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特長
種類名 バチルス アミロリクエファシエンス水和剤
有効成分 バチルス アミロリクエファシエンス AT332株の生芽胞 5×109cfu/g
性状 類白色水和性粉末
有効年限 3年
包装 100gx10袋x4、500gx10袋
本剤の有効成分である バチルス アミロリクエファシエンスAT-332株は、2008年に(株)エス・ディー・エス バイオテックによって、植物の根圏土壌から分離されました。
バチルス アミロリクエファシエンスは、自然界に普遍的に生息するグラム陽性桿菌であり、国内において農薬登録され普及販売されているバチルス剤の有効成分であるバチルス ズブチリスの類縁菌(以前は同種として分類)として分類されています。
本剤は多くの化学農薬との混用や防除体系が可能です。さらにその高い防除効果と天然微生物を有効成分として利用していることから、環境保全型農業(IPM)を担う中核的資材として期待されています。
  • うどんこ病、灰色かび病に対して高い防除(予防)効果を発揮します。
  • 汚れが少なく、収穫期にも安心して使えます。
  • 幅広い作物で使えます。
  • 多くの化学農薬と混用可能です。
  • 薬剤抵抗性発達の可能性が低く、様々な薬剤、訪花昆虫・天敵等と併用可能です。

インプレッションクリアの製品ページへ
(製造・販売元 (株)エス・ディー・エス バイオテックへのリンク)

適用病害名及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 バチルス アミロリクエファシエンスを含む農薬の総使用回数
野菜類 うどんこ病 1000〜2000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
灰色かび病 1000〜2000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
しょうが 白星病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
葉しょうが 白星病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
食用ゆり 葉枯病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
にら 白斑葉枯病 1000〜2000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
にら(花茎) 白斑葉枯病 1000〜2000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
トマト すすかび病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
葉かび病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
ミニトマト すすかび病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
葉かび病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
なす すすかび病 1000〜2000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
ピーマン 黒枯病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
甘長とうがらし 黒枯病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
ししとう 黒枯病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
ハバネロ 黒枯病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
しそ 斑点病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
おうとう 灰星病 1000〜2000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 200〜700L/10a -
もも 灰星病 1000〜2000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 200〜700L/10a -
ネクタリン 灰星病 1000〜2000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 200〜700L/10a -
ぶどう 灰色かび病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 200〜700L/10a -
きく 白さび病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
ばら うどんこ病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 100〜300L/10a -
ホップ うどんこ病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 200〜700L/10a -
灰色かび病 1000倍 散布 発病前〜発病初期まで - 200〜700L/10a -
たばこ うどんこ病 500〜1000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜180L/10a 2回以内

混用事例出光アグリ(株)へのリンク)
作物別使用ポイント
インプレッションクリアの製品ちらし (出光アグリ(株)へのリンク)

作用機作
上手な使い方
防除の基本は予防

適当な散布間隔



化学農薬との体系防除
効果 化学農薬
成分数
耐性菌
リスク
半分 インプレッションクリアと化学農薬を併用することで、成分数・耐性菌リスクを抑えながら高い効果が期待できます。
0 インプレッションクリアだけでもここまで病気を抑えます。
特別栽培など化学農薬が使えない栽培でどうぞ。
慣行 化学農薬を連用すると効果は高いですが、成分数カウントは増え、耐性菌リスクも上がります。
半分 単に化学農薬の回数を減らすだけではやはり効果は下がってしまいます。
薬剤の耐性菌対策について(化学農薬とのコンビネーションの観点から)
化学農薬の場合、同系統の薬剤を連用すると、薬剤耐性菌の発達により、薬効の低下を引き起こすことがあります。これは、連続散布によって薬剤の選択圧がかかり、その薬剤に感受性の低い菌が増加してしますことに起因します。野菜類のうどんこ病や灰色かび病は、比較的薬剤耐性菌が発達しやすい病害(病原菌)といわれているので、特に注意が必要です。
微生物農薬である“インプレッションクリア”は、作物上における病原菌との空間競合・栄養競合が主たる作用機作であるため、耐性菌の発達するリスクは極めて低く、連用による薬効低下のおそれは少ないと考えられています。化学農薬の耐性菌対策の観点からも、インプレッションクリアをローテーション散布に上手に組み込みましょう。
試 験 成 績
インプレッションクリアは効果が高い

インプレッションクリアは暑さ寒さに強い

インプレッションクリアは増えるのが早い
■試験概要
1. ガラス試験管に液体培地を入れ、シリコン栓で蓋をしてオートクレーブで減菌処理する。
2. 各菌を一定量添加し、一定温度で振とう培養を行い、経時的に菌数を測定する。
インプレッションクリアは紫外線に強い
■試験概要
1. 液体をプラスチックシャーレ中に広げる。
2. 温室内で一定期間放置し太陽光に影響させる。
3. CFUを測定することにより、紫外線の影響性を調査する。
インプレッションクリアは露地でも効果を確認

インプレッションクリアは作物に対する汚れが少ない

■汚れ軽減効果の認められた展着剤一例(◎は特に効果が高かったもの)   
◎スカッシュ、◎まくぴか、◎ネオエステリン、ダイコート、クミテン、ニーズ、グラミンS
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 本剤の有効成分は生菌であるので、散布液調製後はそのまま放置せず、できるだけ速やかに散布してください。また、開封後は密封して保管し、できるだけ早く使い切ってください。(効果)
  • 本剤の所定量に少量の水を加えてかき混ぜ、その後所定量となるよう水を加え十分撹拌してから散布してください。
  • 本剤は吸湿すると固化したり、効果が低下したりすることがあるので、貯蔵に当っては湿気に注意し、特に使用残りの薬剤は密封して乾燥した冷暗所に貯蔵してください。(効果)
  • 本剤は保護作用が強く予防効果が主体なので、発病前から発病初期に7〜10日間隔で数回散布してください。(効果)
  • おうとうに使用する場合は、着色期以降の散布は果実に汚れを生じるおそれがあるので注意してください。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してください。使用方法を厳守してください。特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。(刺激性)
  • 本剤は皮膚に対して刺激性があるので皮ふに付着しないように注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。(刺激性)
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用してください。作業後は直ちに身体を洗い流し、洗顔・うがいをするとともに衣服を交換してください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触を避けてください。
  • 夏期高温時の使用を避けてください。
  • 直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管してください。
インプレッションクリア普及会
【事務局】 (株)エス・ディー・エス バイオテック
(株)MMAG
出光興産(株)
出光アグリ(株)