農薬情報/農業と環境>臭化メチル削減計画
モントリオール議定書の概要
- モントリオール議定書の目的
「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が正式名称で成層圏オゾン層破壊の原因とされるフロンなどの規制に向け、オゾン層破壊物質の削減スケジュールなど具体的な規制措置を定めたもの。
オゾン層保護のための国際的枠組みであるオゾン層保護条約(ウィーン条約、1985年採択)に基づき、1987年採択された。これにより、特定フロン、ハロン、四塩化炭素などが1996年以降全廃となり、その他の代替フロン、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)なども順次、全廃となる。毎年、どう議定書の締約国会議が開かれており、数年おきに改正を行って規制強化を図っている。
- 臭化メチルについて
- 臭化メチルの削減スケジュール(条文:第2条のH 臭化メチル)
平成9年9月に開催された第9回モントリオール議定書締約国会合において、2005年(平成17年)に全廃となることが決定されている。
【生産量・消費量の削減スケジュール】
基準年:1991年(平成3年)
1999年:基準年の75%以下
2001年:基準年の50%以下
2003年:基準年の30%以下
2005年:全廃
※但し、出荷前処理、検疫用途、不可欠用途については規制除外
※消費量=生産量+輸入量−輸出量
- 不可欠用途の基準(決議\/6)
- 臭化メチルが利用できないことにより、その市場に著しい混乱が生じるため、臭化メチルの使用が不可欠であること。
- 代替方法あるいは代替品がない、技術的にも経済的にも実行可能な技術などがないこと。
- 臭化メチルの不可欠な使用と放出量を最小限とするあらゆる技術的経済的措置をとること。
- 貯蔵又は回収された臭化メチルの質と量が不十分であること。
- 代替方法及び代替品を評価し、商業化する適切な努力が払われており、代替法の開発と普及のための調査研究が行われていること。
|