環境保全型農業に、クリーン防除の決め手

性フェロモン剤

難防除害虫「コナガ」防除用のコナガコンに始まったサンケイ化学の交信撹乱剤「性フェロモンシリーズ」は現在五製剤になり、環境保全型農業の決め手として性フェロモン剤が使用される場面が年々増加してきている。性フェロモンの使用により、殺虫剤の散布回数は半減され、抵抗性の発達しやすいコナガ等では抵抗性発達の抑制につながるものと期待され、更に、安全な食べ物を求める消費者ニーズに応えた減農薬作物として、市場では有利に取引されるという副次効果も生んでいる。また、防除用のフェロモン製剤の他、害虫防除の要否・散布適期の把握を行うための発生予察用フェロモンの販売も日本植物防疫協会を通じて行っている。