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特長
種類名 スピノサド水和剤
有効成分 スピノサド・・・25.0%
性状 淡褐色水和性細粒
毒性 普通物
安全性 製品安全データシートコルテバ・アグリサイエンスへのリンク)
有効年限 5年
包装 100g×10×2 ダンボール箱
作用機構分類 IRAC 5[スピノサド]
  • 平成24年4月27日より有機農産物の日本農林規格(有機JAS規格:JAS法)に定められた使用可能な農薬に追加されました。
  • 天然物由来の殺虫剤
    土壌放線菌(Saccharopolyspora spinosa)が産生する活性物質を由来とする全く新しい殺虫剤です。
スピノエース顆粒水和剤は、バージン諸島で発見された土壌放線菌(サッカロポリスポラ スピノサ)から生まれた、新しい殺虫剤です。従来の殺虫剤とは全く異なる作用機作を持つため、薬剤抵抗性の発達により既存薬剤では防除が困難なコナガをはじめアオムシなどに優れた防除効果を発揮します。安全面においても人畜や魚介類に対して優れた選択性を示します。また、環境への負荷が比較的少なく散布後は太陽光線や微生物の働きにより、多様な腐植成分、水、炭酸ガスなどに代謝されます。
 スピノエースの由来
  • 速効性と残効性
    効果の発現は速効的で、散布翌日から高い効果が認められます。残効性にも優れ、通常の条件下では7〜10日以上の効果を示します。
  • 難防除害虫にも高い効果
    アザミウマ類、ハモグリバエ類、ハイマダラノメイガにも高い効果を示します。
  • 抵抗性コナガにも優れた効果
    既存薬剤に抵抗性を発達させたコナガにも高い効果を示します。また、交差抵抗性は認められていません。
  • コナガの各ステージに有効
    コナガを使った試験成績から、蛹を除く全ての発育ステージで優れた効果を示します。
  • 食毒・接触毒効果
    食毒・接触毒ともに効果を示します。相対的には食毒の方がより高い効果があります。
コナガのステージ別及び食毒、接触毒の違いによる感受性の差異
試験方法
食毒
キャベツ葉を所定濃度の薬液に浸漬し、風乾後1〜4齢の各ステージのコナガ幼虫に与え、3日後の死虫率からLC50値を算出

接触毒
所定濃度の薬液を小型の散布筒を用いて直接虫体に散布し、3日後の死虫率(卵については殺卵率)からLC50値を算出

スピノエース顆粒水和剤の製品ページへ
(製造・販売元 コルテバ・アグリサイエンスへのリンク)

作用特性及び試験成績
コナガに対する防除効果
試験方法
  • 作物:キャベツ
  • 散布日:1995/6/2
  • 散布水量:250g/10a
  • 発生量:中
  • スピノエースの5000倍は速効性に優れ、十分な残効性が認められました。
(スピノエース研究会、1995)

アオムシに対する防除効果
試験方法
  • 作物:キャベツ
  • 散布日:1996/6/14
  • 散布水量:250g/10a
  • 発生量:中
  • スピノエースの5000倍は対照薬剤にまさる高い効果を示します。
(長崎県総合農林試験場、1996)

キャベツ葉上での耐雨性試験
試験方法:
鉢植えキャベツに薬液を散布、4時間風乾きさせた後、所定の降雨量になるように人工降雨装置を用いて2時間の降水処理を行った。
24時間後、室内でコナガ3齢幼虫に処理葉を与え、6日後にその生死を調査した。
(スピノエース研究会 1994)
薬液散布後、薬液が乾けば降雨による影響をほとんど受けません。

交差抵抗性
コナガの交差抵抗性試験(スピノエース研究会、1993)
試験方法:
キャベツ葉を浸漬法を用いて処理し、コナガ3齢幼虫を放虫、6日後の死虫率からLC50値を計算した。
抵抗性系統−1:
合成ピレスロイド剤、有機リン剤抵抗性系統
抵抗性系統−2:
IGR剤、合成ピレスロイデ剤抵抗性系統
スピノエースの有効成分であるスピノサドの作用は、明らかに既存殺虫剤とは異なる新しい作用であるため、それらの薬剤に抵抗性を示すコナガにも優れた効果を発揮します。

温度が効果に及ぼす影響
試験方法:
キャベツ葉を薬液に浸漬処理し、風乾後コナガ3齢幼虫を接種し、所定の温度条件に放置した。6日後の死虫率からLC50を算出した。
スピノエースは通常に使用される範囲の温度条件下で安定した効果を示します。
(スピノエース研究会 1995)

殺虫スペクトラム
害虫名 効果 害虫名 効果 害虫名 効果
りん翅目 コナガ* アザミウマ目 ミナミキイロアザミウマ 半翅目 カイガラムシ類
アオムシ* ミカンキイロアザミウマ ウンカ
ヨコバイ類
オオタバコガ ヒラズハナアザミウマ アブラムシ類
ヨトウムシ ◎-○ ネギアザミウマ ◎-○ コナジラミ類 △-X
タマナギンウワバ ◎-○ チャノキイロアザミウマ 甲虫目 甲虫類 △-X
ハイマダラノメイガ 双翅目 マメハモグリバエ ◎-○ ダニ目 ハダニ類
*:本剤の登録害虫、◎:効果高い、○:効果あり、△:効果低い、X:効果なし
りん翅目、アザミウマ目害虫及びマメハモグリバエに高い効果を示します。

作物に対する薬害試験成績
(社)日本植物防疫協会委託試験成績一覧
米国環境保護貢献賞受賞
スピノエースの成分自身と、その製造過程は環境への影響に充分な配慮がなされて開発された化学製品として、1999年に(米)環境保護局よりグリーンケミストリーとして認定され、栄えある賞に輝きました。
特別栽培農産物で使用可能
スピノエースの成分であるスピノサドは、化学合成農薬ではないため「特別栽培農産物のガイドライン」において、化学合成農薬の総使用回数にはカウントされません。しかし、それぞれの地方自治体が独自に定める農薬使用基準において、カウントすることが求められている場合もありますので、必ず使用計画を立てる際には関係機関に確認してください。また、使用に当たっては、製品ラベルの使用方法(登録作物、対象害虫、使用量、使用時期、使用回数等)を必ず遵守してください。
適用病害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 スピノサドを含む農薬の総使用回数
かぶ ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
だいこん コナガ 2500〜5000倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
キスジノミハムシ 2500〜5000倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
アオムシ 2500〜5000倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
にんじん ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
はつかだいこん コナガ 5000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
キスジノミハムシ 5000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 5000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
にんにく アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
らっきょう アザミウマ類 2500倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
あさつき アザミウマ類 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
シロイチモジヨトウ 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
にら アザミウマ類 10,000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
にら(花茎) アザミウマ類 10,000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ねぎ アザミウマ類 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
シロイチモジヨトウ 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
わけぎ アザミウマ類 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
シロイチモジヨトウ 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
さやいんげん ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
さやえんどう ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
実えんどう ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
未成熟ささげ アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
未成熟ふじまめ アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
きゅうり アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ウリノメイガ 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
きゅうり(花) アザミウマ類 10,000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
食用へちま ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ズッキーニ アザミウマ類 5,000〜10,000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ズッキーニ(花) アザミウマ類 5,000〜10,000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
とうがん アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
すいか アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
メロン アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ウリノメイガ 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
しょくようほおずき アザミウマ類 10,000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
トマト アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
オオタバコガ 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ミニトマト アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
オオタバコガ 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
なす アザミウマ類 2500〜5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
オオタバコガ 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ピーマン アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
オオタバコガ 2500〜5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
甘長とうがらし アザミウマ類 20,000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ししとう アザミウマ類 20,000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
カリフラワー コナガ 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ブロッコリー コナガ 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
アオムシ 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
エンサイ アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
きゅうり(葉) アザミウマ類 10,000倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
つるな アザミウマ類 2500倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
モロヘイヤ アザミウマ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
非結球あぶらな科葉菜類(みずな、非結球はくさいを除く) コナガ 2500〜5000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アザミウマ類 2500〜5000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハモグリバエ類 2500〜5000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハイマダラノメイガ 2500〜5000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ヨトウムシ類 2500〜5000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 2500〜5000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
非結球メキャベツ ヨトウムシ 5000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
みずな コナガ 5000倍 散布 収穫3日前まで 1回 100〜300L/10a 1回
アザミウマ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 1回 100〜300L/10a 1回
ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 1回 100〜300L/10a 1回
ハイマダラノメイガ 5000倍 散布 収穫3日前まで 1回 100〜300L/10a 1回
ヨトウムシ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 1回 100〜300L/10a 1回
アオムシ 5000倍 散布 収穫3日前まで 1回 100〜300L/10a 1回
非結球はくさい コナガ 5000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アザミウマ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハモグリバエ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハイマダラノメイガ 5000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ヨトウムシ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 5000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
キャベツ タマナギンウワバ 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
コナガ 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
アザミウマ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
ハイマダラノメイガ 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
ヨトウムシ 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
シロイチモジヨトウ 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
アオムシ 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
はくさい タマナギンウワバ 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
コナガ 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
カブラハバチ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
ハイマダラノメイガ 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
ヨトウムシ 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
アオムシ 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
メキャベツ ハスモンヨトウ 5000倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
せり アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
セルリー ハモグリバエ類 2500倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
パセリ ヨトウムシ 2500倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
みつば ハスモンヨトウ 5000倍 散布 収穫7日前まで(但し、伏せ込み栽培は伏せ込み前まで) 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
レタス ハモグリバエ類 500〜1000倍 灌注 定植前まで 1回 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3L)あたり500mL 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
オオタバコガ 2500〜5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
ヨトウムシ 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 4回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では3回以内)
非結球レタス ハモグリバエ類 500〜1000倍 灌注 定植前まで 1回 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3L)あたり500mL 3回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では2回以内)
オオタバコガ 2500〜5000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 3回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では2回以内)
ヨトウムシ 5000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 3回以内(但し、定植前は1回以内、本圃では2回以内)
きく(葉) アザミウマ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
すいぜんじな アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
よもぎ アザミウマ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 1回 100〜300L/10a 1回
しそ科葉菜類 アザミウマ類 10,000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ふだんそう ハスモンヨトウ 4000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ほうれんそう アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アシグロハモグリバエ 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
シロオビノメイガ 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アスパラガス アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
食用花(かんぞう(花)、食用ぎく、食用ミニバラを除く) アザミウマ類 10,000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
食用ぎく ミカンキイロアザミウマ 10,000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
食用ミニバラ アザミウマ類 10,000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
いちご アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
グアバ(葉) バンジロウツノエグリヒメハマキ 2500〜5000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
クレソン コナガ 5000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
さんしょう(葉) アゲハ 10,000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
しそ(花穂) アザミウマ類 10,000倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
みょうが(花穂) アザミウマ類 5000倍 散布、但し花穂の発生期にはマルチフィルム被覆により散布液が直接花穂に飛散しない状態で使用する 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
みょうが(茎葉) アザミウマ類 5000倍 散布 みょうが(花穂)の収穫前日まで 但し、花穂を収穫しない場合にあっては開花期終了まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ラズベリー アザミウマ類 5000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
マンゴー チャノキイロアザミウマ 5000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
いちじく アザミウマ類 5000倍 散布 収穫前日まで 1回 200〜700L/10a 1回
花き類・観葉植物(きくを除く) アザミウマ類 5000倍 散布 発生初期 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
きく アザミウマ類 5000倍 散布 発生初期 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハモグリバエ類 5000倍 散布 発生初期 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
オオタバコガ 2500〜5000倍 散布 発生初期 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
樹木類 ケムシ類 5000倍 散布 発生初期 2回以内 200〜700L/10a 2回以内


上手な使い方
  • 希釈液の調製のしかた
    希釈表 散布水量
    50g 100g 200g 500g
    希釈
    倍数
    2500倍 20g 40g 80g 200g
    5000倍 10g 20g 40g 100g
    スピノエース顆粒水和剤は2500〜5000倍に希釈して使用します。
  • 散布最適期は作物の生育時期から結球時期
    作物への薬害の恐れも少なく、安定した効果が期待できるので、生育時期から結球時期での使用をおすすめします。速効性に優れ、食害を最小限にとどめることができます。
    • 浸透移行性が少ないので、薬液が葉裏まで十分かかるよう丁寧に散布します。
    • 散布液調製後は速やかに散布します。
    • 抵抗性回避のため、1作1回の散布にとどめ、ローテーション防除を心がけます。
  • 作物のポット苗に散布できますか。
  • 散布できますが、苗の状況をよく確認し薬害に良く注意して使用してください。
  • ハモグリバエにはどのように効果を示すのですか。
  • 散布後、孵化したハモグリバエの幼虫が葉にもぐり込むときに、薬剤を摂取して死に至ります。浸達性に劣るので、齢期の進んだ幼虫には効果が出にくい場合があります。
  • マルハナバチに影響がありますか。
  • 5000倍散布の場合は3日後、2500倍散布の場合は散布8日後に導入できます。巣箱やハチにはかからないようにしてください。
  • チリカブリダニに影響がありますか。
  • 薬剤が完全に乾いた後でチリカブリダニを導入すれば影響がないことを確認しています。
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせて調節してください。
  • 本剤は、植物体上での浸透移行性が無いため、葉裏にもよくかかるように散布してください。
  • 蚕に対して長期間毒性があるので、散布された薬剤が飛散し、付近の桑に付着する恐れがある場所では使用しないでください。
  • ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。
    • ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
    • 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では、使用を避けてください。
    • 養蜂が行われている地域では周辺への飛散に注意する等、ミツバチの危害防止に努めてください。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使い切ってください。散布器具及び容器の洗浄水は河川などに流さないでください。また、空容器は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所など関係機関の指導を受けてください。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所など関係機関の指導を受けてください。
安全使用上の注意
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。使用後は洗眼してください。
  • 本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には、直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 街路、公園等で使用する場合は、散布中および散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
  • 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
  • 保管
    直射日光を避け、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管してください。
製造 コルテバ・アグリサイエンス
販売 日本農薬(株)