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エスマルクDFの上手な使い方(試験成績抜粋)
コナガを中心とした防除/あぶらな科野菜
コナガは、キャベツの栽培面積が急増し周年栽培が盛んに行われるようになった昭和30年頃から全国的に多発するようになった害虫です。発生は全国に及びますが、北海道や東北・北陸では越冬できず、これらの地域では西南日本からの長距離移動個体が発生源になると言われています。発生消長は、暖地では春から初夏にかけてと秋にピークを形成する2山型となりますが、寒冷地や高冷地では夏に大きなピークを形成する1山型となります。
各種薬剤に次々と抵抗性を発達させてきた結果、本種はハダニ、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミ類と並ぶ難防除害虫となっており、抵抗性の発達を抑えて本種を確実に防除するためには、同一薬剤の連用を避けて異なる作用性を持つ薬剤を用いた体系防除を実施することが必要です。
しかしながら本種に十分な防除効果を示す薬剤はごく僅かしかないことから、抵抗性が発達しにくくかつ感受性の回復も速いBT剤が体系防除には不可欠となっており、BT剤もエスマルクDFのような高性能剤が必要となります。
コナガ防除があぶらな科野菜での害虫防除の中心ですが、同時に発生するアオムシ、ヨトウムシ類、アブラムシ類などの他の害虫も考慮した防除体系が必要です。
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コナガの各発育ステージ |
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試験成績 |
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アオムシに対する圃場試験 |
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- 供試虫:アオムシ(自然発生)
- 供試作物:キャベツ(冬青1号)
- 試験場所:兵庫県加西市
- 処理日:1996/10/31
- 区制・反復:7株/区、3反復
- 処理方法:背負式動噴にて展着剤を加えた各希釈液を十分量(3L/3区)
- 観察:所定日に両端の2株を除く5株に寄生した幼虫数を調査
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コナガに対する圃場試験 |
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- 供試虫:コナガ(自然発生)
- 供試作物:キャベツ(耐病四季穫り)
- 試験場所:岐阜県恵那市
- 処理日:1996/6/20
- 区制・反復:7.2m²/区、2反復
- 処理方法:背負式動噴にて各希釈液を200L/10a散布
- 観察:所定日に各区10株について寄生虫数を調査
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