|
イスラエル産の大果系いちごがデビューの時を待っている。
同国の国立農業試験場が育成した品種の一つで、大果系で甘く、果肉が硬い。
東海物産が2年前から導入6品種を試験的に栽培し、日本での栽培に有望と見られる「マラー」を好適品種に選んだ。現在、品種登録中。
「マラー」収穫果の一果重は大半が30グラム以上。長めの円すい形をしており、変形果は少ない。表面は明るい赤色で、つやがある。内部は朱色。糖度は12〜14.果実は「女峰」よりも硬く、日持ち・輸送性ともに高いと見ている。促成栽培に向き、収穫は11月〜6月中旬。草勢は強く、一つの親株から120〜150ランナーがとれる。塾期は「女峰」よりもやや遅いが、収穫後半でも量果がとれ、収量性は高いという。同社は、「マラー」で品種登録を申請しているが、販売時には「サンエンジェル」の名前にする予定。販売窓口になる同社国際部では「今シーズンは収穫した果実をテスト販売し、流通段階での評価や用途などを見たい」と話している。 |