農薬情報>殺虫剤


特長
■種類名:インドキサカルブ水和剤
■有効成分:インドキサカルブ・・・5.0%
■性状:淡褐色水和性細粒
■人畜毒性
急性経口 ラット(♀):LD50>2000mg/kg
急性経皮 ラット(♂♀):LD50>2000mg/kg
コイ・・・LD50(96時間)=6.4mg/L
ミジンコ・・・EC50(48時間)=1.01mg/L
■天敵等に対する安全性
チリカブリダニ 影響なし
ククメリスカブリダニ 影響なし
タイリクヒメハナカメムシ 影響なし
ショクガタマバエ 影響なし
オンシツツヤコバチ 影響なし
スワルスキーカブリダニ 影響なし
ミツバチ 散布後、翌日放飼で影響なし
マルハナバチ 散布後、6日以上経過してから導入
■有効年限:4年
■包装:250gx40, 500gx20
■作用機構分類:IRAC 22A[インドキサカルブ]
  1. 大型チョウ目害虫にも、高い効果
    コナガなどの小型のチョウ目害虫はもとより、ハスモンヨトウ、オオタバコガ、ウワバ類などの大型チョウ目害虫にも高い効果を示します。
  2. 中齢・老齢幼虫にも有効
    幼虫の各ステージに高い活性があり、中齢や老齢幼虫にも有効です。
    ※作物への食害が最も少ない、発生初期での使用がおすすめです。
  3. 食害をすぐに止める
    摂食を止める作用はすぐに現れるので、食害が少なくきれいな作物を生産することができます。
  4. 残効が長い
    圃場試験では、約2週間の残効が確認されています。
    散布液乾燥後は降雨の影響を受けにくく、紫外線に対しても安定しています。
  5. 抵抗性害虫にも有効
    独自の系統でありほとんどの殺虫剤と作用性が異なるため、従来の殺虫剤に抵抗性を獲得したコナガやハスモンヨトウにも有効です。
  6. 天敵に高い安全性
    カブリダニ、寄生蜂などの多くの天敵に影響が少ないことが確認されており、IPMにも適合した薬剤です。
  7. 適用作物に高い安全性
    世界中で使用されている成分ですが、これまでの試験で適用作物への薬害報告事例はありません。
適用害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 インドキサカルブ及びインドキサカルブMPを含む農薬の総使用回数
キャベツ タマナギンウワバ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナガ 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハイマダラノメイガ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ヨトウムシ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
だいこん コナガ 2000倍 散布 収穫21日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
カブラハバチ 2000倍 散布 収穫21日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハイマダラノメイガ 2000倍 散布 収穫21日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ヨトウムシ 2000倍 散布 収穫21日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 2000倍 散布 収穫21日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
はくさい コナガ 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハイマダラノメイガ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ヨトウムシ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 1000〜2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ブロッコリー コナガ 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アオムシ 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
トマト オオタバコガ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ピーマン オオタバコガ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
なす オオタバコガ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
えだまめ ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
いちご オオタバコガ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
しょうが アワノメイガ 2000倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ねぎ シロイチモジヨトウ 1000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
レタス オオタバコガ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ヨトウムシ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
非結球レタス オオタバコガ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ヨトウムシ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
だいず ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハスモンヨトウ 8〜16倍 無人ヘリコプターによる散布 収穫7日前まで 2回以内 800ml/10a 2回以内
かんしょ ナカジロシタバ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
さといも ハスモンヨトウ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
たばこ タバコアオムシ 2000倍 散布 収穫10日前まで 1回 100〜180L/10a 1回
ヨトウムシ 2000倍 散布 収穫10日前まで 1回 100〜180L/10a 1回

混用事例

コナガ
アオムシ
ヨトウムシ
ハスモンヨトウ
ハイマダラノメイガ
ナカジロシタバ
オオタバコガ
シロイチモジヨトウ
アワノメイガ
コナガの生態を考えた散布での効果的な防除ポイント
  1. コナガに効果の高い薬剤を選ぶ。
    コナガに適用のある殺虫剤は多くあるものの、効果が低い製品やすでに効果の低下が確認されている製品があります。コナガに抜群の効果を示す薬剤を選ぶことが欠かせません。
  2. 葉裏へムラなく散布する。
    コナガの幼虫は葉裏から表皮だけを残して葉肉だけを食害する特性があります。葉裏へムラなく散布し、その際葉内浸透性のある薬剤を用いることで多少のムラがあっても薬剤が行き届き、しっかり防除が出来ます。
  3. 早めに散布する。
    コナガは新葉を好んで食害するため、特に苗で被害が大きくなりがちです。
    コナガを防除するには早期発見、早期防除が基本です。また、薬剤がしっかり届くように、結球始期からの早めの防除が作物の安定的な収穫には重要です。
  4. 作用機構の異なる薬剤でローテーション防除をする。
    コナガは1世代の期間が短く、年間の発生回数も多いため、薬剤抵抗性が発達しやすい害虫です。同一系統の薬剤の連用は避け、作用機構の異なる薬剤をローテーションでうまく使いましょう。
作用特性
  1. 作用機作・作用特性
    トルネードエースDFは害虫の神経系に作用します。チョウ目害虫の幼虫が主に経口的に取り込んだ有効成分インドキサカルブは、神経軸索中のNa(ナトリウム)チャンネルの正常な働きを阻害します。害虫はただちに神経麻痺状態に陥り食害を止め、やがて死に至ります。
    平常時 トルネードエースDF使用時

    軸索中で電気刺激により、Naチャンネルが開放されます。

    Na+が軸索中に入り、続いてK+が軸索外に出ます。

    これが次の電気刺激を生みます。

    トルネードエースDFによって、Naチャンネルの閉状態が保持されます。

    電気刺激によってNaチャンネルは開放されず、Na+は軸索内に入れません。

    軸索内で電気刺激は伝達されず、虫は麻痺状態に陥り、死に至ります。
  2. 食害抑制効果
    ヨトウムシ(3齢幼虫)食害程度と供試虫の様子(幼虫72時間後)
    トルネードエースDF2000倍
    生存虫が観察されたが食害痕は殆ど観察されなかった。
    無処理
    供試虫の生育と葉面1/3以上の食害痕が観察された。
    A乳剤(IGR)2000倍
    生存虫が観察されて、明らかな食害痕が観察された。
    【試験方法】
    各薬剤(マイリノー5000倍加用)を10aあたり370Lの割合で、結球中期のキャベツに背負い式全自動散布機を用いて散布した。散布3日後に各区から直径5cmのリーフディスクを採取し、湿らせたろ紙を敷いたプラスチックシャーレに、ヨトウムシ3齢初期幼虫5〜7頭とともに収容した。幼虫72時間後に写真撮影を行った。
    【考察】
    トルネードエースDFにはチョウ目害虫に対して速効的な食害抑制効果があり、作物保護の観点からも食害痕がほとんど認められないという、効果の高い薬剤であることが示唆された。
    キャベツ/ハスモンヨトウ 5齢幼虫に対する防除効果(室内試験)
    平成20年三井化学アグロ(株)農業科学研究所
    【試験方法】
    供試虫:
    ハスモンヨトウ5齢幼虫
    平成20年愛知県豊橋市伊古部より採取の個体群C乳剤に対する感受性低下を確認。
    調査:
    処理後5日
    処理方法:
    所定濃度の薬液(グラミンS0.03%加用)にキャベツの葉片を浸漬処理し、風乾後、ろ紙を敷いたカップに入れ、対象害虫を10頭2区制で放虫した。
    食害指数:
    (各区の食害度)
    食害指数=
    x 100
    調査区数x5
    食害度:
    0:無もしくはわずか、1:微、2:小、3:中、4:大、5:甚
    【考察】
    トルネードエースDFはハスモンヨトウ5齢幼虫に対して高い食害防止効果を示した。
  3. 長期残効性:適用作物を約2週間しっかり守ります。
    ブロッコリー/コナガに対する防除効果
    平成14(社)日本植物防疫協会研究所
    【試験方法】
    品種 ハイツ
    区制 13m²(24株)、3連制
    定植 平成14年4月22日
    薬剤処理 平成14年6月7日
    処理量 230L/10a
    調査日 散布前(6月7日)、3日後(6月10日)、7日後(6月14日)、14日後(6月21日)
    調査方法 区内12株選び寄生している生存虫数を調査
    【考察】
    約2週間後の残効が確認されました。
試験成績
  • 防除率及び残効性(だいこん/ハイマダラノメイガ)
    平成20(社)奈良県植物防疫協会
    【試験方法】
    1区 3.5m²(24株)、3連制
    播種 平成20年9月2日
    処理量 200L/10a
    薬剤処理 平成20年9月15日
    作物ステージ 4葉期
  • 防除効果(レタス/オオタバコガ)

    平成15(社)日本植物防疫協会研究所
    【試験方法】
    1区 5.4m²(30株)、2連制
    播種 平成15年8月15日
    定植 平成15年9月11日
    処理量 165L/10a
    薬剤処理 平成15年10月8日
  • 残効性(トマト/オオタバコガ)

    平成14長野県野菜花き試験場
    【試験方法】
    1区 5m²(30株)、3連制
    定植 平成14年5月17日
    処理量 300L/10a
    薬剤処理 平成14年9月2日
  • 防除効果(ピーマン/オオタバコガ)

    平成15長野県南信農業試験場
    【試験方法】
    1区 13株、2連制
    定植 平成15年5月9日
    処理量 400L/10a
    薬剤処理 平成15年8月21日
    調査 平成15年9月1日(処理11日後)
  • 防除効果(だいず/ハスモンヨトウ)

    平成14(社)日本植物防疫協会研究所高知試験場
    【試験方法】
    1区 9.6m²(40株)、2連制
    播種 平成14年6月4日
    処理量 260L/10a
    薬剤処理 平成14年7月30日
    発生状況 中発生
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使い切ってください。
  • 害虫は同一剤の連続使用により抵抗性害虫が出現し、効果の劣った例があります。使用に当たっては、関係機関の指導を受けてください。また、過度の連用をさけ、可能な限り作用性の異なる薬剤やその他の防除手段を組み合わせて使用してください。
  • ねぎのシロイチモジヨトウを防除する場合は、食入前の若令幼虫期に散布してください。
  • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑にはかからないようにしてください。
  • ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。
    1. ミツバチの巣箱及びその周辺に飛散する恐れがある場合には使用しないでください。
    2. 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用を避けてください。
    3. 関係機関(都道府県の農業指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農業使用による情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めてください。
    4. 散布直後から1日後まではミツバチを移動させるか、巣門を閉じてください。
  • マルハナバチに対して影響を与えるおそれがあるので、散布の際はマルハナバチ及び巣箱にかからないようにしてください。また、散布直後から6日後まではマルハナバチを移動させるか、巣門を閉じてください。
  • つまみ菜、間引き菜には使用しないでください。
  • 本剤を無人ヘリコプターによる散布に使用する場合は次の注意事項を守ってください。
    1. 散布は散布機種の散布基準に従って実施してください。
    2. 散布に当っては散布機種に適合した散布装置を使用してください。
    3. 散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行ってください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 本剤は眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。
    眼に入った場合には直ちに水洗してください。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
  • 貯蔵上の注意事項
    直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管してください。
製造: デュポン(株)