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中国産野菜 調達を中止・縮小

食品各社、残留農薬を警戒
日本経済新聞・・・2002/07/13
食品各社が中国産野菜の取り扱いを大幅に減らす。味の素が中国産野菜を使う全冷凍食品の生産・販売を中止、ニチロやエスビー食品も取り扱いを一部でやめる検討に入った。中国産冷凍ホウレンソウから基準以上の残留農薬が相次ぎ発見されたため、当面は中国産野菜の安全性確認は困難とみて調達を見合わせる。
味の素の子会社、味の素冷凍食品は今月から「中華野菜ミックス」「おくらと山芋サラダ」など中国で原料調達し生産していた冷凍野菜6品目の取り扱いをやめた。すでに冷凍ホウレンソウの取り扱いも中止しており、売り上げへの影響は年間数億円に上るもようだ。
ニチロも冷凍ホウレンソウに加え、他の葉物野菜やインゲン等で輸入とりやめの準備を始めた。エスビーは香辛料などに使用する野菜の調達先を中国から他の国に切り替える方針だ。冷凍野菜を扱うノーズイ(大阪市)もホウレンソウ以外に輸入自粛の対象を広げる検討に入った。
基準以上の残留農薬が検出されたホウレンソウはこれまで40件を超えた。あるメーカーでは製品回収で数千万円の費用がかかった上、「他の品目にも拡大すれば一億円以上の損失になる」(同社幹部)と危機感を強めている。
厚生労働賞は十日に食品各社に中国産ホウレンソウの輸入自粛を求めたが、「他の野菜が安全という保証はない」(大手冷凍食品メーカー)ため対象を広げる。
自粛の一方で、現地対策にも乗り出す。味の素冷凍食品は近く農薬分析機器を購入し検査体制を強化。中国の委託農場に対する指導を強め、安全性を確認できた製品に限り取り扱いを再開する方針だ。日本水産も独自の農薬使用基準を作り、契約農家の指導を徹底する。
遺伝子組み換え作物混入やBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)の国内発生、無認可香料使用などこのところ食への不信感を高める問題が相次いでいる。中国産野菜は国産に比べ大幅に安く輸入量も急増したが、各社は安全に安全を確認できなければ消費者に受け入れられないと判断している。
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