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サンダーボルトはどのような除草剤ですか? |
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非選択性茎葉処理除草剤です。つまり雑草の茎葉に散布して(茎葉処理型)すべての雑草を枯らす(非選択性)除草剤ということです。果樹園、畑地、野菜畑、水田畦畔、非農耕地などの雑草防除に広く使用できます。 |
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有効成分は何ですか? |
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速効性に優れるピラフルフェンエチル0.16%と、残効性に優れるグリホサートイソプロピルアミン塩30.0%を有効成分とする混合剤です。 |
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なぜこのような混合比率にしたのですか?
グリホサートイソプロピルアミン塩の含量を単剤より少なくしておりますが、減量した分、残効性など効果の低下はないのですか? |
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混合比率を決定するに当たり、最も注意をはらったのは2つの成分の「速効性」と「効果持続性」を維持し、さらに殺草スペクトルに特長の出せる混合比率にすることでした。そのために様々な混合比率で試験を実施し、最も理想的な比率を決定しました。グリホサートイソプロピルアミン塩の含量が単剤より少なくなっておりますが、効果持続性を維持しています。 |
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接触型の成分と移行型の成分を混合したことでお互いにマイナスに作用することが考えられますが、どのような方法で効果の低下を防いだのですか? |
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確かに両成分は作用特性や物理化学性が異なります。そのため、ピラフルフェンエチルとグリホサートイソプロピルアミン塩を単純に混用した散布液を作り植物に散布した場合、グリホサートイソプロピルアミン塩の効果持続性が損なわれることがあります。サンダーボルト007の製剤にはピラフルフェンエチルの速効性が完成される前にグリホサートイソプロピルアミン塩を植物体内に十分に浸透移行させる界面活性剤を組み込んでおります。この工夫によりピラフルフェンエチルはグリホサートイソプロピルアミン塩の植物体内移行を妨げることなく、それぞれの効果をさらにパワーアップして発揮する製剤にすることができました。 |
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混合剤にした事でより優れる点は何ですか? |
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サンダーボルト007の2つの有効成分はそれぞれの作用点に特長があります。ピラフルフェンエチルは、細胞膜破壊により速効的に雑草を枯らし、グリホサートイソプロピルアミン塩は、植物の生長に必須なアミノ酸の生合成を阻害し、根まで枯らします。その2つの成分の性能を最大に引き出せるよう混合製剤化したことで、優れた「速効性」と「効果持続性」に加え、「広範囲な草種に卓効を示す」除草剤となりました。つまり、混合剤にすることにより非選択性茎葉処理型除草剤の理想に近づいたと言えます。
サンダーボルトのポジショニング・速効性VS抑草期間 |
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土壌中に残留、蓄積することはありませんか?どのように分解されますか? |
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土壌に落ちた散布液は、光や土壌微生物により分解され水や炭酸ガス等の無害な物質に代謝されますので土壌中に蓄積することはありません。 |
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毎年使用した場合、土を悪くすることはありませんか? |
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土の中での分解は自然物への変化ですから毎年使用しても土を悪くすることはありません。 |
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地下水への影響はありませんか? |
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土に落下した有効成分は、土壌の粒子と結び付き土壌微生物により無害な物質に分解されます。つまり、土壌中を移行することはありませんから地下水の影響を心配することはありません。 |
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公園、運動場などに散布した場合、何時間後だったら人や犬などが入れますか? |
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人畜毒性は普通物であり安全性の高い除草剤です。しかし、公園、運動場、堤とうなどに散布した場合、その当日は立ち入らないようにしてください。 |
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鳥類、ミツバチやカイコ、土壌中の生物(ミミズなど)に影響はありませんか? |
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鳥類、ミツバチやカイコ、土壌中の生物(ミミズなど)に対しても安全性が高いことが確認されております。 |
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散布液が余った場合どのように処理したら良いですか?
空容器はどのように処理したら良いですか? |
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散布ムラの調整を行うなどしてできるだけ使い切ってください。それでも余った場合は、放置したり、河川などに流さずに周辺環境に影響を与えないよう適性に処理してください。空容器は廃棄物処理業者に委託する等により適切に処理してください。 |
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雑草の草丈や種類により薬量を変える必要はありますか? |
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散布水量は10a当たり100gです。適用作物、適用雑草、使用時期により薬量は異なりますので、ラベルを確認の上ご使用お願いします。特にスギナが対象の場合は10a当たり1,000〜4,000ml(希釈倍数100〜25倍)で散布してください。 |
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気温による効果の差はありますか?
気温が低い早春、秋冬期の散布ではどうですか? |
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効果の発現は高温での散布の方が速くなります。従って、早春、秋冬期の散布は低温条件で速効性が若干低下しますが、最終的な効果や持続性に問題はありません。 |
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朝、昼、夕方、どの時刻の散布が良いのです? |
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朝処理、夕方処理とも効果に差は出ません。いつでも散布できます。 |
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日照がある時と曇天の時の散布、どちらが良いですか? |
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日照がある時の方が効果の発現は速くなりますが、どちらの散布でも最終的な効果や持続性にまったく影響ありません。 |
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散布した後、雨が降った場合、何時間後であれば問題ありませんか? |
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散布6時間以降で無降雨とほぼ同等の効果が得られますので降雨が予想される場合は使用を見合わせてください。 |
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展着剤を加えたほうが良いですか? |
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展着剤を加えることにより効果が低下する事例もあります。サンダーボルト007には速効性と効果持続性を維持する理想的な界面活性剤を配しておりますので、展着剤を加用しないでください。 |
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少水量で散布することができますか?
少水量用のノズルを使用しても良いですか? |
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有効成分のピラフェンエチルは接触型で移行性がないため、少水量用ノズルを使用すると十分に効果が発揮されません。雑草全体が濡れるように10a当たり100gの散布を行ってください。 |
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散布器がないのでジョロで散布したのですが? |
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散水用のジョロでは散布液がボタ落ちし、ムダになるとともに散布ムラにより速効性が損なわれます。できれば避けて頂きたいのですが、止むを得ない場合はできるだけ細かなジョロを使ってください。 |
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ピラフルフェンエチルは接触型で移行性がないのであれば、かけムラがあった場合、速効性が損なわれることはありませんか? |
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雑草の密度が高く、散布液がかからない茎葉があった場合や極端なかけムラがあった場合、サンダーボルト007の特長である速効性が十分発揮されないことがあります。雑草の茎葉全体がシットリ濡れるように散布してください。 |
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畑地、野菜畑に使用できますか? |
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適用のある畑作物の畔間や耕起前にサンダーボルト007を散布することができます。ただし、畔間散布の場合飛散防止カバーを用いる等、作物に散布液が飛散しないように注意してください。(登録内容をご確認ください) |
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土壌にしみ込んだ散布液が作物の根から吸われることはありませんか? |
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土壌中から作物の根に吸収されて生育に影響を与えることはありません。 |
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ハウス回りや、ハウス内の雑草に使っても問題ありませんか? |
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ハウス回り等の屋外やハウス内でも作物がない状態での散布は問題ありません。ハウスなどの施設栽培における作物の畔間散布は飛散害が懸念されますので避けてください。 |
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果樹や植木などに散布液がかかった場合薬害は出ませんか? |
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散布液が幹にかかっても影響はありませんが、葉や新梢など緑色部分に飛散すると褐色に変色し、その後落葉する可能性があります。また、ひこばえにかかった場合、その葉や茎は枯れますが樹全体への影響はありません。 |
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水田の畦畔に散布した場合水稲に影響はありませんか? |
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散布液が水田に流れ込んだとしても水の中で拡散し、すぐに濃度が薄まります。散布液が水を通して水稲に触れた時には影響のない濃度になっております。もちろん、直接水稲に飛散しないよう十分注意してください。 |
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水稲畦畔の上手な除草方法を教えてください。 |
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春の田植え前の散布をおすすめします。水稲への飛散を気にせず散布できることと草丈が小さい時の散布の方が効率的ですし、その後の草刈り作業を楽にします。夏の散布では、草丈があまり大きくならないうちに飛散防止カバーを使って散布してください。 |
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傾斜地での土崩れや、水田畦畔の崩れは心配ないですか? |
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サンダーボルト007は雑草体内を移行して根まで枯らします。従って、土壌が流亡したり、崩れたりする恐れのある傾斜地や、幅が狭く崩れる恐れのある水田畦畔での使用は避けてください。 |
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散布後何日で効果が現れますか?完全に枯れるのは何日後ですか? |
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春処理では3日位、夏処理では2日位で効果が発現します。完全に枯れるのは春処理では15〜16日位で、夏処理では12日位です。 |
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草種により枯れ方の速度に差がありますか? |
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効果の発現スピードは広葉雑草がイネ科雑草に比べて速いですが、最終的な効果には問題ありません。 |
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抑草期間は何日位ですか? |
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春処理、夏処理ともにおよそ60日です。 |
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草種により抑草期間に差がありますか? |
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初期効果に草種による差が見られる場合がありますが、抑草期間に差はありません。 |
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雑草の根まで枯らすことができますか? |
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サンダーボルト007の有効成分であるグリホサートイソプロピルアミン塩が雑草体内を移行して根まで枯らします。 |
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散布した後に生えてくる雑草に効果はありますか? |
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散布後、新たに種子から発生してくる雑草には効果がありません。 |
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どんな種類の雑草に効果がありますか? |
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一年生、多年生雑草全般に幅広く効果を示します。 |
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他の除草剤と比べて特に効果が高い雑草は何ですか? |
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ヤエムグラ、スベリヒユ等の一年生雑草や、タンポポ、コヒルガオ、ハマスゲ、ギシギシなどの多年生雑草に特に優れた効果を発揮します。 |
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雑草を上手に除草する方法は? |
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雑草の草丈30cm程度が目安です。この時期は雑草が比較的若く、しかも旺盛な生育を始める時期ですので、薬剤の効果が現れやすく、より少ない薬量で高い効果が得られます。雑草の大きさ、発生密度により薬量と散布水量を調整してください。多年生雑草を根まで枯らすには、雑草の生育盛期から生育後期に散布してください。 |
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考えられる薬害はどのようなものですか?出さないための注意は何ですか? |
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散布地域内や周辺の有用植物にサンダーボルト007がかかると、茎葉部が褐変・褐色して生育抑制が生じることがあります。有用植物にかからないように風向きなどに十分注意して散布してください。 |
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