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いちご、キウイ、ホウレンソウなど・・・

高糖度青果物の国内生産広がる

日経・・・2004/02/13
 卸値安定、市況底上げ役に
 青果物で甘さを強調した高糖度品の国内生産が拡大している。バナナやパイナップルなど輸入果実で従来より甘みの強い品種が人気を集めたことをきっかけに、若年層を中心に糖度を求める傾向が強まってきたためだ。
 いちごなど果物はもちろん、ホウレンソウなど野菜でも糖度の高い品種が注目され始めている。
 高糖度品が相次いで登場しているのがいちご。
 栃木県で生まれ、1996年に品種登録された「とちおとめ」のヒットが先駆けとなった。同県の以前の主力品種「女峰」が酸味に特徴があったのに対し、甘みが強いとちおとめは今では国内生産全体の約3割を占めるトップ品種に成長した。産地ではさらに甘い品種の開発に取り組み、「さちのか」など酸味を抑えた品種が生まれた。
 福岡県で今シーズンから本格的に生産が始まった「あまおう」も、西日本の主力品種である「とよおか」に比べ糖度が2〜3割高いうえ、酸味が少ない。東京都中央卸売市場での卸値はとちおとめの1〜2割高と生産者のメリットも大きい。福岡県は昨年度は数%だった作付け比率を今年度は35%に拡大。今後「とよおか」を脅かす存在になる可能性もある。
 甘さが売り物の輸入果実で国産化の動きが出てきたのがゴールドキウイだ。ニュージーランドが原産で、果肉は黄色。従来の緑色の品種より糖度が3〜5割ほど高く、甘くて食べやすいと若い女性に人気だ。
 ニュージーランドの生産・輸出業者のゼスプリが春と夏に供給が限定されるゴールドキウイの通年供給を目指し、愛媛県の東予園芸農業協同組合(JA東予園芸)などキウイ生産者に栽培を委託、昨年から日本産の販売に乗り出した。
 野菜でも高糖度品が注目され始めている。一般にアクが強いと思われがちなホウレンソウだが、東北地方が原産の「ちぢみホウレンソウ」の糖度は約十度。通常品は約6度で、気温が低いほど甘みが増す。
 全国的な知名度は低かったが、東京・大田の大手卸の東京青果が目をつけ、2000年ごろから本格的に取り扱うようになってから茨城や栃木などで生産が拡大した。「こだわった農産品を求める食品スーパーからの引き合いは強い」(東京成果)と評判は高い。
 これら高糖度品は注文量が安定しているため市況変動が少ない。卸値は通常品の1〜2割高で推移しており、生産者には収入面での魅力が大きい。人気上昇を受けてスーパーでは糖度を表示して果実を販売するところも出てきており、市況底上げ役として期待が高まっている。

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