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カルホス乳剤試験事例

きくのマメハモグリバエに対する効果

試験地場所
愛知県豊橋市飯村町
対象病害虫発生状況(試験実施時の試験圃の発生状況)
中発生(幼虫発生初期)
耕種概要(品種・施肥・一般管理)
供試品種はキャロル、定植10月30日、畝幅80cm、株間12cm、4列植え、滴心11月11日、3本仕立て、消灯12月9日、ビニールハウス栽培、灌水その他栽培管理は慣行によって。
区制及び面積
1区0.8m²、33株(2連制)
処理年月日・量・方法・処理時の作物ステージ及び処理前後の降雨の影響
12月9日に、所定濃度の薬液を肩掛噴霧器を用いて10アール当り120g散布した。なお、乳剤以外の散布液には特製リノー展着剤(5000倍)を加用した。
調査月日・方法
各区とも任意の20葉についての散布直前(12月9日)に成虫による産卵・食害痕を、散布7日後(12月16日)には同一葉の幼虫食害痕と、その上位3葉についての散布後の成虫による産卵・食害痕数を調査した。また、散布7日後に各区とも幼虫食害痕の認められる葉を全数採取し、幼虫の生死の確認を実体顕微鏡下で観察するとともに、採取葉を25℃の恒温槽に入れ1月6日まで蛹化数、羽化数を調査した。
(平成3年、愛知農総試園芸研究所)
供試薬剤 使用濃度 散布前成虫による産卵・食痕数
(1葉当り)
散布7日後 採取葉 薬害
希釈
倍数
(倍)
成分量
(%)
幼虫食痕数(1葉当り) 成虫による産卵・食痕数(1葉当り) 幼虫数 蛹化数 羽化数
カルホス乳剤
(イソキサチオン50%)
1000 0.050 64.4 0.08
(21.8)
0.40
(15.3)
2
(6.7)
1
(3.4)
0
(0.0)
-
エビセクト水和剤
(チオシクラム50%)
2000 0.025 69.1 0.05
(12.7)
0.52
(19.9)
2
(6.7)
2
(6.7)
2
(8.3)
-
無散布 - - 65.0 0.37
(100.0)
2.61
(100.0)
29
(100.0)
29
(100.0)
24
(100.0)
-
【考察】
カルホス乳剤1000倍液散布は、無散布と比較して効果が高く、実用性は高いと思われる。なお、薬害は認められなかった。