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特長
種類名 フィプロニル粒剤
有効成分 フィプロニル・・・1.0%
性状 類白色細粒
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート日産化学(株)へのリンク)
有効年限 5年(1kg、3kg)、3年(10kg)
包装 1kg、3kg
作用機構分類 IRAC 2B[フィプロニル]
  • いままでの殺虫剤グループに属さない全く新しい基本骨格を持っています。
  • 従来の殺虫剤とは異なる作用機作を持つため、これまでの殺虫剤に抵抗性の発達した害虫にもすぐれた効果を示します。
  • 稲の育苗箱処理で、ウンカ類、コブノメイガ、ニカメイチュウ、イネドロオイムシ、イネミズゾウムシ、イナゴ類、イネツトムシ、フタオビコヤガ、イネヒメハモグリバエなど水稲の主要な初期〜中期の害虫の多くに対して約45〜60日間の長期の残効が期待できます。
  • 他剤と比較し、低薬量(単位面積当たりの投下有効成分量換算)ですぐれた効果を示します。
    稲に対する安全性が高く、は種前の床土混和処理、は種時(覆土前)〜移植当日まで使用可能です。
  • 効果の発現がやや遅効的なので、田植え後のイネミズゾウムシ成虫の飛来が短期間にかつ多量にある場合には、初期食害のでることがあります。ただし、長期の残効があるので、成虫による被害以上に問題とされる幼虫による根部食害を防止する効果はすぐれています。

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(製造・販売元 日産化学(株)へのリンク)

適用作物・害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 フィプロニルを含む農薬の総使用回数
イネミズゾウムシ 1kg/10a 側条施用 移植時 1回 1回
イネドロオイムシ
稲(箱育苗) イナゴ類 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イナゴ類 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の床土に均一に混和する。 は種前 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
ウンカ類 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
ウンカ類 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の床土に均一に混和する。 は種前 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネクロカメムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネアザミウマ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 移植3日前〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネシンガレセンチュウ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前) 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネミズゾウムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネミズゾウムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の床土に均一に混和する。 は種前 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネドロオイムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネドロオイムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の床土に均一に混和する。 は種前 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネカラバエ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネヒメハモグリバエ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネヒメハモグリバエ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の床土に均一に混和する。 は種前 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
コブノメイガ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
コブノメイガ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の床土に均一に混和する。 は種前 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
ニカメイチュウ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
ニカメイチュウ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の床土に均一に混和する。 は種前 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
フタオビコヤガ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネツトムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の上から均一に散布する。 は種時(覆土前)〜移植当日 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
イネツトムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱あたり50g 育苗箱の床土に均一に混和する。 は種前 1回 1回
高密度には種する場合は1kg/10a (育苗箱(30×60×3cm、使用土壌 約5L)1箱当り 50〜100g)
キャベツ コナガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3〜4L)あたり20〜30g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 は種時〜定植前 1回 3回以内(但し、定植前の処理は1回以内、定植後の散布は2回以内)
コナガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3〜4L)あたり20〜30g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの床土に均一に混和する。 は種前 1回 3回以内(但し、定植前の処理は1回以内、定植後の散布は2回以内)
コナガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3〜4L)あたり20〜30g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの覆土に均一に混和する。 は種時 1回 3回以内(但し、定植前の処理は1回以内、定植後の散布は2回以内)
ハイマダラノメイガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3〜4L)あたり20〜30g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 は種時〜定植前 1回 3回以内(但し、定植前の処理は1回以内、定植後の散布は2回以内)
ハイマダラノメイガ 0.2g/株(但し、50g/m²まで) 株元散布 地床育苗期 1回 3回以内(但し、定植前の処理は1回以内、定植後の散布は2回以内)
ハイマダラノメイガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3〜4L)あたり20〜30g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの床土に均一に混和する。 は種前 1回 3回以内(但し、定植前の処理は1回以内、定植後の散布は2回以内)
ハイマダラノメイガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3〜4L)あたり20〜30g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの覆土に均一に混和する。 は種時 1回 3回以内(但し、定植前の処理は1回以内、定植後の散布は2回以内)
ブロッコリー ハイマダラノメイガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3〜4L)あたり20〜30g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 は種時〜定植前 1回 3回以内(但し、定植前の処理は1回以内、定植後の散布は2回以内)
ハイマダラノメイガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3〜4L)あたり20〜30g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの床土に均一に混和する。 は種前 1回 3回以内(但し、定植前の処理は1回以内、定植後の散布は2回以内)
ハイマダラノメイガ セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3〜4L)あたり20〜30g 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの覆土に均一に混和する。 は種時 1回 3回以内(但し、定植前の処理は1回以内、定植後の散布は2回以内)
きく アザミウマ類 6kg/10a 植溝土壌混和 定植前 1回 5回以内
使い方のポイント
  • 箱当たり50gを均一に
    育苗箱の上から均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水したのち田植機にかけて移植してください。
  • は種時に使用する場合
    は種後、薬剤を均一に散布したのち覆土してください。
  • は種前に使用する場合
    • 床土に育苗箱1箱当りの薬量が50gとなるように均一に混和してください。
    • 処理した床土で、あまったものは水路や河川等には捨てず、周囲に影響のない地点を選定して、水産動物に影響を与えないよう適切に処理してください。
    • 薬害に関しては、あらかじめ安全性の確認されている床土を使用してください。
  • 本田では使用禁止
    プリンス粒剤は育苗箱施用専用剤なので本田では使用できません。
  • 水産動物、特に「エビ類」に注意
    プリンス粒剤を使用した圃場の田面水は絶対に水産動物の養殖には使用せず、養魚田、養殖池などには田面水が流れ込まないようにしてください。特に「エビ類」の養殖の場合には十分注意してください。「エビ類」の養殖地帯付近では使用しないでください。
  • 散布場所などに注意
    • 散布の際は、散布粒が側溝や用水路などに落ちないよう処理場所に注意してください。
    • 灌水などのためプリンス粒剤を処理した育苗箱を用水路などに浸漬しないでください。
  • 手袋着用
    散布の際は手袋を着用してください。
  • ツマグロヨコバイには効果が劣る
    ツマグロヨコバイに対しては効果が劣るので、萎縮病・黄萎病の罹病率が高い地区では十分な注意が必要です。
  • 使用上の注意を守る
    使用に際しては、使用上の注意をよく守って危被害防止に万全を期してください。
使用上の注意事項
効果・薬害等の注意
  • 使用量に合わせ秤量し、使いきること。
  • 育苗箱の上から均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水して田植機にかけて移植すること。
  • 移植時に使用する場合には、専用の移植同時施薬機を用い、側条施用すること。
  • 軟弱徒長苗、むれ苗、移植時期を過ぎた苗などには薬害を生じやすいので、注意すること。
  • は種時覆土前散布及びは種前床土混和の場合、低温で生育抑制を生じる恐れがあるので、温度管理に注意すること。
  • 本田の整地が不均整な場合は、薬害を生じやすいので、代かきは丁寧に行い、移植後に田面が露出しないよう注意すること。
  • 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1 箱当りに乾籾として200 から300g 程度を高密度には種する場合は、10a 当りの育苗箱数に応じて、本剤の使用量が1kg/10a までとなるよう、育苗箱1 箱当りの薬量を50 から100g までの範囲で調整すること。
  • 薬剤が育苗箱からこぼれ落ちないように処理を行うこと。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意
  • 本剤による中毒に対しては、動物実験でフェノバルビタール製剤の投与が有効であると報告されている。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
  • 魚毒性等
    1. 水稲(箱育苗)に使用する場合は、次の事項に注意すること。
      • 水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しないこと。本剤を使用した苗は養魚田に移植しないこと。
      • 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に流入しないよう水管理に注意すること。
    2. 畑地に使用する場合は、次の事項に注意すること。
      水産動植物(魚類、甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
    3. 散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
  • 保管
    密封し、火気をさけ、食品と区別して、直射日光の当たらない冷涼な場所に保管すること。
製造・販売: 日産化学(株)