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NCS試験成績

きゅうりのネコブセンチュウに対する試験成績


千葉県農業試験場(平成2年)
  • 品種:シャープ1
  • 発生:中発生
  • 処理:
    9月7日(定植31日前)、NCS30g/10aの希釈液(NCS1.5g/水20gの割合)を全面に均一に散布した後、速やかに耕耘し被覆した。くん蒸期間7日間、9月14日にガス抜きを行う。
  • 調査:
    1月23日、深度20cmの土壌のネコブセンチュウ数およびきゅうり根のネコブ指数を調査
  • 考察:
    ネコブセンチュウ補正密度、ネコブ指数は対照薬剤に優り、地上部植体重も無処理区より優った。薬害も見られず、実用性はあるものと考えられたが、施設内の処理ではやや刺激臭が強いようであった。

日植防研宮崎試験場(平成5年)
  • 品種:南極1号
  • 発生:多発生
  • 処理:
    5月17日(定植14日前)、NCS30g/10aの3倍希釈液をジョウロを用いて全面に散布後、直ちに耕耘機で混和してビニールシートで被覆した。くん蒸期間7日間、5月24日および28日に耕耘機でガス抜きを行う。
  • 調査:7月23日に根こぶ着生度、7月29日に線虫数を調査。
  • 考察:
    本剤は被害程度を中心にして判定すると、対照薬剤にやや劣るものの無処理と比較して防除効果は十分であった。実用性はあると考える。薬害は認められなかった。

鳥取県園芸試験場西伯分場(平成7年)
  • 品種:ときわ地這い
  • 発生:多発生
  • 処理:
    8月25日(播種14日前)、NCS30g/10aの3倍希釈液を土壌全面に均一に散布し、直ちに土壌混和し被覆した。くん蒸期間7日間、9月1日にガス抜きを行う。ガス抜き7日後に定植した。
  • 調査:10月17日にネコブ程度、線虫数を調査
  • 考察:
    本剤は対照薬剤とほぼ同等の防除効果が認められ、薬害もなく、高い実用性が認められた。