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生物農薬時代の幕開け

生物農薬を利用した場合の利点としては、薬剤抵抗性の発達の心配がないこと、環境への負荷が小さいことが挙げられます。生産者にとっても薬剤産婦という苦痛な労働から開放されること、天敵利用作物という付加価値が付けばなお結構であります。
消費者にとっても、より安全な野菜が供給されることから、歓迎されます。
しかしながら、生物農薬といえども良いことずくめではありません。生物であるが故の弱点もあり、この点を十分理解した上で使用しないと失敗します。
防除効果は温度や湿度の影響を受けるので、利用時期や施設内の管理に注意します。種類によっても多少異なりますが、平均気温で20〜25度が適温です。生物農薬による防除効果は天敵が害虫に寄生または飽食してから現れますので、化学農薬と比べて効果の発現が遅いです。そのため、害虫が高密度になってからの利用では、効果が現れる前に被害が出てしまうことがあります。生物農薬は害虫の発生初期に使うことという理由は、このためです。また、天敵類は一般に農薬に弱いので、この点についても十分な注意が必要です。ハスモンヨトウやオオタバコガなどの鱗翅目害虫が発生した場合は、BT剤やIGR剤などの天敵類に悪影響の少ない薬剤を散布します。天敵への農薬の影響については、メーカーが出している資料を参考にすると良いです。各店敵の利用に当たっては、掲示されている注意時効を守って使用しなければなりませんが、現段階ではこれらの天敵の使用方法がベストのものとはいいがたく、利用者が創意工夫して、より効果を高める余地が十分にあると考えられます。虫眼鏡を持って、放した天敵がいまどういう状態にあるのかを把握できるようになりたいものです。

グリーンジャパン