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庭園の害虫駆除

農薬散布、迎賓館困った

日経・・・2005/6/21
 外国要人を迎える外交施設「迎賓館」(東京・港)が庭園の農薬散布に頭を悩ませている。学校などが近接する施設の予防的な農薬散布の自粛を求める農水省通知が困惑のきっかけ。迎賓館は「外国元首の記念樹などを守るのが仕事。手作業の害虫駆除は無理」と定期的な散布の必要性を訴えつつ、回数や量を減らす方策を検討している。
 迎賓館は29000平方bの芝生と345本の松の木を抱える。迎賓館庶務課によると、芝生に雑草が生え出す3月と、梅雨で虫が多く発生する6月に毎年集中して農薬散布してきた。2004年度は予防的に計11回の散布を実施している。
 一方、農水省は2003年9月、農薬飛散による健康被害の実態を踏まえ「住宅地などにおける農薬使用について」と題した通知を出している。
 通知は学校などに近接する公共施設に対し、病害虫の発生や被害の有無にかかわらず定期的な散布は避けるよう要請。被害を受けた枝の剪定(せんてい)や虫の捕殺で駆除するように求めている。病害虫の発生状況によりやむを得ない場合も、農薬の飛散による健康被害への配慮を記している。
 迎賓館に隣接する公立中学に通う化学物質過敏症の男子生徒の親が農水省に迎賓館の農薬散布を「通知に反するのでは」と指摘。これを受け農水省は2004年6月、迎賓館に通知を送付した。
 通知を受け取った庶務課長は「迎賓館にしかない貴重な樹木や外国元首の記念樹などを守るには虫がついてからでは遅い手作業の剪定や草むしりだけで対応するというのはコスト面で難しい」と話す。
 男子生徒の親と市民団体は、迎賓館側に定期的な散布の中止などの要望書を提出。両者で話し合いを続けているが、迎賓館は2005年6月18日、松の木の害虫駆除などを目的に今年度初の散布を行った。庶務課長は「市民団体などからの要望を受け止め、散布回数や量を減らす努力がどこまでできるか検討している」としている。
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