| ホライズンドライフロアブルに含まれる2つの有効成分のうちファモキサドンは保護殺菌剤として大変優れた性質をもっています。ファモキサドンは親油性が高いため、散布後その多くは葉面のクチクラ層のワックスに浸潤しながら葉面上を展開し【図1】、ワックスと強く結合することにより、水の影響を受けにくい強固な保護膜を葉の表層に形成します。ぶどうの葉の表面にファモキサドンの希釈液を散布し、7日後、12日後に葉の切片を水中で強く振とうしたところ、成分の多くは振とう水中ではなく葉の切片のほうに残存していました【図2】。このような実験結果から、散布後有効成分の過半数は葉面のクチクラ層において強く固着していると考えられます【図3】。 |
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【図1】
【ぶどうの葉面上におけるファモキサドンの展開】 |
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1998年 フランス・パリ大学
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【図2】
【ファモキサドンの葉面固着性の検討】 |
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1998年 フランス・パリ大学
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【図3】
【ぶどうの葉面におけるファモキサドンの分布（モデル）】 |
| 葉の外側 |
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葉の表面上に存在し水の影響を受けやすい |
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20〜25％ |
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葉の表面上に存在するが、クチクラ層と強く結合し、水の影響は受けにくい |
65〜70％ |
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| 葉の内側 |
クチクラ層の内部へ浸達
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5〜10％ |
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