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上手な使い方

もも/アブラムシ類

巻葉 生態
モモアカアブラムシ
Myzus persicae
幹母の寄生により葉は縦に巻縮して赤白色に奇形化、後に褐変して落葉する。 寒地ではモモで越冬し、暖地では主に中間寄主植物で越冬する。体色は白色、黄色、黄緑色、赤褐色。ダイコン、ハクサイ等が中間寄主となるが、果樹、野菜の多くの作物に寄生することから重要害虫となっている。
オカボノアカアブラムシ
Rhopalosiphum rufiabdominalis
葉裏を内側に巻縮する。 ウメ、モモ、サクラの寄主作物上で幹母から2〜3世代が寄生した後、中間寄主植物オカボなどの根に移住する。体色は赤褐色〜暗褐色で白粉状のロウ物質で覆われる。
モモコフキアブラムシ
Hyalopterus pruni
葉脈に沿い寄生し多発すると縦に巻葉する。 主に4月上旬から6月中旬までウメ、モモ、スモモ等に発生する。中間寄主植物であるイネ科植物に移住、増殖後、10月ごろに主寄主植物に戻る。体色は黄緑色で白粉状ロウ物質分泌する。
特徴
  • 浸達性に優れ、モモアカアブラムシ、オカボノアカアブラムシなど巻葉性のアブラムシに効果が高い。
  • 残効性が長いため長期間アブラムシの発生を抑えることができます。
  • モモコフキアブラムシ、オカボアカアブラムシなど体がロウ物質で覆われている害虫にも効果が高い。
  • マメコバチに影響が殆どないのでリンゴ隣接園での使用に適しています。
試験成績
【試験方法】
品種 あかつき、白桃(5〜10年生)
試験区 1区1樹、2反復
展着剤 アグラー5000倍加用
散布 5月15日、20g/樹
調査 散布直前、3日、6日、13日後
調査方法 マークをつけた10新梢に寄生する無翅虫数を調査
(H11年 長野県果樹試験場)

【試験方法】
品種 不明(23年生)
試験区 1区1樹
展着剤 新グラミン10000倍加用
散布 5月22日、3g/樹
調査 散布直前、3日、7日、14日後
調査方法 マークした10新梢に寄生する有翅、無翅虫数を調査
(H10年 日本植物防疫協会研究所)