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特長
種類名 ダイムロン・ペノキススラム粒剤
有効成分 ペノキススラム・・・0.6%
ダイムロン・・・10.0%
性状 類白色細粒
毒性 普通物
安全性 製品安全データシートコルテバ・アグリサイエンスへのリンク)
有効年限 5年
包装 1kg×12袋 ダンボール箱
作用機構分類 HRAC 0[ダイムロン]
HRAC 2[ペノキススラム]
  • ペノキススラムは、スルホンアミド系の除草剤で、雑草の根部・茎葉基部から吸収されてアミノ酸の生成を阻害し枯死させます。
  • ダイムロンは、非ホルモン型移行性除草剤で、根の細胞分裂・細胞伸長阻害作用により、雑草の生育を抑制し枯死させます。
  • 水稲用中後期除草剤です。初期剤・一発剤との体系でご使用ください。
  • 湛水処理ができますので、処理時に田面水を落とす必要がありません。
  • 高葉齢(5葉期)のノビエにも高い効果があります。
  • 移植水稲、直播水稲、飼料米、WCSに使用できます。

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(製造・販売元 コルテバ・アグリサイエンスへのリンク)

適用病害虫及び使用方法
作物名 適用雑草名 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 ダイムロンを含む農薬の総使用回数 ペノキススラムを含む農薬の総使用回数
移植水稲 水田一年生雑草 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
ウリカワ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
オモダカ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
クロク゛ワイ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
コウキヤガラ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
シズイ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
セリ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
ヒルムシロ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
ヘラオモダカ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
ホタルイ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
マツバイ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
ミズガヤツリ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 移植後15日〜ノビエ5葉期(イネ4葉期以降)(但し、収穫60日前まで) 1回 3回以内(但し、育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内) 2回以内
直播水稲 水田一年生雑草 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 稲3葉期〜ノビエ5葉期 ただし、収穫60日前まで 1回 2回以内 2回以内
ウリカワ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 稲3葉期〜ノビエ5葉期 ただし、収穫60日前まで 1回 2回以内 2回以内
セリ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 稲3葉期〜ノビエ5葉期 ただし、収穫60日前まで 1回 2回以内 2回以内
ヒルムシロ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 稲3葉期〜ノビエ5葉期 ただし、収穫60日前まで 1回 2回以内 2回以内
ホタルイ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 稲3葉期〜ノビエ5葉期 ただし、収穫60日前まで 1回 2回以内 2回以内
マツバイ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 稲3葉期〜ノビエ5葉期 ただし、収穫60日前まで 1回 2回以内 2回以内
ミズガヤツリ 1kg/10a 湛水散布又は無人ヘリコプターによる散布 稲3葉期〜ノビエ5葉期 ただし、収穫60日前まで 1回 2回以内 2回以内

ワイドアタックD1キロ粒剤の製品ちらし@ (コルテバ・アグリサイエンスへのリンク)
ワイドアタックD1キロ粒剤の製品ちらしA (コルテバ・アグリサイエンスへのリンク)

雑草の種類と、効果の有効性が認められている生育ステージ

実際の防除にあたっては、雑草の生育ステージのバラつきにより生育が進んだ個体が混在するため、下の生育ステージを参考に雑草の発生をよく確認し、時期を失しないように前処理剤との体系処理で散布してください。特に、クログワイとオモダカの防除は、有効な前処理剤と組み合わせで使用することが必要です。
(2010年2月現在)


上手な使い方
  • 初期除草剤との体系で使用してください。
  • 散布に当っては、水の出入りを止めて湛水状態で均一に散布してください。散布後は、少なくとも3日間は入水せずそのままの状態を保ってください。
  • 散布時の水深は3cm程度をお勧めします。
  • 散布適期を越えると効果が劣るので、時期を失しないように散布してください。 (地域によって雑草の葉令が違いますので、ノビエは「適用雑草および使用方法」、多年生雑草は「使用上の注意」を参照してください)

使用時期と防除体系例



水管理のポイント

  • ノビエが枯れないことがあるのはどうしてか?
  • ノビエの高さが土面から15cmを超えると5葉期を超えている恐れがあり効果が不足することがあります。商品ラベルの葉齢内で散布してください。ラベルに記載されている葉齢は効果がでる限界の葉齢ですので、早めの散布をお勧めします。またワイドアタックD1キロ粒剤は、効果発現まで約10日ほどかかることがあります。
ワイドアタックD1キロ粒剤
散布日
14日後
21日後
無処理
散布日
14日後
21日後
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 使用量に合わせ秤量し、使い切ってください。
  • 多年生雑草は生育段階によって効果にフレが出るので、必ず適期に散布するように注意してください。
    1. ホタルイ− [移植水稲] 5葉期まで、[直播水稲] 4葉期まで
    2. ミズガヤツリ− [移植水稲] 5葉期まで、[直播水稲] 3葉期まで
    3. ウリカワ− [移植水稲] 6葉期まで [直播水稲] 3葉期まで
    4. ヘラオモダカ− 4葉期まで
    5. クログワイ− 草丈30cmまで
    6. オモダカ− 草丈30cm(発生盛期〜矢じり葉抽出期)まで
    7. コウキヤガラ− 草丈15cmまで
    8. ヒルムシロ− [移植水稲] 生育期まで、[直播水稲] 発生期まで
    9. セリ− [移植水稲] 生育期まで、[直播水稲] 再生前〜再生始期まで
    10. シズイ− 草丈10cmまで
  • クログワイ、オモダカ、コウキヤガラ、シズイは、必要に応じて有効な前処理剤と組み合わせて使用してください。また、クログワイ、オモダカに有効な前処理剤と組み合わせて連年施用することにより、さらに効果が向上します。
  • 苗の植付けが均一となるように代かきを丁寧に行ってください。未熟有機物を施用した場合は、特に丁寧に行ってください。
  • 散布に当っては、水深3〜5cmの湛水状態で田面に均一に散布してください。水の出入りを止めて、少なくとも3〜5日間はそのままの湛水状態を保ってください。散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、止水期間中の入水は静かに行ってください。
  • 本剤を無人ヘリコプターによる散布に使用する場合は、次の注意を守ってください。
    1. 散布は散布機種の散布基準に従って実施してください。
    2. 散布に当たっては散布機種に適合した散布装置を使用してください。
    3. 事前に薬剤の物理性に合わせて散布装置のメタリング開度を調整してください。
    4. 散布薬剤の飛散によって他の植物に影響を与えないよう散布区域の選定に注意し、散布装置のインペラの回転数を調整し、圃場の端から5m離れた位置から圃場内に散布してください。
  • 水源池、飲料用水等に本剤が流入しないように十分注意してください。
  • 散布後に多量の降雨が予想される場合は除草効果が低下することがあるので使用を避けてください。
  • 前処理剤との体系で使用し、雑草の発生状況をよく確認し、時期を失しないように散布してください。
  • 下記のような条件では薬害が発生する恐れがあるので使用を避けてください。
    1. 砂質土壌の水田及び漏水田(減水深2cm/日以上)
    2. 軟弱な苗を移植した水田
    3. 極端な浅植の水田及び浮き苗の多い水田
    4. 稲の根が露出している水田
  • 処理後数日間著しい高温が続く場合、初期生育が抑制されることがありますが、一過性のもので次第に回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。
  • 本剤はその殺草特性からいぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害する恐れがあるので、これら作物の生育期に隣接田で使用する場合は、十分注意してください。
  • 空袋等は圃場などに放置せず、環境に影響のないよう適切に処理してください。
  • 散布田の水田水を他の作物に灌水しないでください。
  • 河川、湖沼、地下水などを汚染しないよう、落水、かけ流しはしないでください。
  • 本剤の使用に当っては使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象時は、病害虫防除所など関係機関の指導を受けてください。
安全使用・保管上の注意
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 保管
    直射日光を避け、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密栓して保管してください。
製造販売: コルテバ・アグリサイエンス