農薬情報>殺菌剤


特長
■有効成分
:シモキサニル・・・30.0%
:ファモキサドン・・・22.5%
■性状:褐色水和性細粒及び微粒
■毒性:普通物
■有用昆虫に対する影響:
ミツバチ、マルハナバチ、チリカブリダニ、オンシツツヤコバチ(通常の散布濃度で影響なし)
■包装:200gx20本
■作用機構分類
FRAC 27(不明)[シモキサニル]
FRAC 11(C3)[ファモキサドン]
  • べと病・疫病に安定した高い効果
    有効成分のシモキサニルとファモキサドンはともにべと病、疫病に対する効果が高く、シモキサニルは主として阻止的に、ファモキサドンは保護的に殺菌作用を示します。
    これら2成分を配合したホライズン ドライフロアブルはべと病、疫病に安定した防除効果を発揮します。
  • 降雨の影響を受けにくい
    シモキサニルは散布後速やかに葉面内に吸収され、またファモキサドンは葉の表面のクチクラ層に強く固着されるため、両性分ともに降雨の影響を受けにくい薬剤です。このため、ホライズン ドライフロアブルは降雨が断続的に続くような不順な天候の場合でも、比較的安定した防除効果を期待することができます。
  • 感染直後でも防除が可能
    阻止的な殺菌剤シモキサニルを含有していますので感染前だけではなく、感染直後(発病前)に散布しても有効です。ここが一般的な保護殺菌剤と大きく異なる点です。ホライズン ドライフロアブルは感染の機会が多い重要防除時期に適した殺菌剤です。
  • 扱いやすい製剤
    最新の製剤技術を駆使したドライフロアブル製剤です。
    粉立ちが少なく、水に溶けやすいため、取扱いが容易です。
  • 収穫物に対する汚れが少ない
    シモキサニル、ファモキサドンともにべと病、疫病に対する活性は高く、比較的少ない有効性分量で防除が可能です。また、細かく均一に付着するように製剤に工夫が凝らされていますので、収穫物への汚れが少なくなっています。
    ホライズンドライフロアブル2500倍
    A水和剤800倍
  • フェニルアマイド耐性菌にも有効
    シモキサニル、ファモキサドンともにフェニルアマイド系薬剤とは作用機作が異なり、これらの耐性菌にも有効であることが確かめられています。なお、シモキサニルは欧州では20年以上の使用実績がありますが、耐性菌の発現は認められておりません。また、ファモキサドンは新規の殺菌剤ですが、耐性菌の発現を未然に防止するという目的もあり、混合剤として商品化を行っています。
適用病害名および使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 シモキサニルを含む農薬の総使用回数 ファモキサドンを含む農薬の総使用回数
はくさい 白さび病 2500倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内
べと病 2500〜5000倍 散布 収穫14日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内
ブロッコリー べと病 2500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内
きゅうり べと病 2500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内 3回以内
すいか 褐色腐敗病 2500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内
メロン べと病 2500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内 3回以内
トマト 疫病 1500〜2500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内 3回以内
葉かび病 2500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内 3回以内
ミニトマト 疫病 1500〜2500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内 3回以内
葉かび病 2500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内 3回以内
なす 褐色腐敗病 2500倍 散布 収穫前日まで 3回以内 150〜300L/10a 3回以内 3回以内
たまねぎ 白色疫病 2500倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内
べと病 2500倍 散布 収穫3日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内
らっきょう 白色疫病 1000倍 散布 収穫21日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内
ぶどう 晩腐病 2500倍 散布 収穫21日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内 3回以内
褐斑病 2500倍 散布 収穫21日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内 3回以内
黒とう病 2500倍 散布 収穫21日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内 3回以内
べと病 2500〜5000倍 散布 収穫21日前まで 3回以内 200〜700L/10a 3回以内 3回以内
だいず べと病 2500倍 散布 収穫7日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内 3回以内
ばれいしょ 疫病 1000〜2500倍 散布 収穫14日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内 4回以内
疫病 400倍 散布 【ブームスプレイヤー】 収穫14日前まで 4回以内 25L/10a 4回以内 4回以内
疫病 40倍 無人ヘリコプターによる散布 収穫14日前まで 4回以内 3.2L/10a 4回以内 4回以内
夏疫病 1500倍 散布 収穫14日前まで 4回以内 100〜300L/10a 4回以内 4回以内

混用事例

希釈早見表
薬液量(L) 1000倍 1500倍 2500倍
50 50g 33.3g 20g
100 100g 66.7g 40g
200 200g 133.3g 80g
300 300g 200g 120g
400 400g 266.7g 160g
500 500g 333.3g 200g
作用性
有効成分 シモキサニルとファモキサドンの作用機作
シモキサニルとファモキサドンの相互作用
ファモキサドンの保護殺菌剤としての特長
耐雨性
残効性
治療効果
収穫物に対する影響
試験成績
ばれいしょ・疫病に対する効果
  • 萌芽期:6/7
  • 開花期:7/5
  • 散布:7/9、7/30、8/14
  • 初発:8/12
  • H9年、北海道中央農試
トマト・疫病に対する効果
  • 定植:5/30
  • 散布:6/16、6/23、7/3、7/14、7/24
  • 極少発生時に試験開始。その後好天により衰退したため、7/22に接種。
  • H9年、日本植物防疫協会研究所
きゅうり・べと病に対する効果
  • 定植:5/13
  • 散布:6/14、6/21、6/28
  • 初発:6月上旬
  • H9年、日本植物防疫協会研究所高知試験場
ぶどう・べと病に対する効果
  • 散布:6/3、6/8、6/30
  • H9年、農林水産省果樹試験場
使用のポイント
  • べと病、疫病の最重要防除時期に予防的に使用する。
  • 使用適期はべと病、疫病の発生前〜発生始期。
  • ぶどうでは「果実肥大中期(あずき大)〜袋掛け前」の散布はひかえる。(果粉の溶脱)
  • 作用性の異なる他の殺菌剤と組み合わせて使用する。
ホライズンドライフロアブルは感染直後の治療効果は高いのですが、べと病・疫病は病気の進展が早く、病原性が強いので病勢が進んでからでは効果が不十分な場合があります。べと病、疫病の感染の機会が多い時(感染のリスクの高い時)に予防的に散布してください。
  • 天候が不順(多雨、日照不足など)な場合
    発病が認められなくても感染(菌糸が侵入)していることがあります。このような場合、保護殺菌剤のみで十分な効果を得るのはむずかしいと考えられます。ホライズンドライフロアブルは感染直後でも有効ですから効果が確実です。
    また、散布後の降雨による効果の変動が少なく、比較的安心して使用できます。
  • 圃場の一部で発病を確認した場合
    圃場の多く(特に発病が認められた周辺)で感染が進んでいる可能性があります。このような場合、保護殺菌剤のみで十分な効果を得るのはむずかしいと考えられます。ホライズンドライフロアブルは感染直後でも有効ですから効果が確実です。
  • 近隣の圃場で発病を確認した場合
    自分の圃場にも感染が及んでいることが考えられ、このような場合、保護殺菌剤のみで十分な効果を得るのはむずかしいと考えられます。ホライズンドライフロアブルは感染直後でも有効ですから効果が確実です。
  • これまでの経験でべと病、疫病が発生しやすい時期
    感染直後でも有効で、また残効も長いホライズンドライフロアブルで確実な効果を狙ってください。
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  1. 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
  2. 石灰硫黄合剤やボルドー液等アルカリ性農薬との混用は避けてください。
  3. 散布量は、対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせて調節してください。
  4. 散布液調製後はできるだけ速やかに散布してください。
  5. 本剤を無人ヘリコプターで散布する場合は次の注意を守ってください。
    1. 散布液の飛散によって桑及び自動車やカラートタンの塗装等へ影響を与えないよう散布地域の選定に注意し、散布区域内の諸物件に十分留意すること。
    2. 水源池、飲料用水、養殖池、養魚田等に本剤が飛散流入しないように十分注意すること。
    3. 散布は各散布機種の散布基準に従って実施すること。
    4. 少量散布には微量散布装置以外の散布器具は使用しないこと。
    5. 散布は散布機種に適合した散布装置を使用すること。
    6. 散布中薬液が漏れないように機体の散布用配管その他装置の十分な点検を行うこと。
    7. 作業終了後は次の項目を守ること。
      1. 使用後の空の容器は放置せず、適切に処理すること。
      2. 機体散布装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理すること。
  6. ぶどうで使用する場合、無袋栽培は果実肥大中期(あずき大)以降、有袋栽培は果実肥大中期(あずき大)以降袋かけ前までの散布では、果粉の溶脱が生じることがあるので十分注意してください。
  7. はくさいに使用する場合、黄芯系などの葉肉の柔らかい品種には薬害を生じる場合があるので注意してください。特に大福系品種には薬害を生じるので使用を避けてください。
  8. レタスに使用する場合、薬液の溜まりやすい部分に薬害を生じる恐れがあるので、乾きにくい気象条件下では結球開始後の散布を控えてください。
  9. ばれいしょに対して希釈倍数400倍で散布する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の地上液剤散布装置を使用してください。
  10. 蚕に対して影響があるので、付近に桑園がある場合にはかからないように注意して散布してください。
  11. 薬液タンクの洗浄廃液は放置せず、速やかに安全な場所に処理してください。
  12. 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用・保管上の注意
  • 誤飲、誤食などのないよう注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせてください。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には、直ちに医師の手当を受けてください。
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすしてください。
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをしてください。
  • 魚毒性
    使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
製造:日産化学工業(株)