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特長
有効成分 ピリミジフェン・・・4.0%
性状 淡褐色水和性粘稠懸濁液体
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート 三井化学クロップ&ライフソリューション(株)へのリンク)
有効年限 4年
包装 500ml×20
作用機構分類 IRAC 21A[ピリミジフェン]
  • 新しいタイプの殺ダニ剤です。
  • ミカンハダニ、リンゴハダニ、ナミハダニなどの広範囲のハダニ類に高い活性を示します。また、ミカンサビダニに対しても優れた効果を示します。
  • ハダニの成虫、若虫、幼虫、卵いずれのステージに対しても低薬量で高い殺ダニ、殺卵活性を示します。
  • 速効的に作用するとともに、適度の残効性があります。
  • ハダニ類に対して接触的に作用すると共に、経口的にも作用します。
  • ボルドー液と混用できます。
  • ハダニ類に対する効果は湿度の影響をほとんど受けません。
  • コナガに対しても高い効果を示します。
  • 全く新しいタイプのコナガ剤ですので、既存剤に対する抵抗性が問題になっている地域でも効果は安定しており、体系防除の中で貴重な剤として位置付けられます。
  • コナガに対しても接触的に作用すると共に、経口的にも作用します。

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(製造・販売元 三井化学クロップ&ライフソリューション(株)へのリンク)

適用害虫及び使用基準
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 ピリミジフェンを含む農薬の総使用回数
キャベツ コナガ 1000倍 散布 収穫7日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内
はくさい コナガ 1000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
いちご ハダニ類 2000倍 散布 収穫前日まで 1回 100〜300L/10a 1回
かんきつ ミカンキジラミ 2000倍 散布 収穫14日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ミカンサビダニ 2000〜3000倍 散布 収穫14日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
ハダニ類 2000〜3000倍 散布 収穫14日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
チャノホコリダニ 2000倍 散布 収穫14日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
なし ハダニ類 1500〜2000倍 散布 収穫14日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
りんご ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫21日前まで 1回 200〜700L/10a 1回
もも ハダニ類 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
ばら(施設栽培) ハダニ類 500倍 散布 発生初期 1回 100〜300L/10a 1回
げっきつ ミカンキジラミ 2000倍 散布 発生初期 1回 100〜300L/10a 1回
サビダニ類 2000倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
カンザワハダニ 2000倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
チャノホソガ 2000倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
チャノホコリダニ 2000倍 散布 摘採14日前まで 1回 200〜400L/10a 1回

マイトクリーンのちらし (三井化学クロップ&ライフソリューション(株)へのリンク)

使用上の注意
効果・薬害などの注意
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
  • 本剤は長期間貯蔵しておくと分離するので、使用の際は容器をよく振って均一な状態にもどしてから所定量を取り出すこと。なお、希釈する場合は、所定量の水に加えてから十分攪拌すること。
  • ハウス栽培のみかんには使用しないこと。
  • 高冷地夏穫りキャベツは品種により葉にアントシアンを強く生じるおそれがあるので、結球後は使用しないこと。
  • ハダニ類は繁殖が早く、密度が高くなると防除が困難になるので、発生初期に散布むらのないようにていねいに散布すること。
  • 本剤の連続散布は、ハダニ類の本剤に対する抵抗性を増加させる恐れがあるので、できるだけ年1回の散布とし、他の殺ダニ剤との輪番で使用すること。
  • 薬剤抵抗性のハダニ類に効果が劣る場合があるので注意すること。
  • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
  • ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意すること。
    1. ミツバチ等の巣箱及びその周辺にかからないようにすること。
    2. 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めること。
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせ調節すること。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないよう注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用・保管上の注意
  • 誤飲などのないよう注意すること。
  • 本剤は眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないように注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗すること。
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用すること。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをすること。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
  • 街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うこと。
  • 水産動植物に有毒な農薬については、その旨
    1. 水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼす恐れがあるので、河川、湖沼及び海域等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。養殖池周辺での使用は避けること。
    2. 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
    3. 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
  • 貯蔵上の注意事項
    直射日光をさけ、なるべく低温な場所に密栓して保管すること。
製造:三井化学クロップ&ライフソリューション(株)