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特長
種類名 スワルスキーカブリダニ剤
有効成分 スワルスキーカブリダニ・・・1000頭/10ml
性状 淡褐色粒
包装 250ml/ポリ瓶
  • 天敵生物であり、環境に対する影響、各種残留問題、人畜に対する毒性の心配がありません。
  • アザミウマ類、タバココナジラミ類、チャノホコリダニ 及び ミカンハダニを同時に防除する事ができます。
  • 花粉などを餌にして増殖することができるため、植物上での定着性が高く、予防的に放飼することができます。
  • 暑さに強く比較的高温の環境下でも生存・定着できます。
  • 対象害虫の発生直前から発生初期に使用することで、長期間密度を抑制することができます。
  • 天敵生物なので、感受性低下の心配はありません。
  • 放飼の処理が簡単で、労力の軽減がはかれます。
  • JAS法に適合し、農薬散布回数にカウントされませんので、有機栽培・減農薬栽培等でも使用可能です。

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(製造・販売元 アリスタライフサイエンス(株)へのリンク)

適用害虫と使用方法
作物名 適用病害虫 使用量 使用方法 使用時期
野菜類(施設栽培) コナジラミ類 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
アザミウマ類 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
チャノホコリダニ 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
野菜類(露地栽培) アザミウマ類 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼(放飼後の厳冬期の月平均気温が10℃を下回る地域) 発生直前〜発生初期
なす(露地栽培) チャノホコリダニ 250ml/10a(約25000頭) 放飼(放飼後の厳冬期の月平均気温が10℃を下回る地域) 発生直前〜発生初期
果樹類(施設栽培) ミカンハダニ 2.5〜10ml/樹(約250〜1000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
マンゴー(施設栽培) チャノキイロアザミウマ 2.5ml/樹(約250頭) 放飼 発生直前〜発生初期
花き類・観葉植物(施設栽培) アザミウマ類 500ml/10a(約50000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
豆類(種実)(施設栽培) コナジラミ類 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
アザミウマ類 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
チャノホコリダニ 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
豆類(種実)(露地栽培) アザミウマ類 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼(放飼後の厳冬期の月平均気温が10℃を下回る地域) 発生直前〜発生初期
いも類(施設栽培) コナジラミ類 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
アザミウマ類 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
チャノホコリダニ 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼 発生直前〜発生初期
いも類(露地栽培) アザミウマ類 250〜500ml/10a(約25000〜50000頭) 放飼(放飼後の厳冬期の月平均気温が10℃を下回る地域) 発生直前〜発生初期

商品同梱 取扱説明資料アリスタライフサイエンス(株)へのリンク)
スワルスキーの製品ちらし (アリスタライフサイエンス(株)へのリンク)

上手な使い方
  • スワルスキーに長期間影響のある薬剤は散布しないでください。(天敵等への影響表↑)
    天敵導入前(育苗期を含む)に、合成ピレスロイド、有機リン、カーバメート系殺虫剤を使用した場合、スワルスキーを放飼しないでください。
  • 施設の側面、天窓などに防虫ネット(スリムホワイト30など)を張って外部からの害虫の侵入を減らしてください。
    スワルスキーカブリダニの捕食対象は、アザミウマ類の若齢幼虫およびコナジラミ類の卵と若齢幼虫です。成虫は捕食できないため、防虫ネット等で害虫の侵入を防いでください。施設内に侵入した害虫は、粘着トラップのホリバーを併用して、捕殺してください。
  • 粘着トラップ・ホリバー(ブルー・イエロー)を併用して、アザミウマ類やコナジラミ類の成虫の密度を下げてください。
  • スワルスキー放飼前に影響の短い薬剤を散布して、スワルスキー放飼時の害虫密度を極力ゼロに近づけてください。
    導入前の害虫密度が高いと十分な防除効果が得られないのでスワルスキーを放飼する前にエマメクチン安息香酸塩乳剤などを散布して害虫の密度を極力ゼロにしてください。
  • 放飼後1〜2週間は薬剤散布を控えてください。
    スワルスキーがしっかり定着・増殖できるよう、放飼直後の薬剤散布は控えてください。
  • 果樹類など放飼がしにくい作物については、スワルスキープラス(吊下げ型製剤)をおすすめします。
  • 放飼後は、フタとボトルを株元に横向きに静置してください。残ったカブリダニが歩いて外に出て行きます。
  • ピーマンなどでは、餌となる害虫が少ないときに花数が減るとスワルスキーが減少することがあります。花数が増えれば花粉を餌にして再び増えてきますが、出来るだけ花数を維持するように管理してください。
  • 摘葉で取り除いた葉などにスワルスキーが残っていることがありますが、病害虫管理の面からもハウス外に捨てて構いません。スワルスキーはすぐに増殖してくるので問題ありません。但し、放飼後2週間は摘葉しないでください。
  • 葉面散布剤の使用は可能ですが、機能性展着剤はなるべく使用しないことをすすめます。
  • 植物上の幼虫はスワルスキーカブリダニが捕食し、土壌表面の幼虫・蛹はメタリジウム菌パイレーツ粒剤に感染して防除する。それぞれの効果を発揮させる体系処理がお薦めです。
  • なすの「露地栽培」でのご使用方法は従来の「施設栽培」と同様ですが、風雨の影響や害虫密度などにより効果がふれるおそれがありますので、特に初めてスワルスキーをお使いになる方はご留意ください。
使用上の注意事項
  • 低温化では活動が鈍るので、冬期の夜温管理温度が15度以下になるような状況下の使用はさけること。イチゴなど管理温度の低い作物での利用には注意すること。
  • 本剤はアザミウマ類、コナジラミ類、チャノホコリダニ及びミカンハダニ等の害虫を捕食する天敵であるスワルスキーカブリダニを含有する製剤である。
  • 容器内でのスワルスキーカブリダニの生存日数は短いので、入手後速やかに使用し、使いきること。
  • 容器中でスワルスキーカブリダニが偏在していることがあるので、使用の際は容器をゆっくり回転させて均一に混在させたのち、所定量を放飼すること。
  • 害虫の密度が高まってからの放飼は十分な効果が得られないので、害虫の発生直前から発生初期に最初の放飼をすること。
  • 有効な天敵密度を保つため、1〜2週間間隔で複数回放飼すること。
  • トマト、ミニトマトに対する適応性が他の作物に比べて低く、スワルスキーカブリダニ放飼後の密度維持が難しい。このため、トマト、ミニトマトに使用する場合は、持続的な効果が期待できないので注意すること。
  • 果樹類のミカンハダニの防除に使用する場合は、無加温、厳冬期等の天敵が活動できない時期の使用をさけること。
  • 露地で使用する場合には、スワルスキーカブリダニの越冬を防ぐため、放飼後の厳冬期の月平均気温が10度を下回る地域で使用すること。
  • 放飼はできるだけ均一に行うことを原則とするが、害虫の発生にむらがある場合には発生の多いところに重点的に放飼すること。
  • スワルスキーカブリダニの活動に影響を及ぼすおそれがあるので、本剤の使用期間中に他剤を処理する場合は十分注意すること。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
製造・販売 アリスタライフサイエンス(株)