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トマト黄化萎縮症の防除対策

防除対策
ポット苗の段階での防除
ニテンピラム水溶剤、ピリダベンフロアブル、エトフェンブロックス乳剤など
定植時の粒剤植え穴処理は必ず行なう
ニテンピラム粒剤 2g/株の施用
本圃でのコナジラミ確認時での防除
ニテンピラム水溶剤、ピリダベンフロアブル、エトフェンブロックス乳剤、アセタミプリフォ水溶剤など
粘着テープ・粘着殺虫テープの活用
発生予察とハウス内への黄色粘着テープ設置による密度抑制
耕種的防除:コナジラミの発生源の除去とハウス侵入の抑制
ハウス内周辺の雑草除去、トマトの閑作によるウイルスの密度低下、野生化した周辺のトマトの除去、ハウス横窓・入り口への防虫網の設置
シルバーリーフコナジラミの寄生密度と発生株率
TYLCVの伝搬能力を獲得したシルバーリーフコナジラミは、極めて低密度の寄生でトマト黄化萎縮症を引き起こすため、徹底防除が必要となる。発病したトマトに24時間放虫、ウイルス伝搬能力を獲得したシルバーリーフコナジラミを健全トマトに72時間放虫した場合のトマトの発病株率を示す。
PREM METHA,JEFFREY A.WYMAN,M.K.NAKHLA AND DOUGLAS P.MAXWELL(1994)
Transmission of Tomato Yellow Leaf Curl Geminivirus by Bemisia tabaci
J.Econ.Entomoi. Vol.87.no.5;1291-1297 より引用
TYLCVの宿主範囲
TYLCVは接種試験により、下記作物で増殖が確認されている。(H8 静岡県農業試験場)
トマト、タバコ、ヒャクニチソウ
宿主範囲は比較的狭い。
シルバーリーフコナジラミによるTYLCV以外のトマトへの被害
すす病 果実の着色異常