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有機JAS改正案公表、 種・苗に厳格適用

日本農業新聞 平成24年1月31日
 農水省は、農林物資規格調査会総会を開き、有機JAS規格改正案を公表した。有機農産物規格の改正では、@種子から栽培する農産物について、種子から有機栽培するとの原則を厳格に適用、A新たに肥料、農薬などの21資材を追加することなどが柱。早ければ2ヶ月後に施行される。
 同規格は有機JASマークを付けて販売できる生産方法を定めている。日本農林規格(JAS)の中に位置付けられ5年に1回見直す。有機農産物の他に有機加工食品、有機畜産物、有機飼料それぞれに規格があり、幅広く見直した。
 有機農業に使う種苗は現行でも、原則として有機栽培で生産することを求めている。ただ自家採取は技術が必要で、ほとんど購入に頼っている。このため現行規格では、入手困難な場合は慣行農法による種苗を購入してもその後、有機栽培すればよいとしている。
 今回の改正では、米や雑穀、種子から育てる野菜類は、種子から有機栽培するか、苗を入手する場合も有機栽培したものとなる。ただ、なす科、うり科の果菜類の苗とコンニャクの生子は入手が難しいため暫定的に例外とした。また災害、病害虫、育苗の失敗などで種子や苗がない場合も、従来通り認める。
 資材では、肥料と土壌改良資材は2資材を追加。メタン発酵消化液は人ぷん、家畜ふん尿、野菜くずから作るものを液肥として認めた。ただ、人ぷんが原料の場合は可食部への散布は認めない。
 農薬は7資材。炭酸カルシウム水和剤は銅剤の薬害防止に使う場合に限る。スピノサドは土壌放線菌が産出した物質で、アザミウマ類、ハモグリバエ類、コナガに効果がある。還元でんぷん糖化物液剤とミルベメクチンはハダニに効果がある。
 収穫後の洗浄や殺菌に使う調整用等資材は6資材を加えた。コーンコブは大豆の研磨剤。現行はきのこを農産物と区別してないが、改正案では分けて記載し、種菌培養に使える6資材を示した。たまねぎの育苗用土用粘土調整資材の使用は、再延長する。
有機農産物の規格見直しで新たに使える資材
資材の分類 新たに使える資材
肥料・土壌改良資材 メタン発酵消化液(汚泥肥料は除く)、軽焼マグネシア
農薬 天敵等生物農薬・銅水和剤、炭酸カルシウム水和剤、スピノサド水和剤、同粒剤、還元でんぷん糖化物液剤、ミルベメクチン乳剤、同水和剤
きのこの種菌培養資材 酵母エキス、麦芽エキス、砂糖、ぶどう糖、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム
調整用等資材 オゾン、コーンコブ(とうもろこしの穂軸)、次亜塩素酸水(食塩水を電気分解)、食塩、食酢、炭酸水素ナトリウム
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