BT剤はりんし目害虫に対して殺虫活性を示す結晶性タンパク毒素を持っています。このタンパク毒素には色々な種類があり、それぞれのタンパク毒素によって効果を示す対象害虫が異なります。 |
結晶性タンパク毒素の種類 |
TAa |
TAb |
TAc |
TC |
TD |
コナガ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
X |
ハスモンヨトウ |
△ |
△ |
△ |
◎ |
◎ |
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TAはコナガには高い効果を示しますが、ハスモンヨトウには不安定です。TC、TDはハスモンヨトウを始め、大型りんし目に高い効果を示します。 |
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ゼンターリ顆粒水和剤が持つ結晶性タンパク毒素 |
結晶性タンパク毒素の種類 |
TAa |
TAb |
TAc |
TC |
TD |
ゼンターリ |
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A剤(クルスターキ系BT剤) |
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ゼンターリは TAa、TAb、TAc、TC、TDを持っているので、コナガだけでなくハスモンヨトウなどの大型りんし目にも効果があります。 |
※参考:BT剤の殺虫性蛋白の種類と殺虫スペクトラム |