野菜と果物

うめ(うめぼし)

原産地は中国で、日本に入ってきたのは奈良時代の前です。
中国では果実加工が主な目的であったのに対して、日本では花の観賞用として栽培されていました。
梅の実にはビタミンやミネラルがあまり含まれていません。
しかし、梅干しにするとクエン酸などの有機酸が多く含まれ、様々な薬効が広がります。
調理と食べ方
青梅を生で食べると、未熟な実に含まれるアミグダリンが酸素によって青酸を生じるために中毒を起こしますから十分に注意しましょう。
梅干しを裏ごしにかけてドレッシングに入れたり、和え物に使ったりし、梅干しの風味を生かした料理に、また、酸味が苦手な人は、みりんで溶いてのばすと気にならなくなります。
梅干しは、食前に食べるのが効果的で、胃腸の働きを活発にし食欲を増進させ、疲労回復にも役立ちます。
食塩の含有量が多いので、1日1個にして、毎日続けるのがベストです。
防腐・殺菌作用があり、弁当・おにぎりに入れると良いでしょう。
健康効果
食物繊維を含むため、整腸作用と大腸のぜん動運動を活発にして便通を良くし、大腸ガンの予防にもつながります。
発熱時に、梅干しをアルミホイルで包み黒焼きにしたものに、熱湯を注いで飲むと、発汗が促され解熱効果が生まれます。
肩こり・神経痛やリウマチには、梅干しの果肉をガーゼにのばして患部にはると、クエン酸が血行をよくして痛みを和らげます。
乗り物酔い、二日酔いや食あたりにも効果を発揮します。
よいうめの選び方
粒が揃って、色が鮮やかなもの。
皮に虫食いや傷のないもの。