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生産履歴、購入の決め手に

日経・・・2008/1/11
 生産者、栽培法などをインターネットなどで調べられる「トレーサビリティー(生産履歴の追跡)」が確立された食材を選ぶ消費者が増えている。大手スーパーは野菜に加え豚肉、加工食品などで対象品目を拡充しており、比較的高額にもかかわらず販売は好調だ。実際に店頭などで履歴を調べる人はまだ多くないが、中国産食品の安全問題や、偽装表示などの多発で、検索可能であること自体が安心感につながっているようだ。
安全・偽装問題背景に、値段よりも安心感
 イトーヨーカドー大井町店(東京・品川)の野菜売り場にはQRコード(二次元バーコード)を印刷した商品札がならぶ。大きい文字で「携帯電話で簡単チェック!」と記し、生産者の氏名と顔写真、生産地、大まかな栽培法などが簡単に検索できることを訴える。
 売り場を訪れた女性(55)は「調べたことはないけれど、安心できそうだから」と、キャベツを購入した。
 同社の生産履歴を調べられる国産限定の青果「顔が見える」シリーズは野菜がほうれん草、春菊など70品目、果物はさくらんぼなど25品目で、2007年2月末と比べ1.6倍に増えた。
 栽培方法や品質を重視しているため価格は、履歴が検索できない通常商品に比べ、おおむね1割高いが、2007年度の売り上げは前年度比4割増の70億円に増える見通し。
 「中国産食材の安全性が話題になった昨年夏ごろから売り上げが急増した」(同社)
 サミットの「健康農園」も売れ行きが良い。同社のホームページで、商品番号を入力する生産者や栽培方法などがわかる。12月の売上高は、じゃがいもが前年同月比18%増、ほうれん草は23%増、同社は健康農園のほか、生産者が栽培する様子を撮影した写真を売り場に掲示する取り組みも進めている。
 青果以外でも生産履歴が分かる商品が増えている。いなげやは昨年11月、高級ブランド豚肉の生産履歴を検索できるサービスを始めた。BSE(牛海綿状脳症)問題で、生産履歴開示が義務付けられた国産牛肉と違い、豚肉は遅れ気味だった。
 そのほか小田急OXを展開する小田急商事(東京・世田谷)は昨年9月から、ハンバーグ、ベーコンなどのプライベートブランド(PB=自主企画)商品の生産工程をホームページ上の動画で紹介するサービスを始めた。即座に売り上げが増えているわけではないが、ブランド力向上につながるとみている。
実際にパソコンや携帯電話などを使って生産履歴を調べる人はまだ少数派だが、イトーヨーカ堂では、チラシに対象商品を掲載するとアクセス数が増加する傾向が目立ってきたという。
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