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えだまめ(だいず)

来歴
大豆の原種は、中国、朝鮮、日本、シベリアなどに自生する「ツルマメ」「ノマメ」の野性大豆から分化したものといわれています。
日本には中国から朝鮮を経て弥生時代に渡来し、主に西日本で栽培されていました。実際に広く栽培されたのは、鎌倉時代以降と言われています。そしてアメリカ大陸やヨーロッパに伝播していきましたが、ヨーロッパでは大豆の生育に不可欠な根粒菌が土壌になく、栽培は失敗しました。
現在では土壌に根粒菌のいる中国、アメリカ、南米大陸などで多く栽培されています。
えだまめの栄養
大豆はタンパク質を35%も含みます。ドイツ人は「畑の肉」と名付けたほどです。骨や筋肉を作るエネルギー源となります。ビタミンB1、B2、C、カルシウム、カリウムなどを多く含んでいます。カリウムがカルシウムの吸収をよくする役目をしますので、女性に多い骨粗鬆症の予防の効果があります。その他コレステロール値を下げるリノール酸やグリシニン、高脂血症を予防するレシチンやコリンなどのリン脂質、インシュリンの分泌を促し糖尿病を改善するトリプシンインヒビター等々、成人病予防効果の高い成分が多く含まれます。又、最近、大豆に含まれる炭水化物の一種のイソフラボンが、がんの治療薬として研究が進んでいる他、骨密度を高く保つ効果があることが実証されました。
えだまめの基礎知識
発芽適温:20〜25℃
生育適温:23〜25℃(15℃で生育抑制、13℃で空莢大)
適地条件:多湿を避け、保水力があり、排水のよい土壌
播種量:4〜5g/10e(露地)
日長に対する感応性:短日性
夏大豆と秋大豆:
枝豆に利用する大豆は生育期間の短い夏大豆かその中間タイプを利用します。秋大豆を早まきすると草丈ばかり大きくなって実のつかないことがありますので注意します。
夏大豆は枝豆用、秋大豆は実とり用として使われます。しかし、丹波黒大豆のように秋大豆でありながら、味のよいことから遅まきして枝豆用として使われる品種もあります。
栽培のワンポイント
えだまめの莢はできるのですが、豆粒の太りが悪いのはなぜ?
株が衰えたり、株間が狭くて日当たりが少なかったり、また茎葉が過繁茂の生育になったりして、同化作用が十分でない時に多いようです。
また、開花受精した後、莢や豆粒が盛んに発育する時期の乾燥は禁物です。
1gの種子粒数は約2,500〜3,000粒です。(注:品種によって差があります)