TOPICS>2001年11月

農産物のセーフガード解除

ねぎ輸入は控えめ
ねぎや生しいたけ等農産三品に対する緊急輸入制限措置(セーフガード)の暫定発動期限が切れ、11月9日から通常関税でのゆにゅうが解禁されたが、ねぎはいまのところ輸入量が回復する兆しは見られない。主要輸出国の中国で作付けが減ったことに加え、今後も政府による輸入量監視が続くため商社が急激な輸入拡大に慎重姿勢で、国内卸価格も高めに推移している。
栽培期間が約1ヶ月と短く生産調整が容易な生しいたけに対し、ねぎは栽培期限が約半年と長く、収穫予定数量が固まる。史上が「セーフガード後」の需要をどう予測したかを検証する上で、発動解除後の輸入動向が注目されていた。
都内の中堅専門商社は11月9日、中国産ねぎ3000ケース(約15d)を通関。割り当てられた輸入数量枠を9月末に消化して以降、輸入を止めていたが、暫定措置解除で枠にとらわれずに通常関税で輸入が可能となり、早速手当に乗り出した。
ただ、輸入量は例年より約3分の1少なく「当面はこの水準が続く」(同社)という。この時期輸入するのは中国・江蘇省産。
セーフガードが暫定発動された4月末はその定植時期で、その後の正式発動への移行も想定し「産地側と話し合って定植量を例年より減らした」(同社)ためだ。
大阪の大手専門商社も11月9日以降の輸入成約量は例年より少なめ。
政府は発動解除後も1週間単位で輸入量を監視し、急増すれば正式発動の手続きを進める方針のため、当面は全体の輸入動向を見守りながら買いを調整する方針という。
国内市場への中国産ねぎの入荷もいまのところ低調。東京・大田市場では11月11日から中国産ねぎの入荷が再開。11月13日は国産の品薄を補うため一時的に増えたが、解除後の中国産の比率は全体の3〜6%程度で「例年に比べ2〜3割少ない」(東京青果)。
急速な冷え込みによるなべ物需要の高まりなどから卸価格も堅調。11月13日現在、同市場で千葉産5`、2,940円(高値)と、暫定発動解除後も高値を保っている。
ただ、政府は正式発動の条件としている週間輸入量の「急増」の定義を明確に示していないうえ、「なべ物向けなどに需要はさらに増える見込み」(同)で、商社の買い付け意慾も徐々に上向きそうだ。