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農産物でICタグ実験

日経・・・2003/11/11
 農薬使用誤ると警告画面
 微妙なICチップを組み込んだ電子荷札「ICタグ」を使い、農産物の生産情報を管理するトレーサビリティ(生産履歴の追跡)の実験が神奈川県横須賀市で始まった。よこすか葉山農協の組合員8人が参加し、早春キャベツと青首大根の栽培に利用する。農家は農薬使用など生産情報の管理が容易になる。作物は来年1月にスーパー店頭に並び、消費者向けに生産情報を提供する。
 凸版印刷や日立製作所など180社が参加し、ICタグ普及を目指すユビキタスIDセンター(東京・品川)が中心になり、東急ストア(東京・大田)などが実験に加わる。よこすか葉山農協では11月から2、3月にかけて出回る早春キャベツと青首大根の農家四軒ずつが参加している。
 同農協は以前から減農薬栽培を指導しており、農薬の散布時期や回数、量などの独自の基準を設けている。ICタグに組み込んだ0.4ミリ角のICチップに、あらかじめ農薬や殺虫剤などの使用基準を記憶させておく。
 農家は専用端末機をICタグにかざし、農薬や殺虫剤の使用法を読み込む。基準に沿って使用した農薬や殺虫剤の種類、日時、量などの栽培情報を端末に蓄積していく。散布時期など使用法を間違えると端末画面に警告が出る。
 各農家は収穫した野菜を詰めた段ボール箱に栽培情報や産地、農家名、出荷日などが分かるICタグを張り付け、来年1月初めに農協に出荷する。東急ストアは農協経由で入荷し、横須賀市内など3店舗の専用コーナーで来年2月初めまで実験販売する。野菜にICタグを付け、消費者が店内に設置する端末に近づけると生産情報や流通過程などの情報が分かる。
 横須賀市は全国で有数のキャベツ、大根の産地。同農協はこれまで書類による生産履歴管理に取り組んでいたが、「情報管理が容易なICタグが実用化すれば農家の手間が省け、消費者の安全志向にもアピールしやい」(秋本敏夫営農経済センター長)とみている。

参考 農林水産省消費安全局・トレーサビリティ関係
社団法人農協流通研究所
食品トレーサビリティ協議会

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