3回以内、散布は4回以内)
おうとう せん孔病 700〜800倍 散布 収穫終了後〜落葉期まで 3回以内 200〜700L/10a 6回以内(但し、塗布は3回以内、散布は3回以内)
もも 縮葉病 800倍 散布 発芽前〜開花直前まで(但し、収穫60日前まで) 5回以内 200〜700L/10a 8回以内(但し、塗布は3回以内、散布は5回以内)
ぶどう 黒とう病 600倍 散布 収穫45日前まで 4回以内(但し、開花後は1回) 200〜700L/10a 7回以内(但し、塗布は3回以内、散布は4回以内(但し、開花後は1回以内))
枝膨病 600倍 散布 収穫45日前まで 4回以内(但し、開花後は1回) 200〜700L/10a 7回以内(但し、塗布は3回以内、散布は4回以内(但し、開花後は1回以内))
べと病 600倍 散布 収穫45日前まで 4回以内(但し、開花後は1回) 200〜700L/10a 7回以内(但し、塗布は3回以内、散布は4回以内(但し、開花後は1回以内))
かき うどんこ病 800〜1000倍 散布 収穫14日前まで 5回以内 200〜700L/10a 8回以内(但し、塗布は3回以内、散布は5回以内)
炭疽病 800〜1000倍 散布 収穫14日前まで 5回以内 200〜700L/10a 8回以内(但し、塗布は3回以内、散布は5回以内)
落葉病 800〜1000倍 散布 収穫14日前まで 5回以内 200〜700L/10a 8回以内(但し、塗布は3回以内、散布は5回以内)

ドキリンフロアブルの製品ちらし (日本農薬(株)へのリンク)
秋冬野菜の病害と害虫の対策ガイド日本農薬(株)へのリンク)
銅殺菌剤解説日本農薬(株)へのリンク)

使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 石灰硫黄合剤、水和硫黄剤との混用は薬害のおそれがあるのでさけてください。
  • 本剤をりんごの病害防除に使用する場合は、さび果の発生を多くすることがあるので、落花直後から落花20日頃までの使用はさけてください。また樹勢の良くない状態などで連続散布すると生理落葉を助長することがあるので注意してください。特にゴールデン及びゴールデンからの育成品種では注意してください。
  • はくさい、レタス、キャベツの軟腐病、キャベツの黒腐病などの細菌性病害防除に使用する場合、発病後の散布では効果が劣ることがあるので、発病前〜発病初期から予防的に散布してください。
  • ぶどうに使用する場合、果実肥大期(あずき粒大)以降の散布では、さび果や果房の汚れを生ずることがあるので、無袋栽培ではこの時期以降の散布は避けてください。
  • 本剤は自動車などの塗装面に散布液がかかると変色する恐れがあるので、散布液がかからないよう注意してください。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 眼に対して刺激性があるので眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに洗眼してください。
  • 水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼす恐れがあるので、河川、湖沼及び海域等に飛散、流入しないように注意して使用してください。養殖池周辺での使用は避けてください。
  • 水産動植物(藻類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使い切る。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないように適切に処理してください。
製造:日本農薬(株)