農薬情報>殺菌剤


特長
■種類名:オキサチアピプロリン水和剤
■有効成分:オキサチアピプロリン・・・10.2%
■性状:淡黄色水和性粘稠懸濁液体
■人畜毒性:普通物
■有効年限:3年
■包装:100mlx10x6
■作用機構分類:FRAC U15(不明)[オキサチアピプロリン]
  • 疫病・べと病などの病原菌である卵菌類に対して有効な新規作用機構を持つ殺菌剤
    既存殺菌剤の耐性菌にも有効です。これまでの殺菌剤とは作用機構ならびに作用部位がまったく異なるため、既存殺菌剤との交差耐性はありません。各既存剤感受性菌、耐性菌を問わず高い防除効果を発揮します。
  • すくすくと伸びる新葉への保護
    作物体の上方への移行性に優れており、散布時に展開中、あるいは未展開の新葉にも有効成分が行き渡ります。従って新葉が展開する栄養生長期においても作物を病害から的確に保護することができます。
  • 予防から感染初期まで散布適期のゆとり
    病原菌・べと病菌に対する基礎活性が高く、病原菌生活環における様々なステージに作用します。また感染前の予防的な散布が基本ですが、悪天候(荒天、連続的な降雨など)や他の管理作業のためやむをえず最適な防除タイミングを逃してしまった場合でも比較的安定した効果が期待できます。
  • 優れた耐雨性
    散布後、有効成分の大部分は葉の表面のワックス層に素早く吸収され、優れた耐雨性を発揮します。
  • 優れた葉面浸透性
    葉面浸透性にも優れ、葉の表面に付着した有効成分の一部は葉裏まで到達し、葉裏に対しても保護作用を発揮します。
  • 適用作物に対する高い安全性
    これまでの委託試験、社内試験で薬害が認められた事例はなく、適用作物に対する安全性は高いと考えております。
  • 生物、周辺環境に対する高い安全性
    哺乳類、鳥類、魚類に対する毒性は低いことが確かめられています。また、ハチ等の有用昆虫に対する安全性も高く、周辺環境に及ぼす影響の少ない薬剤です。
適用病害及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 オキサチアピプロリンを含む農薬の総使用回数
はくさい べと病 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
きゅうり べと病 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
トマト 疫病 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
レタス べと病 5000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ぶどう べと病 5000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
ばれいしょ 疫病 5000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内

混用事例

使用上のポイント
  • 時期、気象条件(特に施設内の温度、湿度)等の関係で疫病・ベと病の発生が予想される場合、発生前に予防的に使用してください。7〜10日後には次の疫病・ベと病防除剤を散布してください。
  • 疫病・ベと病に対するうとりの防除効果
    疫病菌・べと病菌に対する基礎活性が高く、また病原菌生活環における様々なステージに作用します。そのため、病気の発生しやすい条件の中でも安定して優れた防除効果を発揮します。また、感染前の予防的な散布が基本ですが、悪天候(荒天、連続的な降雨など)や他の管理作業のためやむをえず最適な防除タイミングを逃してしまった場合でも比較的安定した効果が期待できます。
耐性菌管理方針
  • ゾーベックエニケードは高活性の疫病・べと病防除剤です。少ない薬量で優れた防除効果を発揮しますが、過度に本剤に頼って病害防除を行うと耐性菌が発現するリスクが増大し、防除効果が低下する恐れがあります。下記の耐性菌管理方針を守り、適切にお使いください。

  • ラベル記載の薬量(希釈倍数)を遵守し、推奨する散布間隔(7~10日)を守って使用してください。
  • 栽培期間の前半に使用してください。防除の序盤に使用することでゾーベックエニケードによる作物保護効果を高めつつ、病原菌が薬剤に曝露される機会を制限することができます。
  • 異なる作用機構を持つ、疫病・べと病に有効な殺菌剤と体系(ローテーション)で使用してください。本剤散布以降、体系の中に治療効果のある殺菌剤を組み入れることで耐性菌管理をより効果的に行うことができます。
  • 病徴が発現する前に予防的に使用してください。(病徴発現以降は本剤の散布適期ではありません。十分な効果が得られないばかりか、耐性菌発現のリスクが急激に高まります。十分にご注意ください。)

  • 上記の耐性菌管理を行うことにより、登録の使用回数(2回以内)であれば耐性菌発現のリスクは減少し、防除に貢献し続けることができます。
試験成績
レタス/ベと病
平成24年 日本植物防疫協会千葉試験場
  • 品種:ファルコン
  • 播種:2月29日
  • 定植:4月9日
  • 区制・面積:1区7.6u 42株 3反復
  • 発生状況:散布開始時極小発生、調査時多発生
  • 初発確認:4月17日
  • 処理:4月18日、26日および5月5日の8日〜9日間隔で計3回
  • 調査:5月12日
  • 【考察】
    ゾーベックエニケード5000倍液散布は、対照のA剤1000倍液散布と比較して効果は優り、無処理に比較して高い防除効果が認められた。実用性は高いと思われる。本剤散布によるレタス(品種:ファルコン)に対する薬害および汚れは認められなかった。
はくさい/ベと病
平成23年 新潟県農業総合研究所高冷地農業技術センター
  • 品種:黄ごころ75
  • 播種:8月16日
  • 定植:9月7日
  • 区制・面積:1区7.3m² 27株 3連制
  • 発生状況:多発生(初期確認9月26日)
  • 処理:9月13日、21日、27日の計3回
  • 調査:10月4日
  • 【考察】
    ゾーベックエニケード5000倍液散布は、対照のB剤500倍液散布と比較して防除効果が優り、無処理と比較して防除効果は高かった。実用性は高いと考えられる。薬害は認められなかった。
トマト/疫病
平成23年 新潟県農業総合研究所高冷地農業技術センター
  • 品種:大型福寿
  • 播種:3月1日
  • 定植:5月6日
  • 区制・面積:1区7.0u 14株 3反復
  • 発生状況:甚発生(6月23日調査時)、接種:感染株設置、接種:6月2日
  • 処理:6月1日、9日および16日の計3回
  • 調査:6月7日、12日、15日、23日
  • 【考察】
    ゾーベックエニケード5000倍液散布は、対照のA剤1000倍液散布と比較して優る高い防除効果が認められた。本剤は最終調査時(6月23日)においても1株わずかに発病したのみでトマトの疫病に対して極めて高い防除効果を示した。本剤5000倍の実用性は高いと考える。本剤散布によるトマト(品種:大型福寿)に対する薬害は観察されなかった。
きゅうり/ベと病
平成23年 日本植物防疫協会 高知試験場
  • 品種:ズバリ163(台木:ときわパワー2)
  • 播種:4月18日(台木:4月16日)
  • 定植:5月10日
  • 区制・面積:1区5.76u 12株 3連制
  • 発生状況:中発生(間接接種)、接種:5月25日
  • 処理:5月27日、6月2日、10日および17日の計4回
  • 調査:6月24日
  • 【考察】
    ゾーベックエニケード5000倍液散布は、全く発病が認められず、対照のA剤1000倍液散布に比較して効果は優り、無処理に比較して高い防除効果が認められた。薬害は認められなかった。
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  • 使用前によく振って、薬液が十分懸濁されてから使用してください。
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
  • 散布液調製後はできるだけ速やかに散布してください。
  • 使用液量は、対象作物の生育段階、栽培形態及び使用方法に合わせて調節してください。
  • ぶどうで使用する場合、無袋栽培は果実肥大中期(あずき大)以降の散布において、有袋栽培は果実肥大中期(あずき大)以降袋かけ前までの散布においては、果粉の溶脱が生じることがあるので十分注意してください。
  • 散布にあたっては、風向きなどに注意し、薬液が周辺の作物に飛散してかからないように十分注意してください。
  • 過度の連用をさけ、可能な限り作用性の異なる薬剤やその他の防除手段を組み合わせて使用してください。
  • 空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、環境に影響のないよう適切に処理してください。洗浄水はタンクに入れてください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 誤飲などのないように注意してください。
  • 本剤は皮ふに対して刺激性があるので皮ふに付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用してください。作業後は直ちに身体を洗い流し、うがいをするとともに衣服を交換してください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触をさけてください。
  • 夏期高温時の使用をさけてください。
  • 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 保管
    直射日光をさけ、なるべく低温な場所に密栓して保管してください。
  • 本剤の使用に当っては、必ずラベルをよくお読みください。また使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けていただくよう、お願い申し上げます。
製造・販売:デュポン(株)