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きゅうり

来暦
ヒマラヤ山からネパール辺りにかけて分布した野性種が栽培品種に進化したと思われる。中国には紀元前120年頃に入り、6〜8世紀にかけて改良普及した。華南型と華北型に改良され、日本には10世紀以前に華南型が導入されたらしい。華北型の導入については、はっきりとしたことはわからないが、かなり古くから入っていたと思われる。一方、沿海州方面から東北地方の日本海岸地帯にロシアピックル型が入ったと思われる。実際きゅうりが普及したのは、江戸時代から明治時代にかけて特長のある品種ができはじめた。
きゅうりの栄養
きゅうりは96%が水分で栄養価が期待できませんが、カリウム・カロチン・カルシウム等は塩漬けやぬか漬けにすると上がります。しかし、ナトリウムも当然上がりますので注意が必要です。塩漬けよりぬか漬けの方が体によいそうです。
きゅうりの基礎知識
(1)温度
発芽適温 25〜30℃(最低15℃〜最高40℃)
生育適温 昼間 22〜28℃、夜間 17〜18℃
地温 17〜18℃
(2)花卉分化
一般に雌雄同種で、低温・短日条件で雌花の着生が促進される。夜温15℃、日長7〜8時間で雌花着生が多い。そのため、育苗時の高温(15℃以上)と長日長は雄花の多い苗となるので収穫性に劣る。
(3)播種粒数
10e当たり1200〜2000本 台木も同数
(4)接木
穂木の播種と台木の播種。抑制栽培、促成栽培では穂木を2〜3日早くまく。夏秋栽培では同時播種。
(5)黒イボと白イボ
果実表面のトゲの色のことで黒イボは華南型品種に多く、低温伸長性に優れ「春きゅうり」とも呼ばれる。久留米H等、白イボは華北型品種に多く、暑さに強い品種で「夏きゅうり」とも呼ばれる。最近では、華北型x華南型の交雑種の白イボきゅうりが主流で年中栽培されている。
(6)ブルーム
きゅうりの果皮の表面を覆う白い粉のことで、毛の一種。果実を暑さから守る働きがあるともいわれています。最近では、ブルームが出来ない台木に接木したブルームレスきゅうりが多く見られるようになりました。味の点で種々意見が分かれております。
栽培のワンポイント
きゅうりの曲がり果などの主な原因は・・・
チッソ肥料が多すぎたり、逆に肥切れしたり、下葉を摘みすぎたり、さらに病害虫に侵されたりすると葉の面積が減少して、正常な果実に生長できません。急激な養水分の変化を避けましょう。
20mlの種子粒数は400粒くらいです。
(注:品種によって差があります)
整枝・摘芯
ブルームきゅうりって知ってますか?
きゅうりの表面を覆う白色の粉状のもの、これを「ブルーム」といいます。
きゅうりの食味を左右する要因のひとつに「歯切れ」がありますが、ブルームきゅうりとブルームレスきゅうりとの比較では、どちらかというと、ブルームきゅうりの方が果肉が硬く皮が軟らかいので、シャキッとした歯ごたえがあり、昔ながらのおいしいきゅうりが味わえます。台木用の「きらめき」と「シェルパ」に接ぎ木した場合は「ブルームレス」のきゅうりとなります。