農薬情報>除草剤>水稲用


特長
種類名 イマゾスルフロン・カフェンストロール・ベンゾビシクロン水和剤
有効成分 イマゾスルフロン・・・1.7%
カフェンストロール・・・5.7%
ベンゾビシクロン・・・3.8%
性状 類白色水和性粘稠懸濁液体
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート住友化学(株)へのリンク)
有効年限 5年
包装 500mlx20、2Lx6
作用機構分類 HRAC 2[イマゾスルフロン]
HRAC 15[カフェンストロール]
HRAC 27[ベンゾビシクロン]

イッテツフロアブルは、イマゾスルフロンにヒエ剤として評価の高いカフェンストロールと各種一年生広葉雑草、多年生雑草に効果を示す新規成分ベンゾビシクロンを合理的に配合した一発処理除草剤です。ベンゾビシクロンを含有しているため近年問題となっているスルホニルウレア(SU)系除草剤抵抗性雑草に高い効果を示すのに加え、イボクサやアシカキなどの雑草にも優れた効果を示します。
参考:水稲除草剤抵抗性雑草とその対策

  • ノビエの他、一年生雑草、難防除雑草にもよく効きます。
    SU抵抗性雑草(アゼナ類、ホタルイ、コナギ)や、難防除雑草(イボクサ、シズイ、コウキヤガラ、アシカキ、エゾノサヤヌカグサなど)に幅広く効きます。
  • 長く効果が持続します。
  • 田植後5日〜ノビエ2.5葉期まで使えます。
  • 水稲に安全性が高い除草剤です。

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(製造・販売元 住友化学(株)へのリンク)

マツバイ シズイ イボクサ オモダカ
ミズガヤツリ ノビエ セリ コナギ
クログワイ アゼナ類 ホタルイ ウリカワ
適用雑草及び使用方法
作物名 適用雑草名 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 イマゾスルフロンを含む農薬の総使用回数 カフェンストロールを含む農薬の総使用回数 ベンゾビシクロンを含む農薬の総使用回数
移植水稲 エゾノサヤヌカグサ 500ml/10a 原液湛水散布、水口施用又は無人航空機による滴下 移植後5日〜ノビエ2.5葉期(但し、移植後30日まで) 1回 2回以内 1回 3回以内
一年生雑草 500ml/10a 原液湛水散布、水口施用又は無人航空機による滴下 移植後5日〜ノビエ2.5葉期(但し、移植後30日まで) 1回 2回以内 1回 3回以内
多年生広葉雑草 500ml/10a 原液湛水散布、水口施用又は無人航空機による滴下 移植後5日〜ノビエ2.5葉期(但し、移植後30日まで) 1回 2回以内 1回 3回以内
アオミドロ・藻類による表層はく離 500ml/10a 原液湛水散布、水口施用又は無人航空機による滴下 移植後5日〜ノビエ2.5葉期(但し、移植後30日まで) 1回 2回以内 1回 3回以内
直播水稲 ウリカワ 500ml/10a 原液湛水散布 イネ1葉期〜ノビエ2.5葉期(但し、収穫90日前まで) 1回 2回以内 1回 3回以内
セリ 500ml/10a 原液湛水散布 イネ1葉期〜ノビエ2.5葉期(但し、収穫90日前まで) 1回 2回以内 1回 3回以内
ヒルムシロ 500ml/10a 原液湛水散布 イネ1葉期〜ノビエ2.5葉期(但し、収穫90日前まで) 1回 2回以内 1回 3回以内
ホタルイ 500ml/10a 原液湛水散布 イネ1葉期〜ノビエ2.5葉期(但し、収穫90日前まで) 1回 2回以内 1回 3回以内
マツバイ 500ml/10a 原液湛水散布 イネ1葉期〜ノビエ2.5葉期(但し、収穫90日前まで) 1回 2回以内 1回 3回以内
ミズガヤツリ 500ml/10a 原液湛水散布 イネ1葉期〜ノビエ2.5葉期(但し、収穫90日前まで) 1回 2回以内 1回 3回以内
一年生雑草 500ml/10a 原液湛水散布 イネ1葉期〜ノビエ2.5葉期(但し、収穫90日前まで) 1回 2回以内 1回 3回以内

イッテツフロアブルの製品ちらし (住友化学(株)へのリンク)

上手な使い方
効果のある雑草
雑草名 雑草発生前〜始期 ノビエ2〜2.5葉期
ノビエ
コナギ
アゼナ
カヤツリグサ
一年生広葉
ホタルイ
マツバイ
ウリカワ
ヘラオモダカ
ミズガヤツリ
ヒルムシロ
セリ
クログワイ
オモダカ
アオミドロ
表層はく離
除草効果 ●:著効、○:有効
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 使用量に合わせ秤量し、使いきる。
  • 使用前には容器を軽く振る。また、使用後の空の容器は放置せず、安全な場所に廃棄する。
  • 主要雑草に対する散布適期幅
     ホタルイ 2葉期まで
     ウリカワ 2葉期まで
     ミズガヤツリ 2葉期まで
     エゾノサヤヌカグサ 2葉期まで
     ヘラオモダカ 2葉期まで
     ヒルムシロ 発生期まで
     セリ 再生始期まで
     オモダカ 発生始期まで
     シズイ 草丈3cmまで
     クログワイ 発生始期まで
     コウキヤガラ 発生始期まで
     アオミドロ・藻類による表層はく離 発生前
    ○ 本剤は雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの2.5葉期までに時期を失しないように散布する。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にフレが出るので、必ず適期に散布するように注意する。
    ○ オモダカ、シズイ、クログワイ、コウキヤガラは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、有効な後処理剤と組み合わせて使用する。
  • 直播水稲で使用する場合、稲の根が露出する条件では薬害を生じるおそれがあるので注意する。
  • 移植前後の初期除草剤による土壌処理との体系で使用する場合には雑草の発生状況をよく観察し、時期を失しないように適期に散布するよう注意する。
  • 浅植え、浮き苗が生じないように、代かき、均平化作業及び植付けはていねいに行う。未熟有機物を施用した場合は、特にていねいに行う。
  • 散布の際は水の出入りを止めて湛水状態のまま本剤を水田全面にゆきわたるように散布する。
  • 水口施用の場合は入水時に本剤を水口に施用し、流入水と共に水田全面に拡散させる。処理後田面水が通常の湛水状態(湛水深3〜5p)に達したときに必ず水を止め田面水があふれ出ないように注意する。
  • 本剤を無人航空機で滴下する場合は次の注意を守る。
    1. 滴下は使用機種の使用基準に従って実施する。
    2. 滴下に当たっては散布装置のノズルを使用しない。
    3. 作業中、薬液が漏れないように装置の充分な点検を行う。
    4. 隣接する圃場に水稲以外の作物が栽培されている場合は無人航空機による本剤の滴下は行わない。
    5. 水源池、飲料用水等に本剤が流入しないよう十分留意する。
    6. 薬剤滴下に使用した装置は十分洗浄し、薬剤タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理する。
    7. 本剤の滴下に使用した無人航空機の散布装置は、水稲以外の作物への薬剤散布には使用しない。
  • 本剤処理後、少なくとも3〜4日間は通常の湛水状態(水深3〜5p)を保ち、田面を露出させたり水を切らしたりしないように注意する。また、散布後7日間は落水、かけ流しはしない。
  • 以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさける。
    1. 砂質土壌の水田及び漏水の大きな水田(減水深が2p/日以上)。
    2. 軟弱な苗を移植した水田。
    3. 極端な浅植えの水田。
  • 梅雨期等、散布後に多量の降雨が予想される場合は除草効果が低下することがあるので使用をさける。
  • 本剤は、移植前に生育したミズガヤツリには効果が劣るので、物理的防除方法などを用いて移植前に防除してから使用する。
  • 本剤はその殺草特性からいぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分注意する。
  • いぐさ栽培予定水田では使用しない。
  • 本剤を使用した水田の田面水は、他作物の灌水に用いない。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象時は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用・保管上の注意
  • 眼に入らないよう注意する。眼に入った場合には直ちに水洗する。(弱い刺激性)
  • 水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しない。
  • 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に流入しないよう注意して使用する。
  • 無人航空機による滴下で使用する場合は、河川、養殖池等に飛散しないよう特に注意する。
  • 散布後は水管理に注意する。
  • 散布器具及び容器の洗浄水は、河川などに流さない。また、空容器等は水産動埴物に影響を与えないよう適切に処理する。
  • 直射日光をさけ、食品と区別してなるべく低温な場所に密栓して保管する。
製造:住友化学(株)