野菜と果物

ごぼう

ヨーロッパ、シベリア、中国東北部に分布し、日本には千数百年前に薬草として中国から持ち込まれました。
根が長いごぼうは関東で、根の短いごぼうは関西で主に作られています。
調理と食べ方
油を通すと甘味が増し、風味が引き立ちます。
香りが強いので、肉や魚と一緒に調理すると臭みが消えます。
皮に旨味があるので、泥付きのものを購入して表面をたわしで洗うか、包丁の背でこそげとる程度で調理します。
細胞を相互に接着するリグニンが、切り口から多量に発生するので、切ったらしばらく置いてから調理するのが良いでしょう。
アクが強いので空気に触れると変色します。切ったらすぐ酢水に漬けるのが良いでしょう。
健康効果
セルロース、リグニンなどの食物繊維が多く含まれているので、整腸作用を促し、コレステロールを抑えて動脈硬化を防ぎます。
食物繊維は腸内の発ガン物質を吸着する働きがあるので、大腸ガン予防の効果があります。
腎臓機能を高め、利尿効果のあるイヌリンが含まれているので、血糖値の降下作用があり、糖尿病にも有効です。
煎じて飲むと肉類の食あたりに、口内炎、扁桃炎などには1カップの水で5〜10gの葉、根を煎じ、冷やしてうがいをすると効果があります。
虫刺され、あせも、かぶれにはおろし汁を患部に付けると効果があります。
よいごぼうの選び方
なるべく泥付きのものを選ぶ。
直径が十円玉くらいで、太さが均一で真っ直ぐなもの。
ひげ根が少なく、ひびが入っていないもの。
洗いごぼうはきめが細かく、なめらかなもの。
シワがよっているもの、かたいものは避ける。