TOPICS>2001年11月

輸入制限見送りで決着

中国、報復関税を撤回
日本と中国の両国政府は12月21日午前に北京で開いた閣僚協議で、ねぎ等中国産農産物三品目の対日輸出量を抑制する枠組み作りで合意し、日本は三品目に対する緊急輸入制限(セーフガード)の正式発動を見送ることを決めた。中国も日本製自動車等に課した報復関税を撤回することを約束した。日本が4月にセーフガードを暫定発動したことを機に両国間で高まった貿易摩擦は、交渉の最終期日に決着した。
日中両国政府は日本向けの過剰な輸出を抑制するため、2002年初めにもねぎ、生しいたけ、畳表の生産・流通に関連する両国の民間団体が中国内の生産計画について意見交換する協議機関を立ち上げる方向。
ここで日本の生産者団体が自らの生産量と需要量を伝え、中国側と共同で適正な生産計画を検討、作付け面積を調整する。両国政府は民間団体が協議を開くことには責任を持つが、その中身については関与しない。
中国産の畳表はほぼ全量が日本向け、ねぎと生しいたけも日本向けは特別に高品質の商品を作っている。
農水省は「生産計画によって輸出量を抑制することは容易」と期待している。
日本は当初、セーフガードの正式発動を見送る代わりに対日輸出量の削減を約束するよう中国政府に求めていた。しかし政府間で具体的な貿易量を取り決めることは世界貿易機関(WTO)のルールに違反するため、中国は難色を示していた。日中両国は結局、貿易量は決めず中国内の生産量を適正水準に導く枠組みを作ることで折り合った。