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特長
種類名 コニオチリウム ミニタンス水和剤
有効成分 コニオチリウム ミニタンス CON/M/91-08 株胞子 5x108 cfu/g
性状 暗灰色水和性細粒
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
有効年限 4℃:5ヶ月
包装 400g × 6箱
cfuとは、生存している微生物の数を示しています。
ミニタンWGとは?
菌核病菌の菌核を食べる生き物です。(人間には影響がありません)
30℃以上
長時間、高温にあたると死んでしまいます。
ミニタンWGを受け取った後処理するまでできるだけ低温を維持し、特に高温とならない場所であれば常温(25℃以下)でも一時保管は可能です。ただし、高温となる夏季の車中での保管等は避けてください。
15〜25℃
常温になると、めざめ、活発に動き始めます。
えさ(菌核)がないとお腹がへって死んでしまいます。
菌核病菌のみに寄生し、連用することで菌核病菌を減らすことが期待できます。ただし、生物農薬の特性上、化学農薬と比べ散布時や散布後の環境で効果に差が出ることがあります。
4℃
低温では、寝ています。(半年間の休眠状態可能)
休眠状態を維持するために冷蔵(4℃、冷凍保存不可)保管してください(未開封品に限る)。
  1. ユニークな生活環を持った新タイプの微生物農薬
    有効成分は土壌生息の“糸状菌”で、世界中に分布しています。
    この糸状菌は、土壌中の菌核病菌の菌核にのみ寄生し、菌核を崩壊、あるいは生育を阻害します。
    他の有用生物への影響はほとんどありません。
  2. JAS法に適合
    生物農薬ですので、JAS法が定める有機農産物または特別栽培農産物にも使用可能です。
    IPM体系での使用に適しており、安心してご使用いただけます。
  3. 連続施用で高い効果
    菌核病の感染源(菌核)の密度を減少させる効果があります。
    このため、連続施用することで土壌中の菌密度が徐々に下がり、効果が高まります。
  4. 大規模面積での使用がより効果的
    菌核を不活性化させることにより子のう盤形成を減少させるため、胞子の飛散量が大幅に減少します。二次感染のリスクを下げるため、大規模面積での使用がより効果的です。

ミニタンWGの製品ページへ
(製造・販売元 石原バイオサイエンス(株)へのリンク)

適用及び使用方法
作物名 適用病害虫名 使用量 使用方法 使用時期 散布液量
野菜類(キャベツを除く) 菌核病 800g/10a 全面散布土壌混和 定植前 100L/10a
キャベツ 菌核病 800g/10a 全面散布土壌混和 すき込み時〜定植前 100L/10a
にんにく 黒腐菌核病 800g/10a 全面散布土壌混和 植付前 100L/10a
ねぎ 黒腐菌核病 800g/10a 全面散布土壌混和 定植前 100L/10a

ミニタンWGの製品ちらし (石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
ミニタンWGの技術資料 (石原バイオサイエンス(株)へのリンク)


上手な使い方
10アール当りミニタンWG800gを100Lの水で希釈してください。一次希釈することをおすすめします。
土壌全面に均一に散布してください。
散布後は速やかに混和してください。表層から20pまでの深さまでムラがないように土壌と混和してください。
  1. 使用時期
    比較的冷涼な時期に使用してください。
  2. 土壌処理
    • 所定量の薬剤を土壌全面に均一に散布してください。
    • 散布後速やかに、表層から20cm程度の深さまでムラがないよう、ていねいに土壌と混和してください。
    • 適度な土壌水分が必要です。手でにぎってくずれない程度が適しています。
    • 収穫後の有機物残渣は、菌核病蔓延の原因となるので、確実に取り除いてください。
  3. 定植時期の目安
    処理から定植まで2〜4週間あけることをお勧めします。
  4. 連続施用
    土壌中の菌核密度を減らすため、作期毎の施用をお勧めします。 また、菌核病に有効な茎葉散布剤と併用することにより、さらに菌核菌の密度低減が可能になります。
    【おすすめの使用例】
  5. すき込み時の処理方法
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  1. 冷蔵(4℃)で保存してください。
  2. 希釈する場合は、所定量の水に少量ずつ入れて散布液を調製してください。
  3. 有効成分は生菌ですので、開封後は全量を使いきってください。
  4. 散布液を圃場に均一に散布し、土壌中に均等に分布するように混和してください。
  5. 殺菌剤、乳剤等の有機溶剤を含む薬剤および酸性、アルカリ性を示す薬剤とは混用しないでください。
  6. ねぎの黒腐菌核病対象に本剤を使用する場合、多発生条件下では十分な効果が期待できないので、他剤と組み合わせて使用してください。
  7. 使用に当っては、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用・保管上の注意
  1. 眼に対して弱い刺激性があるので、眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗してください。
  2. 使用の際は農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用してください。作業後は直ちに身体を洗い流し、うがいをするとともに衣服を交換してください。
  3. 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  4. かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触をさけてください。
  5. 夏期高温時の使用はさけてください。
  6. 密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、低温(4℃)・乾燥した場所に保管してください。
製造・販売: 石原バイオサイエンス(株)