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特長
■有効成分
:フィプロニル・・・1.0%
:ジクロシメット・・・3.0%
■性状:類白色細粒
■毒性:普通物
試験項目 LD50(mg/kg)
ラット経口毒性
マウス経口毒性
ラット経皮毒性
>5000
>5000
>2000
>5000
>5000
>2000
試験項目 TLm値
コイ急性毒性
オオミジンコ急性毒性
48時間 110
3時間 >100
■有効年限:4年
■包装:1kgx12袋、3kgx8袋
■作用機構分類
IRAC 2B[フィプロニル]
FRAC 16.2(I2)[ジクロシメット]

いもち病に卓効を示す新規薬剤デラウスと水稲害虫防除に実績のあるプリンスとを組合わせた水稲育苗箱専用殺虫殺菌剤の決定版。
  • 水稲のいもち病と広範な害虫に優れた効果を発揮します。
    水稲病害として最も重要ないもち病および水稲主要害虫であるイネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ウンカ類、ニカメイチュウ、コブノメイガ、イナゴ類等に高い防除効果を示します。
  • 育苗箱処理で長期間効果が持続します。
    デラウスもプリンスもいわゆる長期持続型防除薬剤です。育苗箱処理で実用的な効果が長期間持続します。
  • 播種前の育苗土混和処理〜播種時の覆土前処理〜移植当日処理まで、いつの時期でも処理できます。
    播種前から田植えまでの育苗期間中何時でも使えるので、農作業の分散化が可能な、より使いやすい剤です。
  • 有効成分含量が少なく、環境にやさしい薬剤です。
    2成分合わせて4%という低含量で高い防除効果を長期間発揮します。育苗箱処理という処理方法とも合わせ、周辺環境への負荷が少ない薬剤です。

デラウスの特長

プリンスの特長
  1. 予防効果を主体にいもち病に優れた効果を示します。
    デラウスは、いもち病菌のメラニン生合成を低濃度で阻害することにより、菌の稲体への侵入を強く抑えます。また、いもち病菌の分生胞子の形成を抑制し、分生胞子のストレス耐性を低下させる作用があることから、いもち病菌の二次感染を抑制する効果も期待できます。
  2. 速効性があります。
    デラウスは、育苗箱に処理された後、速やかに稲体内に吸収され防除効果を発揮します。移植後、いもち病が早期に発生するような条件でも、デラウスなら安心です。
  3. 長期間いもち病を防除でき、省力的です。
    デラウスは、吸収移行性、残効性に優れ、育苗箱処理で本田でのいもち病を長期間抑えることが出来ます。葉いもちに対し高い安定した防除効果を有しており、また穂いもちに対する防除効果も期待です。いもち病防除のため水田に入る回数を低減でき、省力的な薬剤と言えます。
  4. 低薬量で効果を発揮します。
    デラウス粒剤の有効成分含量は35(育苗箱1箱当たり粒剤50g処理)と低薬量です。育苗箱処理という方法も含め、環境への負荷が少ない薬剤です。
  1. まったく新しい系統の殺虫剤です。
    プリンスは有機リン系剤、カーバメート系剤、合成ピレスロイデ系剤、クロロニコチニル系剤、ネライストキシン系剤及びBT剤等、これまでのどのグループとも異なるまったく新しい系統の殺虫剤です。プリンスはフェニルピラゾール系に分類されます。
  2. 従来の殺虫剤と異なる作用機作で効果を発揮します。
    プリンスの作用は抑制性の神経伝達物質の一つであるGABA(y−アミノ酪酸)受容器の作用を阻害します。したがって、これまでの殺虫剤に抵抗性の発達した害虫にも優れた効果を示します。
  3. 幅広い殺虫スペクトラムを有します。
    プリンスは、ウンカ類、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシはもとより、コブノメイガ、ニカメイチュウ、イネツトムシ、イナゴ類など多くの主要な水稲害虫に対し、育苗箱施用で優れた効果を発揮します。育苗箱施用で多くの害虫を防除できることは経済的な防除を可能にします。
  4. 低薬量で、高い殺虫活性を発揮します。
    プリンスの有効成分投下役量は1ha当り100gと極めて低量です。(粒剤50g/育苗箱、200箱/haを移植すると仮定)。この量は現在使用されている育苗箱施用剤の½以下です。
  5. 安定した長い残効を示します。
    プリンスは、育苗箱施用で、水稲の主要な初・中期の害虫に対し45日〜90日間の残効が期待できます。このため確実で、省力的な防除が可能になります。残効期間は害虫の発生時期・地域によっても異なりますので、その地域の害虫発生時期、薬剤処理時期などを十分把握することが大切です。
適用病害虫と使用方法
作物名 適用病害虫 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 フィプロニルを含む農薬の総使用回数 ジクロシメットを含む農薬の総使用回数

(箱育苗)
いもち病 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5リットル)1箱当り50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回 3回以内(本田期は2回以内)
育苗箱の床土又は覆土に均一に混和する は種前
イナゴ類 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日
育苗箱の床土又は覆土に均一に混和する は種前
ウンカ類 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日
育苗箱の床土又は覆土に均一に混和する は種前
イネミズゾウムシ 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日
育苗箱の床土又は覆土に均一に混和する は種前
イネドロオイムシ 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日
育苗箱の床土又は覆土に均一に混和する は種前
コブノメイガ 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日
育苗箱の床土又は覆土に均一に混和する は種前
ニカメイチュウ 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日
育苗箱の床土又は覆土に均一に混和する は種前
試験成績
いもち病(葉、穂)
品種 ヒノヒカリ
播種 5/20
移植 6/13
出穂 8/26
発生状況 葉いもち-中発生
穂いもち-少発生
処理 デラウスプリンス粒剤10-5/20(播種時覆土混和)
A箱粒剤-6/13(移植当日)
B粉剤-8/23(穂ばらみ期)
調査 葉いもち-8/23
穂いもち-9/12
試験場所 佐賀県農業試験研究センター(2000年)
ウンカ類
品種 朝の光
播種 6/2
移植 7/3
発生状況 ヒメトビウンカ-中発生
セジロウンカ-少発生
処理 デラウスプリンス粒剤10-6/2(播種時覆土混和)
C粒剤-7/3(移植当日)
調査 8/7、17、28
試験場所 埼玉県農林総合研究センター(2000年)
ニカメイチュウ
品種 日本晴
播種 5/18
移植 6/10
発生状況 少発生
処理 デラウスプリンス粒剤10-5/17(播種前日覆土混和)
D粒剤-6/10(移植当日)
調査 7/29
試験場所 岐阜県植物防疫協会(2000年)
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 育苗箱の上から均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水したのち田植機にかけて移植する。
  • 育苗箱処理においては、処理時の薬剤の育苗箱外へのこぼれや薬剤処理後の灌水によって、本剤の有効成分が地面に浸み込み、他作物に吸収される可能性があるため、次の注意事項を守る。
    1. 薬剤処理及び処理後の育苗は、原則として作物を栽培しない場所で行う。
    2. 作物の栽培を予定している場所で、薬剤処理及び処理後の育苗を行う場合には、次の注意事項を守る。
      1. 土壌全面にビニールシートを敷くなど、地面への有効成分の浸透を防ぐ。
      2. 育苗後のシート撤去にあたっては、シート上に残った薬剤や灌水した水がこぼれないよう注意する。
  • 軟弱徒長苗、むれ苗、移植適期を過ぎた苗などには薬害を生じるおそれがあるので注意する。
  • 本田の整地が不均整な場合は薬害を生じやすいので、代かきはていねいに行い、移植後田面が露出したりしないよう注意する。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用・保管上の注意
  • フィプロニルによる中毒に対して、動物実験でフェノバルビタール製剤の投与が有効であると報告されている。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いには十分注意する。
製造:住友化学(株)