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2010年度予算編成方針

日経 平成21年9月30日
概算要求再提出
 政府は29日の閣議で、鳩山内閣が揚げる子ども手当や農業者戸別所得補償制度を創設するための2010年度予算の基本方針を決めた。麻生前政権下で各省庁が8月末に提出した概算要求を白紙化し、10月15日までに与党3党の衆院選マニフェスト(政権公約)や連立政権合意を反映させた新たな概算要求を再提出させる。農水省は農業者戸別所得保障制度の創設に必要な予算を盛り込む方向で検討する。

2010年度予算編成方針の全文
  1. 2010年度予算は年内に編成する。
  2. 2010年度の予算編成に当たっては、無駄使いや不要不急な事業を根絶することなどにより、マニフェスト(政権公約)の工程表に揚げられた主要な事項を実現していくため、以下の方針で臨む。
    • 現行の概算要求基準は廃止する。
    • マニフェスト(3党連立政権合意書を含む)を踏まえた要求の提出は、10月15日までに行う。
    • マニフェストに従い、新規施策を実現するため、すべての予算を組み替え、新たな財源を生み出す。これにより、財政規律を守り、国債マーケットの信認を確保していく。
    • 各閣僚は既存予算についてゼロベースで厳しく優先順位を見直し、できる限り要求段階から積極的な減額を行う。
予算白紙見直し決定(政府)
 政府は29日の閣議で2010年度予算編成の方針を決定した。麻生前内閣による概算要求基準(シーリング)を廃止する代わりに、10月15日までに各省庁が新たな予算要求を提出し、年内に編成すると明記。無駄な歳出の削減で生み出す財源を民主党が衆院選マニフェスト(政権公約)で揚げた新規製作に充てる方針も示した。鳩山由紀夫首相は要求段階から閣僚が厳しく予算を査定し減額を目指すよう指示した。
 首相は「要求官庁であると同時に、所管する予算を査定する『査定閣僚』になって欲しい。無駄や不要を自らカットする立場だ」と表明した。予算編成の方針では「すべての予算を組み替える」と既存の予算をゼロベースで見直し、厳しく優先順位付けをする姿勢を強調した。政治主導で予算編成を進める考えだ。
 10年度予算で優先する政策は、マニフェストに盛り込まれた子ども手当の創設や高速道路の一部無料化、揮発油税などの暫定税率の廃止、公立高校の実質無償化、雇用対策などが中心になる。

「所得補償」を優先、農水省モデル事業実施
 赤松広隆農相は同日の閣議後会見で農林水産関係の概算要求について「必ず入ってくるし、一番の柱になるのは戸別所得補償制度だ」と述べ、同制度の11年度実施に向けた調査、2010年度に取り組むモデル事業、制度設計のための必要経費を盛り込む考えを強調。自ら本部長を務める「戸別所得補償制度推進本部」を10月1日付で同省内に立ち上げる方針も示した。
 基本方針では、予算の大枠を示す概算要求基準(シーリング)も撤廃。
 各省庁の要求に上限を設けず、マニフェストに盛り込んだ政策の実現を最優先する予算編成に切り替える。さらに、徹底的に無駄を省き、不要な事業を根絶するほか、すべての予算を組み替えて新たな財源を生み出すことも盛り込んだ。既存の予算項目についてはゼロベースで見直し、要求段階から積極的な減額を求める。
 2010年度予算では、子ども手当や農業者戸別所得補償制度のほか、公立高校の無償化、ガソリン税の暫定税率撤廃など、重要施策を実施するため合計7.1兆円が必要になる。財源を捻出(ねんしゅつ)するために、「政治主導」で既存の歳出枠組みを抜本的に見直し、年内の予算案策定を目指す。

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