野菜と果物

ねぎ

原産地は中国の西北部からシベリヤにかけてとされています。
ねぎは白い部分を食べる根深ねぎと、葉の部分を食べる葉ねぎがあり、根深ねぎは関東で、葉ねぎは関西で好んで食べられております。
調理と食べ方
おもに薬味やなべの具として使われますが、肉や野菜の臭み消しとしても効果があります。焼きびたし、マリネ、ぬた、スープにも使われます。
小口切りにして水にさらして、きつくしぼったものに酢醤油とかつおぶしをかけたものは、夏ばて防止のスタミナ食になります。
ねぎには薬効成分のアリシンが含まれておりますが、揮発性ですから、長時間の加熱や水にさらし過ぎると効果が半減します。
保存は、新聞紙にくるんで冷暗所で、泥付きのものは日の当たらない土中に埋めておくと長期保存可能です。
健康効果
ねぎ特油の辛味のもとのアリシンは、ビタミンB1(血行をよくし、体を温める疲労回復効果)の吸収を高める作用があり風邪で弱った体に効果があります。
葉ねぎに含まれるカロチンやビタミンCには、風邪の予防効果があります。
細かく刻んだねぎに生味噌と刻んだしょうがを入れたものに、熱湯を注いで飲むと発汗が促されて熱さましに効果があります。
千切りにしたねぎに日本酒、水を加えて10分ほど煎じたものを飲むと、タンや喉の痛みに効果があります。
ねぎを刻んで枕元に置いておくと、ねぎに含まれる硫黄の沈静作用によって不眠に効果を発揮します。
よいねぎの選び方
根深ねぎは、葉の緑色が濃く、白い部分との差がはっきりしているもの。
白い部分が長く、はりとつやがあって重いもの。
葉ねぎは、緑色が長く、先端まで張りがあるもの。
黄ばんで乾燥しているものは避ける。