農薬情報>土壌病害虫薬剤


特長
種類名 ホスチアゼート粒剤
有効成分 ホスチアゼート・・・1.5%
性状 類白色細粒
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
有効年限 3年
包装 2kgx6袋、5kg×4袋、10kgx1袋、20kg×1袋
作用機構分類 IRAC 1B[ホスチアゼート]
  • 散布作業の省力化に役立つ
    少ない散布量(20kg/10a)で、散布作業労力が軽減されます。
  • 脱臭製剤化
    臭気が少なく、快適に散布作業が出来ます。
  • 高い安全性
    環境にやさしい接触型殺線虫剤であり、大気、水などの環境や環境生物への影響は殆どありません。
    土壌微生物への影響も殆どなく、各種の土壌改良資材との併用が可能です。
    農林水産省の「臭化メチル代替技術確立」事業の、資材として取り上げられています。
  • 安定した線虫防除効果
    農作物に被害をもたらす全ての土壌線虫に対し、優れた殺線虫活性を有し、長期残効(通常、2〜3ヶ月)が期待できます。
    土壌条件(土性、pH、温度、湿度など)の影響をほとんど受けません。
  • 使いやすい製剤
    手撒きでも、機械撒きでも使用でき、被覆・ガス抜き等の作業は不要です。
    散布後すぐに播種・定植ができます。(播種・定植の直前処理が最大効果をもたらします。)
  • 優れた経済性
    高品質・多収穫、高収益が期待できます。
  • 臭化メチル代替剤の一つとして期待されています。

ネマトリンエース粒剤の製品ページへ
(製造・販売元 石原バイオサイエンス(株)へのリンク)

使用のポイント

定植(播種)前に土壌全面に均一に散布する。(散布ムラは効果の不安定や薬害の原因となる)

散布後、表層から20cm程度の深さまでムラがないように、丁寧に土壌と混和する。(土壌中の線虫は地表面から10〜20cmの層に多く分布している)

手で握ってくずれない程度の土壌水分が目安です。(過温や過乾燥は効果不足や薬害の原因となる)

効果をより長く持続させるために、なるべく定植(播種)に近い時期に散布する。
  • 前作物の被害残物を取り除いたり、冬期間の耕起を行うと線虫密度を下げることができます。
  • 周年栽培における体系防除例(年1.5〜2作型)
    くん蒸剤とネマトリンエースの体系処理はそれぞれの長所を生かすことが出来、効果的です。特に線虫密度が高い圃場や、作期の長い作物では、両剤の組合わせ処理が極めて有効です。
ネコブセンチュウ
による被害
メロンの根部
ネコブセンチュウ
による被害
かんしょ
ネコブセンチュウ
による被害
だいこん
ネコブセンチュウ
最も重要な線虫で、多発すると収量を激減させる
ネマトリンの防除効果
左:無処理、右:ネマトリン処理
ジャガイモシスト
センチュウ
雌センチュウ
臭化メチル代替技術としての使い方
ネマトリンエース粒剤は、クロールピクリンやダゾメット剤(ガスタート、バスアミド微粒剤)との組合わせで臭化メチル代替剤として期待されます。
  • 土壌線虫類を含む土壌害虫類、土壌病害及び雑草防除に万能で、農業分野で広く使用されてきた臭化メチル剤が、地球大気保全を目的に、西暦2005年に世界規模で全廃されます。
  • 臭化メチル全廃後は、害虫・病害・雑草の各分野毎に特効的な防除活性を有する各資材の組合わせによる代替技術確立が必修です。
  • ネマトリンエース粒剤は、優れた殺線虫活性により、臭化メチルが、狙ってきた線虫防除を後継します。
  • 土壌病害の感染に土壌線虫の介在が確認されています。(複合病害)が、ネマトリンエース粒剤による線虫防除によって、土壌病害の感染を抑制することも期待されます。
  • クロールピクリンやダゾメット剤との組合わせ使用(下記)により、より安定的な線虫防除と病害・雑草の同時防除が期待できます。

例1:ネマトリンエース+クロールピクリン

クロールピクリンとの体系使用:クロールピクリンの使い方によって、色々な散布時期のバリエーションがありますが、クロルピクリン注入前に散布し、混和することが基本で、作業負担を出来るだけ小さくする工夫が上手な使い方です。
クロールピクリン/マルチ畦内処理との組合せ
クロールピクリン/全面処理との組合せ

例2:ネマトリンエース+ダゾメット剤(ガスタート、バスアミド微粒剤

ダゾメット剤(ガスタード、バスアミド微粒剤)との体系使用の基本は、第一回目または第二回目のガス抜き前に散布し、耕起・ガス抜きを重ねて混和することが上手な使い方です。
適用作物と使用方法
作物名 適用病害虫 使用量 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 ホスチアゼートを含む農薬の総使用回数
かんしょ ネグサレセンチュウ 
20〜30kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
2回以内(但し、苗床は1回以内、本圃は1回以内) 
ネコブセンチュウ 
10〜30kg/10a 
全面土壌混和 
苗床植付前 
1回 
2回以内(但し、苗床は1回以内、本圃は1回以内) 
ネコブセンチュウ 
10〜30kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
2回以内(但し、苗床は1回以内、本圃は1回以内) 
ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
作条土壌混和 
植付前 
1回 
2回以内(但し、苗床は1回以内、本圃は1回以内) 
こんにゃく ネコブセンチュウ 
25kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
1回 
さといも ネグサレセンチュウ 
25kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
ばれいしょ アブラムシ類 
20〜25kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
ジャガイモシストセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
ネコブセンチュウ 
20〜25kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
ジャガイモシロシストセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
やまのいも ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
ごぼう ネグサレセンチュウ 
20kg/10a 
は種溝土壌混和 
は種前 
1回 
1回 
ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
は種溝土壌混和 
は種前 
1回 
1回 
しょうが ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
2回以内(但し、植付前の土壌混和は1回以内、土壌灌注は1回以内) 
葉しょうが ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
だいこん ネグサレセンチュウ 
15〜25kg/10a 
全面土壌混和 
は種前 
1回 
1回 
ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
全面土壌混和 
は種前 
1回 
1回 
にんじん ネグサレセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
は種前 
1回 
1回 
ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
全面土壌混和 
は種前 
1回 
1回 
にんにく イモグサレセンチュウ 
25kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
3回以内(但し、植付前の土壌混和は1回以内、球根浸漬は1回以内、土壌灌注は1回以内) 
らっきょう ネグサレセンチュウ 
15kg/10a 
植溝土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
ネダニ 
15kg/10a 
植溝土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
あずき ダイズシストセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
は種前 
1回 
1回 
さやえんどう ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
きゅうり ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
全面土壌混和 
は種前又は定植前 
1回 
1回 
しろうり ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前(但し、収穫45日前まで) 
1回 
1回 
ズッキーニ ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
1回 
ズッキーニ(花) ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前(但し、収穫21日前まで) 
1回 
1回 
とうがん ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前(但し、収穫45日前まで) 
1回 
1回 
にがうり ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
全面土壌混和 
は種前又は定植前 
1回 
1回 
かぼちゃ ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
1回 
すいか ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
2回以内(但し、定植前の土壌混和は1回以内、土壌灌注は1回以内) 
メロン ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
2回以内(但し、定植前の土壌混和は1回以内、土壌灌注は1回以内) 
トマト ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
2回以内(但し、定植前の土壌混和は1回以内、土壌灌注は1回以内) 
ミニトマト ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
2回以内(但し、定植前の土壌混和は1回以内、土壌灌注は1回以内) 
なす オンシツコナジラミ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
1回 
ミナミキイロアサ゛ミウマ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
1回 
ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
1回 
ハダニ類 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
1回 
ピーマン ネコブセンチュウ 
15〜20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
2回以内(但し、定植前の土壌混和は1回以内、土壌灌注は1回以内) 
カリフラワー テンサイシストセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植7日前まで 
1回 
1回 
ブロッコリー テンサイシストセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植7日前まで 
1回 
1回 
パセリ ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
みつば ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
は種前 
1回 
1回 
いちご ネグサレセンチュウ 
20〜25kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
1回 
ハダニ類 
25kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
1回 
オクラ ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
は種前 
1回 
1回 
やまのいも(むかご) ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
みょうが(花穂) ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
2回以内(但し、種根茎浸漬は1回以内、定植前の土壌混和は1回以内) 
みょうが(茎葉) ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
2回以内(但し、種根茎浸漬は1回以内、定植前の土壌混和は1回以内) 
いちじく ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
樹冠下処理 
収穫60日前まで 
1回 
1回 
カーネーション クローバーシストセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
ガーベラ ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
きく ネグサレセンチュウ 
20〜25kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
2回以内 
ナミハダニ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
2回以内 
すずらん ネグサレセンチュウ 
25kg/10a 
全面土壌混和 
植付前 
1回 
1回 
ぼたん ネコブセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
3回以内(但し、定植前の土壌混和は1回以内、生育期の根鉢浸漬は1回以内、土壌灌注は1回以内) 
つつじ類 イシュクセンチュウ 
20kg/10a 
全面土壌混和 
定植前 
1回 
1回 


きゅうりの病害虫防除
トマトの病害虫防除
いちごの病害虫防除
使用上の注意
効果・薬害などの注意
  1. 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
  2. ごぼう、いちじく、らっきょう以外の作物に使用する場合は、所定量の薬剤を圃場全面に均一に散布し、土壌中に均等に分布するようによく混和してください。
  3. いちじくに使用する場合、樹冠下全面に処理し、栽培様式からみて可能であれば土壌混和してください。
  4. 散布が不均一だったり、混和が不十分だと効果不足や薬害を生じることがあるので、注意してください。
  5. 作物によっては、定植時展開葉に軽微な薬害を生じることがありますが、その後の展開葉および生育には特に影響はありません。
  6. 間引き菜、つまみ菜には使用しないでください。
  7. いちごの高設栽培等では、全面土壌処理混和が出来ないので、使用しないでください。
  8. 使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
  9. 適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用・保管上の注意
  1. 本剤の解毒剤としては、動物実験で硫酸アトロピン製剤の投与が有効であると報告されています。
  2. 眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  3. 使用の際は保護メガネ、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
  4. 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  5. かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
  6. 街路、公園等で使用する場合は、使用中および使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう、縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意してください。
  7. 蚕に対して、長期間毒性があるので、桑園に飛散しないように注意してください。
  8. ミツバチに対して影響があるので、ミツバチの巣箱およびその周辺にかからないようにしてください。
  9. 密封し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼・乾燥した所に保管してください。
販売:石原バイオサイエンス(株)