農薬情報>殺虫剤>ダニ剤


特長
■種類名:アセキノシル水和剤
■有効成分:アセキノシル・・・15.0%
■性状:淡黄色水和性粘稠懸濁液体
■毒性:普通物
急性毒性(製剤)
急性経口毒性 マウス♂♀ LD50>5000mg/kg、ラット ♂♀ LD50>5000mg/kg
急性経皮毒性 ラット ♂♀ LD50>2000mg/kg
急性吸入毒性 ラット ♂♀ LC50>4.56mg/L
刺激性
眼刺激性 ウサギ 極軽度の刺激性
皮膚刺激性 ウサギ 刺激性なし
皮膚感作性 モルモット 感作性なし
環境に対する安全性
コイ LC50(48時間)>100ppm
ミジンコ LC50(3時間)=0.05ppm
■有効年限:4年
■包装:500ml×20本 100ml×30本
■作用機構分類:IRAC 20B[アセキノシル]
  • 各種ハダニに卓効
    Panonychus属(ミカンハダニ、リンゴハダニなど)Tetranychus属(カンザワハダニ、ナミハダニなど)に対して高い効果があります。
  • 各ステージに有効
    ハダニに各発育ステージ(卵、幼虫、若虫、成虫)に対して高い効果があります。
  • 抵抗性ハダニにも有効
    他剤に抵抗性を獲得したハダニにも有効です。
  • 温度に影響されにくい
    低温(15℃)から高温(35℃)まで安定した効果があります。
  • すばやく、長く効く
    速効性があり、効果が長期間持続します。散布後の飛び込み(移動してくる)ハダニにも有効です。
  • 天敵、有用昆虫にやさしい
    蚕や蜜類などの有用昆虫や、天敵類、鳥類、魚類に影響が少なく安心して使用できます。
  • 水に溶かしやすい
    フロアブル製剤なので水に溶かしやすく、散布液の調製に手間がかかりません。
適用害虫と使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 アセキノシルを含む農薬の総使用回数
かぼちゃ ハダニ類 1000倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
きゅうり ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
すいか ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
メロン ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
うり類(漬物用) ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
ピーマン ハダニ類 1000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
チャノホコリダニ 1000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
なす ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
チャノホコリダニ 1000倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
いちご ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
食用ぎく ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
きく(葉) ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 150〜300L/10a 2回以内
はすいも(葉柄) ハダニ類 1500倍 散布 収穫前日まで 1回 150〜300L/10a 1回
さといも(葉柄) ハダニ類 1500倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
食用カーネーション ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫21日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
食用パンジー ハダニ類 1000倍 散布 収穫21日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
しそ カンザワハダニ 1500倍 散布 収穫21日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
かんきつ ミカンサビダニ 1000〜1500倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ミカンハダニ 1000〜1500倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
チャノホコリダニ 1000〜1500倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
おうとう ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
なし ニセナシサビダニ 1000倍 散布 収穫前日まで 1回 200〜700L/10a 1回
ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫前日まで 1回 200〜700L/10a 1回
ぶどう ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫14日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
りんご ナミハダニ 1000〜1500倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
リンゴハダニ 1000〜1500倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
もも モモサビダニ 1000倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ネクタリン モモサビダニ 1000倍 散布 収穫3日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫3日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
うめ ハダニ類 1000倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
すもも ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫3日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
パパイヤ ハダニ類 1000倍 散布 収穫3日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
マンゴー ハダニ類 1000倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
あけび(果実) ハダニ類 1000倍 散布 収穫3日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
さんしょう(果実) ハダニ類 1000倍 散布 収穫30日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ゴレンシ ハダニ類 1000倍 散布 収穫7日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
花き類・観葉植物(ばら、きく、カーネーション、デルフィニウムを除く) ハダニ類 1000倍 散布 - 1回 150〜300L/10a 1回
カーネーション ハダニ類 1000〜1500倍 散布 - 1回 150〜300L/10a 1回
きく ハダニ類 1000〜1500倍 散布 - 1回 150〜300L/10a 1回
デルフィニウム ハダニ類 1000倍 散布 - 1回 150〜300L/10a 1回
シクラメンホコリダニ 1000〜1500倍 散布 - 1回 150〜300L/10a 1回
あずき ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫7日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
やまのいも ハダニ類 1000〜1500倍 散布 収穫3日前まで 1回 150〜300L/10a 1回
カンザワハダニ 1000倍 散布 摘採7日前まで 1回 200〜400L/10a 1回

混用事例

作用特性
各種ハダニ(Tetranychus属、Panonychus属)に対して高い効果があります。
供試ハダニ LC50(ppm)
雌成虫 幼虫
ナミハダニ 1.4 0.6 3.6
カンザワハダニ 3.5 1.0 5.3
ミカンハダニ 1.2 0.5 3.4
※供試虫(供試作物):ナミハダニ(いんげん葉)、カンザワハダニ(いんげん葉)、ミカンハダニ(みかん葉)
※試験方法:リーフディスク法
各発育ステージ(卵、幼虫、若虫、成虫)に対して高い効果があります。
発育ステージ LC50(ppm)
2.9
幼虫 0.9
第一若虫 1.6
第二若虫 2.0
雌成虫 3.7
※供試虫(供試作物):カンザワハダニ(いんげん葉)
※試験方法:リーフディスク法
抵抗性ハダニに対して優れた効果があります。
●和歌山県果樹園芸試験場(4年) ミカンハダニ
  品種:八朔 散布:6月1日

温度(15〜35℃)による影響はほとんどありません。
温度(℃) LC50(ppm)
15 5.4
20 4.9
25 5.1
30 4.2
35 2.8
※供試虫(供試作物):カンザワハダニ(いんげん葉)
※試験方法:リーフディスク法
高い耐雨性があります。
耐雨係数=無降雨区LC50/降雨区LC50

散布当日 散布1日後 散布2日後
無降雨 降雨 無降雨 降雨 無降雨 降雨
カネマイトフロアブル LC50(ppm) 2.5 3.9 3.0 4.0 2.8 3.6
耐雨係数 0.64 0.75 0.78
市販剤S LC50(ppm) 9.8 40 15 115 13.3 46
耐雨係数 0.25 0.13 0.29
※供試虫(供試作物):カンザワハダニ(いんげん葉)
※試験方法:大起理化製降雨装置(10mm/hr) リーフディスク法
速効性があり、かつ残効が長い。
散布後の飛び込み(移動してくる)ハダニにも有効です。
●長崎県果樹園芸試験場(4年) ミカンハダニ
  品種:岩崎早生 散布:9月7日

浸透移行性はありません。
カネマイトはいずれの処理方法においても浸透移行性は認められません。
片側の葉から反対側の葉への移行
葉表から葉裏、または葉裏から葉表への移行
根からの移行
ガス効果はありません。
天敵への影響はありません。
下記の天敵に安全性が高い(影響なし〜影響少)ことが確認されています。
カブリダニ(オクシデンタリスカブリダニ、ケナガカブリダニ、チリカブリダニ)、コモリグモ、クサカゲロウ、オンシツツヤコバチ、オサムシ、ハネカクシ、ナミテントウ
蜂類への影響はありません。
ミツバチ、マメコバチに対して影響がないことが確認されています。
ミツバチ

直接殺蜂性:50倍〜1000倍希釈液散布で死亡固体なし(72時間後)
群態への影響:1000倍希釈液散布で異常なし(20日後)
〔調査項目〕 女王バチの異常、女王バチへの働きバチの異常行動、巣内の働きバチの異常行動、働きバチの攻撃性の異常、累積死亡数、翅型異常ハチ発現数、異常ハチ児発現数
マメコバチ
直接殺蜂性:1000倍希釈液散布で死亡個体なし(5日後)
蚕、鳥類、ミミズ、水生生物への影響はありません。
ミツバチ、マメコバチに対して影響がないことが確認されています。
試験生物 希釈倍数
処理量
結果
カイコ 1000倍 安全日数4日
ウズラ 200〜5000ppm LC50>5000ppm
マガモ 48〜5000ppm LC50>5000ppm
ミミズ 63〜1000ppm LC50>1000ppm
試験生物 試験方法
水温
結果
スジエビ 半止水式 23℃ LC50(96hr)>150ppm
ヒメダカ 流水式 23℃ LC50(96hr)>95ppm
ユスリカ 流水式 23℃ LC50(96hr)>100ppm
ヤゴ 流水式 23℃ LC50(96hr)>100ppm
カネマイトの作用機作
ミトコンドリアの呼吸を阻害

カネマイトはハダニのミトコンドリア内での呼吸活動を阻害します。ミトコンドリアはハダニの細胞中に見られる微小体です。呼吸を通じて細胞のためのエネルギー(ATP)を生産することから、ハダニの生存になくてはならないものです。



ミトコンドリア内での呼吸阻害作用を示すダニ剤は他にもありますが、カネマイトと同じ作用点をもつダニ剤はありません。ミトコンドリア内での呼吸阻害作用を示す他のダニ剤に対して感受性が低下したハダニにも、カネマイトは高い効果があることが確認されています。従って、既存のダニ剤との交差抵抗性が生ずることはないと考えられます。
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • ボルドー液などのアルカリ性の強い薬剤との混用はさける。
  • 本剤は植物体への浸透移行性がないので、葉の表裏にむらのないよう均一に散布する。
  • ハダニ類は繁殖が速く、密度が高くなると防除が困難になるので、発生初期にむらのないようていねいに散布する。
  • 本剤の連続散布はハダニ類の本剤に対する抵抗性を発達させる恐れがあるので、年1回の使用とし、他の殺ダニ剤との輪番で使用する。
  • 本剤を施設栽培温州みかんに使用する場合、果実に薬害を発現させる恐れがあるので開花後の使用はさける。
  • ぶどうに使用する場合、落花20日以降袋掛け前までの散布は果粉溶脱や汚れを生じることがあるので注意する。
  • いちごに使用する場合、新葉の葉裏に褐変症状の薬害を生じることがあるが、その後の生育に影響は認められない。
  • 周辺の作物、特にばらにかかると薬害を生じることがあるので十分注意して散布する。
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び使用方法に合わせ調節する。
  • 散布器具、容器の洗浄水及び残りの薬液は河川等に流さず、容器は環境に影響を与えないよう適切に処理する。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意する。特に適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用する。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用・保管上の注意
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用する。作業後は直ちに身体を洗い流し、うがいをするとともに衣服を交換する。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯する。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触をさける。
  • 夏期高温時の使用をさける。
  • 魚毒性
    水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用する。使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきる。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さない。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する。
  • 保管
    密栓し、直射日光を避け、食品と区別して保管する。40°C以上及び-5°C以下になる可能性のある場所には保管しない。
  • アリエッティ水和剤及びアリエッティ混合剤と混用する場合、必ずカネマイトフロアブルを最初に所定の濃度に希釈してからそれぞれの剤を最後に加える。
  • ボルドー液、石灰硫黄合剤との混用は効果が劣る場合があるので避ける。またボルドー液との近接散布は14日以上間隔をあける。
  • 高温になりやすい場所(車内、コンクリートの上など)に放置しない。
製造:アグロ カネショウ(株)